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「食料安全保障強化の為には政府がお金を使うしかない(前半)」三橋貴明 AJER2024.5.7
令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。
平家嫡流の路上ミュージシャン〜夜の街から見た日本経済の実像 [三橋TV第863回] 小松純也(平家嫡流小松家当主,シンガーソングライター)・三橋貴明・saya
https://youtu.be/A4kJvbT9TBc
財務省の官僚たちの嫌らしいところ、いやおぞましいところは、「美しい響きの言葉」を自分たちのレトリックに使用してくることです。
緊縮財政を財政「健全化」と呼ぶ。さらなる緊縮財政を財政「強靭化」と呼ぶ。
財政制度等審議会(会長・十倉雅和経団連会長)は、
「経済が力強さを取り戻しつつある今、諸課題に対応するために、財政を強じん化させることが強く求められている」
という提言をまとめました。
いや、マジで頭おかしいというか、おぞましい以外の表現が思い当たらない。
もちろん、財政を強靭化することを否定するものではない。ところが、彼らの言う強靭化とは、プライマリーバランス黒字化であり、財政収支の黒字化なのです。
挙句、地震を初めとする頻発する自然災害や、中東情勢の緊迫化などを踏まえ、有事に備えた「財政余力」を高める必要性があるとしています。
つまりは、非常時に備えて「カネを貯めておく」lことこそが財政強靭化であると主張しているのです。
無論、家計や企業ならば、「非常事態に備えてカネを貯めておく」のは当然です。とはいえ、政府は国債発行(=貨幣発行)により支出ができる。
非常事態が発生したならば、国債を発行し、支出すればいい。
もちろん、インフレ率の問題があります。非常事態が発生した。結果、政府が支出する。需要が拡大し、インフレギャップとなり、インフレ率が上昇していく。
ということは、供給能力が強靭であればあるほど、インフレ率が上昇しないため、財政拡大の余地が生まれる。
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皇統論第六十四回「最後の勝者」、歴史時事第六十四回「英雄の物語」が配信になりました。
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わたくしが十年以上前から繰り返している、国民経済の五原則。
◆国民経済において、最も重要なのは「需要を満たす供給能力」である。
◆国民経済において、お金は使っても消えない。誰かの支出は、誰かの所得である。
◆国民経済において、誰かの金融資産は必ず誰かの金融負債である。
◆国民経済において、誰かの黒字は必ず誰かの赤字である。
◆現代世界において、国家が発行する貨幣の裏づけは「供給能力」である。
国民経済において、最も重要なのは「需要を満たす供給能力」である。供給能力があれば、非常事態が発生した際に、国民を救うことができる。
カネなど、政府が国債を発行すればそれで済む。
国民を救う供給能力(財やサービスを生産する力)を高めることこそが、真の意味における財政強靭化なのですよ。
それにも関わらず、財務省を主犯とする緊縮財政派は、カネをケチって供給能力を毀損していこうとしているわけです。
国民を助けるためにカネを貯める、と主張しつつ、国民を助ける能力を潰していっているのが、財務省なのですよ。
本件について、西田昌司参議院議員が5月27日(月)10時からの参議院決算委員会で財務省と議論するとのこと。
無論、財務省が変わることはあり得ません。重要なのは、財務官僚との議論を通じ、多くの国会議員、国民が「正しい財政観」について学ぶことです。
骨太の方針2024の議論で、PB黒字目標を撤廃させる。
自民党の議論は基本「全会一致」ですから、今回ばかりは、徹底的に戦って欲しい。今回がラストチャンスなのかも知れないのですから。
「PB黒字化目標の撤廃を!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
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