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チャンネルAJER更新しました。
「金利ある世界というプロパガンダ、政策金利と国債金利は違います(前半)」三橋貴明 AJER2024.9.24
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

新総理が誕生したのでLIVE解説します。[三橋TV第918回]三橋貴明・saya・ジャーナリスト 山口敬之(特別ゲスト)]


https://www.youtube.com/live/hxDk6MECmIA

 

【(ニコ生)日銀が利上げすると国債金利が下がる!!!】
https://live.nicovideo.jp/watch/lv345872738

 高市さんは、やはり党の役職にも就かず、閣僚にもならず、野に下るようですね。適切な判断だと思います。


 是非とも地方を回り、聴衆が満員になる講演会を繰り返して欲しいです


 さて、ニコ生で解説しましたが、財務省は「財政破綻論」プロパガンダが効果を失ったことを受け、今度は「金利ある世界」プロパガンダを展開しています。残念なことに(財務省にとって)国債金利は市場及び日銀により決まるため、「日銀が利上げすれば国債金利は上がる」は成立しないのですよ。


 そもそも、政策金利は「銀行間の日銀当座預金の貸し借り」の際の無担保コール翌日物金利です。日銀は無担保コール翌日物金利をコントロールすることができる。(できます)


 さらに、政策金利は短期プライムレートの基準金利。政策金利が上がると、短期プライムレートも上昇する(しました)。


 短期プライムレートが上がると、企業の借入金利が上昇し、さらに住宅ローンの変動金利も上がる。

住宅ローン変動金利0.15%程度引き上げへ 4000万円35年ローンなら 年間3万円超の返済増の試算
 三菱UFJ銀行など大手3銀行は、変動型住宅ローンの金利を来月から0.15%程度引き上げる見通しです。
 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行が10月から変動型住宅ローンの基準金利を現在の2.475%から0.15%程度引き上げる方針を固めました。(後略)』

 変動金利が上がったのに対し、住宅ローンの固定金利は下がりました。

大手5行、住宅ローン固定金利下げ 変動は据え置き―9月
 大手銀行5行は8月30日、9月の住宅ローン金利を発表し、代表的な固定期間10年の基準金利を5行ともに引き下げた。長期金利の低下などを反映した。(後略)』

 固定金利は、長期金利(十年物国債金利)と連動しています。今年3月にYCC(イールドカーブコントロール)が終了し、確かに超金利は上昇。一時的に1%を上回ります。


 すると、資金の運用先不足に悩む信託や保険会社が一斉に国債購入に走り、国債価格が上昇し、国債金利が急落してしまったのです。

 

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「三橋貴明×荒川和久:抱腹絶倒!-独身王国「江戸日本」の真実-(前編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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【日本の長期金利(十年物国債金利)の推移】


http://mtdata.jp/data_93.html#JOB

 9月27日の長期金利は、一時、0.8%にまで低下しました。


 日銀が利上げをしたにも関わらず、国債金利は低下した。これが、事実です。


 多くの政治家や日本国民は、「金利」について定義せず、政策金利と国債金利をごっちゃにする。


 結果、
「日銀が利上げをしたため、国債金利が上がる」
 という超絶的に出鱈目なレトリックに騙されてしまうのです。いやいや、両者は端から無関係だから。


 政策金利は、日銀が文字通り「政策的」に決める。国債金利は、市場で決まる。


 たとえば、このタイミングで日銀が政策金利を一気に10%に引き上げたら、どうなります? 日本の企業や家計はカネを一切借りなくなり、経済はすさまじいデフレに突入する。


 すると、資金の運用先に悩む信託などの金融機関は、ますます国債購入に走るでしょう。結果、国債金利は下がる。


 こんなこと、少し自分の頭で考えてみれば、誰にでも理解できるはず。


 ちなみに、わたくしは「中央銀行が利上げをすると、必ず国債金利が下がる」と主張しているわけではない。あくまで、資金の運用先不足に陥っている現代の日本ではそうなると言っているに過ぎません。普遍的な話ではなく、デフレ日本特有の現象なのです。


 多くの政治家は自分の頭で考えようとしないため、財務省の「金利ある世界」プロパガンダに騙されています。


 正しい知識を身に付けましょう。そして、財務省の緊縮プロパガンダを潰し、我々が日本国を正常化させるのです。何しろ、他に誰もしてくれないのですから。

 

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