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「日本はなぜ経済成長したのか(前半)」三橋貴明 AJER2024.6.4

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

SONYは外資系企業だった…!?〜経団連を裏から動かす支配者Xの正体 [三橋TV第870回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/3YQVVh96Ntg

 

 日本というより「日本政府」あるいは「自民党政権」は、インフラ整備はもちろん、「人材投資」の根幹たる教育投資や科学技術予算すら削減、抑制してきました。 


 結果、日本の科学技術力はひたすら凋落。自然科学分野で引用回数多い論文の数(2019年-2022年)について、日本は過去最低の13位。すでに、韓国の下です。


 終わらない緊縮財政を受け、大学の学費は上昇。東大は、学費(約54円)を年間約10万円値上げすることを検討しています。(ちなみに、わたくしが東京都立大学を卒業した際の学費は、今の半分でした)


 文部科学省の審議会で、伊藤公平・慶応義塾長は、国立大学の学費を年間150万円にするべきと提言。奨学金の拡充とセットで学費値上げするべきとの話ですが、
それって、単に奨学金という名の学生ローン・ビジネスを拡大したいだけじゃないの?
 と、疑わざるを得ません。


【参考動画】
なるせゆうせい監督登場!〜奨学金を返せなくて〇活?大学生が抱える借金問題の実態… [三橋TV第866回] なるせゆうせい(映画監督)・三橋貴明・saya

 さらには、大学を「富裕層の子供たち」しか通えない狭き門とし、日本国民の「階級化」を推進したいとしか思えない。


 加えて、外国から留学生の受け入れを増やし、
「大学のレベルは外国人留学生で維持し、日本の富裕層の子弟は「カネがある」が故に大学に入学し、人生に箔をつける」
 形の国家に変貌させたいと考えているのではないか、という疑い。


 もっとも、ここまで緊縮財政を継続すると、大学のレベル自体が落ちていく。何しろ、大学のレベルとは「教授のレベル」です。大学で働く教授や研究者をここまで冷遇しておきながら、レベルが維持されるはずがない。

 

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皇統論第六十四回「最後の勝者」、歴史時事第六十四回「英雄の物語」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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国立大の財務「もう限界」…国立大学協会が異例の声明
 国立大学協会は7日、国からの運営費交付金の減額や物価高騰を受け、国立大の財務状況は「もう限界だ」と訴える異例の声明を発表した。東京都内で記者会見した永田恭介会長(筑波大学長)は、国に対し運営費交付金の増額を求めた。
 声明によると、運営費交付金は2004年度の水準から1割超減少した一方、近年の円安や物価高騰、社会保険などの経費の上昇で、各大学の財務状況は「危機的な状況だ」と訴えた。永田会長は「高度人材の育成や世界水準の研究を維持するため、国や国民の皆さまにも理解を頂きたい」と述べた。(後略)』

 実際の大学交付金の推移を見てみましょう。

【日本の国立大学法人運営交付金(億円)の推移】


http://mtdata.jp/data_91.html#kokuritudaigaku

 日本の大学交付金は、2004年度の1兆2415億円から、2024年度には1兆0784億円に減額されました。


「何だ、最近は減額が止まっているじゃないか」
 などと思ってはなりません。何しろ、物価上昇率3%前後。


 2023年度から2024年度にかけた「前年額維持」は、実際には3%の緊縮財政なのです。何しろ、物価が上昇しているにもかかわらず、所得(交付金)は増えていないのですから。


 最低の最低の最低でも、大学交付金はインフレ率以上に増加させなければならない。それにも関わらず、横ばい。


 これが、現実です。


 この現実を頭に叩き込み、「次の選挙」のために動いてください。特に、与党(主に自民党)とぶつかる立候補予定者に、この種の状況をインプットするのです(※一人ではやらないでください。徒党を組むのです)。


 自民党政権は、インフラ老朽化を放置し、少子化「促進」策を強行し、日本の科学技術力を潰していっている。もう一度言いますが、これが現実です。
 

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