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「国債の利払いが増えて破綻する論を、財務官僚が、国会答弁で否定してしまった。(前半)」三橋貴明 AJER2024.6.25
令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。
【全編公開】岸田政権の大罪/戦後最長の実質賃金下落はなぜ起きたのか?[三橋TV第882回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/R6ShmBr9URY
東京都知事選挙が終わりましたが、同時に行われた東京都議補選の結果は注目です。
自民党は八選挙区に候補者を立てましたが、二勝六敗。「惨敗」と表現して構わないでしょう。特に、萩生田・前政調会長の地元、八王子では、現職の滝田氏が自民党新人の馬場氏の1.5倍の票を獲得し、再選となりました。
小池都知事が軽々と再選を果たしたのも、やはり大っぴらな「自民党公認」がなかったことが功を奏しているのでしょう。要するに、「自民党」の看板では選挙に勝ちづらくなってきている。
講演で全国を回っていると、地方の「非・自民色(反・自民色ではない)」を強く感じ、鉄板の自民党系(のはずの)団体であっても、
「もう無理」
という声が強い。というか、以前は「鉄板自民系」の団体で、自民党以外を支持する、あるいは自民党を「支持しない」といった発言はしにくい空気があった。それが、見事に消えています。
さすがに自民党支持率10%代という状況は、様々な「変化」を起こしつつあるようです。
このままの状況が進み、しかも9月の総裁選挙で岸田総理大臣が「再選」(加えて、立憲民主党代表選挙で積極財政派が代表になる)になった場合、自民党は総選挙、参議院選挙で確実に負けるでしょう。
というわけで、わたくしは岸田総理の再選を本気で応援しています。(わたくしがこういうこと言うと、外れるんだけど・・・)
願わくば、次の総選挙で「どこの政党も簡単に政権を取れない、グダグダ状態」になってくれますように。
そうすることで、初めて自民党の国会議員たちに「緊張感」が産まれ、同時に「議論」が始まることになる。彼らの関心領域の壁を、破壊しなければならない。
【緊縮財政派の関心領域】
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特別コンテンツ「三橋貴明×宇山卓栄:日本人はどこから来たのか(前編)」がリリースになりました。
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グダグダと言えば、フランスが思いっきりグダグダな状況に突入しそうです。
『仏下院選、左派が最大勢力へ 極右は失速し第3党か
フランスで7日、投開票された国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票で、野党で左派連合の新人民戦線(NFP)が最大勢力となったもようだ。マクロン大統領が率いる中道の与党連合は議会の多数派から転落したとみられる。
世論調査会社イプソスなどが投票終了と同時に見通しを伝えた。NFPの議席数は172から192と過半数には届かないものの、最大勢力となったようだ。
中道の与党連合は150から170と、解散前より議席を大幅に減らした。一方、当初は第1党になると見られていた極右の国民連合(RN)も132から152議席と事前の予想ほどには伸びず、第3党にとどまる可能性がある。(後略)』
新人民戦線と与党連合が「反・国民連合」で結束し、国民連合躍進を阻止しました。
もっとも、政策的に新人民戦線と与党連合は、新人民戦線と国民連合ほどの開きがあります。
特に、新人民戦線はマクロン政権の年金改革(要は年金削減)といった緊縮財政に猛反発しており、両派の合意は相当に困難です。
もちろん、移民政策一つとっても、新人民戦線と国民連合は真逆。両派が組むこともありません。
となると、フランスの議会はハングパーラメント(宙づり議会)にならざるを得ない。
新人民戦線を率いるメランション氏が新首相となったとしても、議会の過半数は全く握れていない状況になるわけです。
議論、が始まらざるを得ないでしょう。
議論議論議論。対立、妥協、譲歩。グダグダでなかなか物事が進まない状況が続きますが、実は民主制とは「そういうもの」なのです。議論を前提としている以上、
「はい、決まり!」
となることを予想する方がおかしい。
議論をすっ飛ばし、「決められる政治」などとやることの方が、民主制の否定なのですよ。日本国民はいい加減に、この基本的な考え違いを正さなければなりません。
議論を前提とする以上、決められない政治こそ、正しい。だからこそ、次の総選挙で自民党は負けなければならない。そのためには、岸田総理には是非とも総裁選挙で勝って頂きたいと思うのです。
ちなみに、議論を否定し、特定の「誰か(あるいは勢力)」の「リーダーシップ」に基づく「決められる政治」の政体を、独裁制、と呼ぶのですよ。ナチス政権がなぜ、1933年に「全権委任法」を成立させたと思っているの?
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