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「食料安全保障強化の為には政府がお金を使うしかない(前半)」三橋貴明 AJER2024.5.7

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

大企業内部留保が過去最高の550兆円突破〜労働者からピンハネし続けた日本の末路 [三橋TV第865回] 三橋貴明・saya


https://youtu.be/Y4bJpNDhzVI

 

 いいですか、落ち着いて聞いてください。誰かがおカネを借りたとき、誰かがおカネを貸しているんです。


 しかも、銀行預金の発行(信用創造)の場合、貸し手(銀行)と借り手の双方のバランスシート(以下、BS)の借方、貸方が同時に増えることになります。

【銀行預金発行前】
(銀行のBS)
借方        貸方
-          -
(借り手のBS)
借方        貸方
-          -
【銀行預金発行後】
(銀行のBS)
借方        貸方
貸付金1億円   銀行預金1億円
(借り手のBS)
借方        貸方
銀行預金1億円  借入金1億円

 と、銀行、借り手の双方のBSで資産と負債が同額増える。これはもうね、地球上で生きている以上、否定することができませんわ。否定したかったら、異世界転生とかしてね。


 あらゆる地球上の存在は、「借金だけ増やす」ことはできません。借金した時、手元に資産(上図でいえば、借り手の銀行預金)があるでしょ?


 政府が国債発行すると、借方で日銀当座預金が、貸方で国債が増えます。その日銀当座預金を政府が使うと、確かに国債だけが残る。とはいえ、資産の日銀当座預金はどこに行ったの? 皆さんの銀行預金になっているんですよ(実際には、日銀当座預金のまま振り込まれているわけではないですが)。


 となると、政府が1兆円の国債を発行し、支出したら? 政府のBS貸方で国債1兆円が増え、皆さんのBS借方で1兆円の銀行預金が増えるのですよ。

 

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皇統論第六十四回「最後の勝者」、歴史時事第六十四回「英雄の物語」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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対外純資産 471兆円余 円安進展で5年連続過去最高
 日本が海外に持つ資産から負債を差し引いた「対外純資産」は、円安の進展で海外に持つ資産を円に換算する際の金額が増えたことなどから、去年末時点で471兆円あまりと5年連続で過去最高となりました。
 「対外純資産」は
▼日本の政府や企業、それに個人が海外に保有する金融資産である「対外資産」から▼海外の政府などが日本で保有する金融資産である「対外負債」を差し引いたものです。(後略)』

 対外純資産とは、簡単に書けば「経常収支黒字」が積み重なったものです。この辺りの話は、

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【2023年末時点日本国家のバランスシート(兆円)】


http://mtdata.jp/data_90.html#23BS

 2023年末時点の国家のバランスシートをグラフ化しました。


 図の右下の「純資産」が記事でいう対外純資産になります。数字が多少違うのは、統計のタイミングによるものです。


 いずれにせよ、誰かの資産は、誰かの負債。当然、資産も負債も両建てで増えていくことになる。


 日本と外国の間では、所得のやり取りがあり(※経常収支で統計される)、対外資産、対外負債が存在する。そして、日本の対外資産と対外負債の差額が、対外純資産というわけです。


 日本の対外純資産は世界最大ですが、これは「日本がお金持ち国家(まあ、そうなのだけど)」というよりは、過去の経常収支黒字の蓄積がでかいという話なのですよ。


 この手の統計の本質を語る人は、わたくし以外に誰もいない(いる? いるなら、教えて下さいませ)ため、繰り返し取り上げているわけですが、とりあえずマスコミは、
「日本は世界一のお金持ち国家(※対外純資産が世界一)」
 と書きつつ、
「日本の国の借金は世界最大(※虚偽。実際にはアメリカ連邦政府の負債が世界最大。当たり前ですが)」
 という財務省のプロパガンダを展開しているわけですね。「頭おかしいんじゃないの?」以外の感想が出てこないのでございますよ。
 

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