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「日本の食糧安全保障を強化する自助・共助・公助(前半)」三橋貴明 AJER2024.7.2

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

「税金が公共サービスに使われるのは嘘だった!?」東大卒の財務官僚が説明できない3つの税金の役割[三橋TV第885回]三橋貴明・菅沢こゆき


https://youtu.be/qgOqF-wrZyg

 皆さんの税金は「どこ」に使われているのか。実は、答えは一つしかなく、国債償還です。


 政府は、まずは国債を発行し、日銀当座預金を調達し、支出をしてしまう。当然、バランスシートの貸方で国債発行残高が増えていく。


 例えば、政府がBSに何もない状況から、1兆円の支出をするケース。


【国債発行時点】
借方           貸方
日銀当座預金1兆円 国債1兆円
【支出後】
借方           貸方
純負債1兆円     国債1兆円
 

 上記の通り、1兆円の純負債(いわゆる債務超過)になります。その分、国民側に1兆円の純資産が産まれているわけです。
 

 その後、政府は国民から徴税し、純資産の一部を徴収。国債と相殺して貨幣を消しています。例えば、5000億円徴税したケース。


【徴税後】
借方           貸方
純負債5000億円   国債5000億円
 

 三橋TVでも解説していますが、政府は徴税した貨幣で国債残高を調整しているだけで、「税金を何に使っている」という発想自体が間違っているのです。
 

 政府が使うときは、国債を発行するだけ。後から徴収した税金で、残高を調整しているだけなのです。

令和5年度の国の税収72兆761億円 4年連続で過去最高を更新
 昨年度・令和5年度の国の税収は72兆円余りとなり、4年連続で過去最高を更新しました。円安が進み、輸出企業を中心に業績が好調だったことから法人税の税収が伸びました。
 財務省が3日発表した昨年度の一般会計の決算の概要によりますと、税収は72兆761億円で2年連続で70兆円を超えました。
 前の年度よりも9388億円増え、4年連続で過去最高を更新しました。(後略)』
 

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特別コンテンツ「三橋貴明×宇山卓栄:日本人はどこから来たのか(前編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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 実質賃金が26カ月連続でマイナスが続いている中で、税収が過去最高を更新。


 まあ、理由は円安で法人税が増えたためではありますが、消費税収も増えています。負担は「個人」にも確実にいっているのです。


 昨年、少し議論になりましたが、
「増えた税収を国民に還元する」
 ことはできません。政府は税収を国債相殺で消してしまうだけなので、「使わなかった税金が残っている」といった状況にはならないのです。


 上記を踏まえた上で、税金の役割。結局、以下の三つで解説することにいたしました


1.ビルトインスタビライザー(埋め込まれた安定化装置)
2.ミッション(政策的な税制)
3.貨幣の流通強制(租税貨幣論)


 「所得再分配はどこ行った?」と、思われたかも知れませんが、そもそも、
「高所得者層から所得を徴収して、低所得者層に分配する」
 などやっていないというか、できません。


高所得者層から所得を徴収する。低所得者層に貨幣を分配する
 ならば正しいのですが。


 いずれにせよ、所得の再分配という「考え方」の目的は、格差の抑制です。というわけで、格差抑制も2のミッションの一つに過ぎないと考えるべきかと。


 そう考えると、
「消費税導入・増税+法人税減税+所得税の累進緩和+分離課税等の導入」
 という組み合わせは、最強の「格差拡大を目的としたミッション税制パッケージ」になります。


 89年以降、日本国民の所得格差を拡大することを「ミッション」とした上記の税制パッケージは、見事にその目的を達成したことになります。


 とりあえず、消費税を廃止しよう。
 

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