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チャンネルAJER更新しました。
「日本の食糧安全保障を強化する自助・共助・公助(前半)」三橋貴明 AJER2024.7.2
令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。
「三橋TVの新キャスターに「国の借金」の嘘を世界一簡単に説明してみた」これがわかれば、財務省に騙されない![三橋TV第884回]三橋貴明・菅沢こゆき
https://youtu.be/QV9oxLcqCHs
はい、というわけで、三橋TV新キャスター「菅沢こゆき」さんが初登場(キャスターとしては)となりました。
こゆきさんは、経済の完全な素人さんでございまして、彼女との会話を通じ、視聴者の皆様に「言語」「定義」について慣れて頂くという形で番組は進行します。
三橋TVの原点に帰った形ですね。
今回は、大本の純資産と純負債。
誰かがおカネを貸した時(資産増)、誰かがおカネを借りています(負債増)。
もっとも、バランスシートを見ると、三橋TVの例を取ると、
三橋のバランスシート
借方 貸方
現金1000円 -
こゆきさんのバランスシート
借方 貸方
- -
ここからわたくしがこゆきさんに現金1000円貸し、こゆきさんがそれでラーメンを食べた。となると、両者のバランスシートは、
三橋のバランスシート
借方 貸方
貸付金1000円 -
こゆきさんのバランスシート
借方 貸方
- 借入金1000円
となり、こゆきさんが「1000円の純負債」、三橋が「1000円の純資産」になります。わたくしの純資産額とこゆきさんの純負債額は、必ずイコールになる。
誰かの資産は、誰かの負債。誰かの純資産は、誰かの純負債。これは、地球上で生きている限り、誰にも逃れられない原則です。
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特別コンテンツ「三橋貴明×宇山卓栄:日本人はどこから来たのか(前編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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【2024年3月末時点 日本の各経済主体の純資産・純負債】
http://mtdata.jp/data_91.html#junnsisan
図のプラスが純資産、マイナスが純負債。誰かの純資産の反対側に、誰かの純負債があるのがお分かり頂けると存じます。当然、左右対称です。
ちなみに、ここでいう「純負債」とは、貨幣の話であり、例えば企業の財務諸表におけるバランスシートでは、借方に固定資産が計上されるため、全体で純負債状態にはまずなりません。
あくまで、貨幣に限定したのが、図です。
我々家計の純資産は、企業、海外、そして政府の純負債により成立しているのです。この状況で、政府が純負債を削る、すなわち、
「税金を多く徴収し、支出を減らす」
場合、確かに政府の純負債は減る。反対側で、我々の純資産が確実に減ります。というか、同額、減ります。
当たり前でしょ。政府からの貨幣供給が皆無で、徴税だけされた場合、銀行預金が減るだけです。マクロ的には、純資産が減少する。
「そんなこと、やりたいの!?」
と、特に緊縮派の政治家、評論家たちに言いたい。お前ら、マゾなの?
もちろん、彼らはマゾなのではなく、無知なだけです。緊縮財政で政府の国債残高を減らすと、確かに政府の債務超過(純負債)は減る。その分、国民(家計)の純資産が減っているわけですよ。
そんな当たり前のことすら、九割以上の政治家は理解していないでしょう。
理由は、何度か語ってきましたが、人間は基本的に「カウンターパート(取引相手)」を想像できないためです。自分が貨幣を借りた場合、誰かが貸している。自分の純資産が増えた場合、誰かの純負債が増えている。
「相手」を想像することで、財務省の「政府の負債(※国の借金)」「政府の債務超過(純負債)」のみをクローズアップする手法には騙されない。特に、一度、
「国の借金で破綻する」
といった嘘情報が脳内にインプットされてしまうと、「いや、誰かの借金は、誰かの資産だろ・・・」といったカウンターパートを考えさせるレトリックに対し、むしろ反発することになります。
こゆきさんは、幸いなことに特定の固定観念はない。となると、どうなるのだろうか、というチャレンジが昨日から始まりました。
ご期待ください。
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