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「日銀が3月に金融政策を変更した理由(前半)」三橋貴明 AJER2024.4.2

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

財務省が仕掛ける新しい緊縮作戦とは?日銀の裏に潜む財務省の影[三橋TV第842回] 三橋貴明・saya


https://youtu.be/-EL7AuxO8N0

 今回の川勝の件が典型ですが、将来は常に不確実です。特に、民間にとって将来のための投資には、常に「破綻」というリスクがつきまとう。


「この製品の需要は確実に伸びる」
 と判断し、銀行融資を受け、工場を建設したとしても、何らかの事情(環境リスク、競合の出現など)で、いきなり需要が消滅する可能性は常にある。


 具体的な例を出しておきますが、半導体産業などにおいて利用されていた有機フッ素化合物は、健康被害や環境被害により訴訟が相次ぎ、3Mは製造終了を決定しました


 あるいは、これは個人的な経験ですが、わたくしは以前、ミドルウェアを売っていたのですが、オープンソースソフトウェアという怪物が登場し、ビジネスは急速に縮小しました。「タダ」の製品と戦うことはできないです、はい。


 MRJはアメリカの型式証明を採れず、破綻した。


 というわけで、投資には常にリスクが付きまとう。無論、景気が良い時期ならば、失敗リスクは小さくなる。さらには、失敗したとしても取り返しがつく。


 それに対し、デフレの時期にはリスクが高まる。もっとも、時期云々以前に投資とは大抵、失敗するものです。


 だからこそ、まずは貨幣的な制限がない政府がやるべきなのですよ。

「賢い支出」で財政健全化と成長の両立を
 ばらまきの発想をやめ、一刻も早く財政を「平時」に戻す必要がある。一方で、将来に向けた投資まで絞り込めば成長の芽を摘んでしまう。「賢い支出」を追求し、財政の健全化と成長の両立をめざすべきだ。
 内閣府は2日、2060年度までの社会保障費と財政状況の長期推計を初めてまとめた。そこから浮かび上がるのは、社会保障費の急増で財政が持続可能でなくなる危うい未来だ。(後略)』
 

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皇統論第六十二回「壇ノ浦に滅ぶ」、歴史時事第六十二回「大陸封鎖令とロシア遠征」が配信になりました。
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 賢い支出ねえ・・・。何が「賢い支出」で、何が「賢くない支出」なのか、事前に把握できるわけだ。神様かよ
 

 日経の社説が興味深いのは、後略部に、
『成長を実現し、将来の歳出を減らすためにも、デジタルトランスフォーメーション(DX)などで生産性を高める賢い支出は欠かせない。』
 と、書いていることです。


 「将来の歳出を減らす」が絶対的な善とされているわけです。民間企業と政府を完全に混同している。


 政府が「歳出」を減らすと、当たり前ですが、民間の誰かの所得が減る。


 無論、民間企業が支出(つまりは費用)減らし、利益を拡大するために投資をするというのは分かる。


 とはいえ、政府の投資目的は利益ではない。国民が豊かに、安全に暮らすことができる経済を実現することです。つまりは、経世済民。


 経世済民のために、政府は支出しなければならない。そして、何が経世済民に役に立つのか、事前には誰にも分からない。
 

 政府の支出は、賢いし支出であってはならない。というか、賢い支出など、誰にもできない。たまたま「賢い支出」になるケースもありますが、それは後になって見なければ分からない。
 

 政府の支出は「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」でなければならないんですよ。

 

「政府の支出の目的は利益じゃないんだよ!」と、思われた方は、

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