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「国債の利払いが増えて破綻する論を、財務官僚が、国会答弁で否定してしまった。(前半)」三橋貴明 AJER2024.6.25

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

【全編公開】財務省による支配構造を徹底解剖!なぜ財政破綻論者は消えないのか?[三橋TV第881回]三橋貴明・saya


https://youtu.be/hqLYbJ3ENMI

 フランス総選挙(一回目)が終わり、「極右!極右!」の国民連合が33.2%で首位、左翼連合の「新人民戦線」が28%、マクロンの与党連合が20.8%となっています。一回目で当選したのは、国民連合が39人、左翼連合が32人、与党連合は4人。7日に、501選挙区で決選投票が行われることになります。


 現在の予想では、国民連合が議席数で第一党になるものの、過半数は微妙。


 となれば、例により連立協議となりますが、国民連合と新人民戦線は水と油。さらに、マクロン大統領が新人民戦線を「極左!」と攻撃していたため、各勢力の対立は根深い。フランスの政治は、いずれにせよ混迷しそうな状況です。


 ところで、オランダでは「極右!極右!」の自由党が主導する政権が(ついに)成立しました。

オランダで極右主導政権が発足 首相に元情報機関トップ
 オランダで2日、極右の自由党(PVV)が主導する4党連立の新政権が発足した。元情報機関トップのディック・スホーフ氏が首相に就任した。欧州連合(EU)懐疑派のPVVは移民や難民の流入を抑制する政策を掲げる。(後略)』

 というか、いい加減にメディア、この「極右!極右!」やめた方が良いですよ。イタリアで「極右!極右!」とレッテル貼りされていた「イタリアの同胞」が政権を握り、オランダで「極右!極右!」の自由党が主導する政権が発足し、かつフランスで国民連合が最大勢力になりつつある。


 欧州の「極右!極右!」勢力が「有権者」の支持を得て、権力を握りつつある。というか、有権者の投票が無ければ、権力を握ることはできない。


 ということは、イタリアやオランダやフランスの人々は「極右国民」と呼ばれなくてはならないことになりますよ


 欧州の人々が「極右!極右!」に票を投じたのは、もちろん移民問題が最大の理由です。

【主要国の移民人口比率(%)】


http://mtdata.jp/data_91.html#imin

 そして、この問題がとてつもなく深刻な理由は、「取り返しがつかない」可能性が高い点です。
 

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特別コンテンツ「三橋貴明×宇山卓栄:日本人はどこから来たのか(前編)」がリリースになりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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 もちろん、アメリカのように移民国家として成功し、二度の大戦争を戦えるほどに統合が進んだ国もあります(今は、分裂しつつありますが)。それにはね、理由があるんですよ。
 

 本件についてはおいおい、話していこうと思いますが、イギリスでは、やはり「移民問題」で保守党が国民の失望を受け、政権交代になりそうです。

英野党・労働党、近代史上最大過半数確保の勢い 4日総選挙=調査
 英国で4日実施される総選挙で、野党労働党が近代史上最大過半数を確保し圧勝することが引き続き見込まれている。ユーガブが3日発表した調査から分かった。
 調査によると、労働党は議会650議席中431議席を獲得し、過半数の212議席を大きく上回ることが予想される。
 スナク首相率いる保守党は102議席を獲得する見通しで、同党として過去最悪の結果となった1906年の選挙で獲得した156議席を下回る可能性がある。(後略)』

 保守党の凋落は、
1.可処分所得の減少(五年前と比較し、7%の減少)
2.公的医療サービスの品質劣化(受診待ち患者激増)
3.移民急増
 の三つが主な理由となります。


 特に、3については、多くの有権者が「保守党に裏切られた」と感じているわけですね。
 

 イギリス労働党は、もちろん「極右!極右!」ではありません。とはいえ、保守党の移民政策の失敗が、史上最悪の大敗北をもたらすことになるわけです。


 実は、今後の日本の政治の動きは、大陸欧州ではなく、イギリスの方が参考になるのではないかと思っています。


 いずれにせよ、「可処分実質所得の減少」「公的サービスの縮小」「移民増大」が、先進国の政治に激震をもたらそうとしているわけです。自民党の国会議員の皆さん、少しは欧州の現実に目を向けた方が良いですよ。


 手遅れだろうけど・・・。
 

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