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※※※一般参加可能な講演会※※※
2025年10月26日(日)13時から大阪市内にて
石田和靖氏 × 三橋貴明氏コラボ 覚悟の「緊急提言」常識を覆す! “真”の経済再生論
https://www.sunward-t.co.jp/seminar/2025/10/26/index_k.html
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「消費税は預かり金」という説は完全にウソ。減税はいますぐに可能です。[三橋TV第1078回]三橋貴明・菅沢こゆき
本当に、自由公明党が終わってしまった。
1999年以降、日本の政治の構造を支配していた連立が終わった。
公明党は、自民党の国会議員「候補」に支持を付与する。選挙運動員も、票も。
小選挙区で公明党が2万票動かせるという「伝説」があります。つまりは、4万票のパワーをもつという「伝説」です。
自民党と公明党は、選挙区協力をする。
公明党が候補者を出さない選挙区では、自民党候補に推薦を出す。
もちろん、自民党は公明党候補が出馬する選挙区には、候補を立てない。
本来、小選挙区制では連立政権は難しいのですが、長年の選挙協力で「信頼関係」を成り立たせていた。
これが、終わった。
『公明、連立離脱へ 党首会談、自民と決裂―首相指名、不透明に:時事ドットコム
自民党の高市早苗総裁と公明党の斉藤鉄夫代表は10日、国会内で会談した。連立政権の継続を巡り協議したが、「政治とカネ」の問題に対する考え方の溝が埋まらず決裂。斉藤氏は連立離脱の方針を伝えた。26年間続いた自公の協力体制解消は、日本政治の大きな転換点となる。早ければ20日に召集される臨時国会の首相指名選挙で、高市氏が選出されるかは不透明となり、与野党の駆け引きが激化しそうだ。(後略)』
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三橋貴明の歴史コンテンツ「経世史論」
keiseiron-kenkyujo.jp/mitsuhashism/
皇統論第八十回「南北朝の始まり」、歴史時事第八十回「スペインからの独立」がリリースになりました。
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さて、自民党は単独はもちろんのこと、公明党と連立しても衆院過半数を持っていない。
しかも、公明党が連立離脱したとして、国民民主党と組んでも、過半数には達しない。
何気に、立憲民主党の価値が跳ね上がっておりますな。自民党と立憲が連立を組めば、安定多数になる。
もっとも、その場合は「次の総選挙」において選挙区がぶつかりまくるため、
「解散できない内閣」
になってしまう。
しかも、公明党の協力なしで、自民党の衆議院議員たちは選挙を戦えるのか? 手取り足取り、サポートして下さる方々は、もう来ないですよ。
というわけで、見事に流動化した政局ですが、これで良い。
高市自民党も野党も、議論をするのです。
そして、「マシ」な選択肢を見つける。
100%、我々の望みをかなえる内閣はできない。それでも、議論をすることで、0%ではなくなる。
決められない政治が戻ってきた。
アメリカ合衆国のアリゾナ州ノガレスの町の平均世帯の年収は約3万ドル。大半の大人が高校を卒業し、(欠陥だらけとはいえ)アメリカの医療制度を利用し、電気、電話、下水道、公衆衛生、道路網、そして法と秩序に囲まれて暮らしています。
フェンスの南側はメキシコのソノラ州ノガレス。平均的世帯収入はアリゾナ州ノガレスの三分の一。大人のほとんどは高校を卒業しておらず、乳児死亡率が高く、公衆衛生が劣悪で、フェンスの北側の住民ほど長生きはできない。
道路は荒れ、法と秩序が乱れ、犯罪率も高い。
元々は「同じ都市」であったノガレスは、地理、気候、住民、食生活、嗜好、文化等において全く違いはありません。それにも関わらず、経済的な繁栄に違いが生じたのは、単純に国家の境すなわち国境により分かたれ、異なる制度であるためです。
メキシコ以南の中南米諸国の人々が貧困や劣悪な公共サービスに苦しむのは、地理、文化、人種、知識とは無関係です(ノガレスが証明する)。スペイン人の植民地と化し、収奪的制度を導入され、その後も「経路依存的」に特定の誰か「のみ」が所得を独占する制度が継続したためなのです。
つまりは「政治」です。
決められる政治とは「誰かの利益を増やす」政治を決められるという話です。アメリカ、欧州、日本など、先進国は「決められない政治」。つまりは、誰かの利益を増やす政治も決められない。
それで良いのですよ。
公明党の連立離脱(それ以前に少数与党ですが)により、自民党は議論をしなければならなくなった。議論をして頂きましょう。
それこそが、我々有権者の選択なのだから。
「決められない政治こそが正しい」に、ご賛同下さる方は、








