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「お笑い大阪万博とんでもないことになってるぞー」(前半)三橋貴明 AJER2023.9.12
 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「やまと経営者連盟 代表理事 古賀真氏」が加わって下さいました。

 

専制君主の苦悩と、全然関係ないけどインボイス制度導入による苦悩 [三橋TV第767回] 三橋貴明・高家望愛

https://youtu.be/14nZUtq1D9E

 

 最近、企業団体の講演が復活し、講演後の懇親会で経営者の方々とお話させて頂くわけですが、いやこれ、大げさでも何でもなく、深刻な事態が始まっています。
 

 すでに、来年4月の働き方改革(残業規制)を前に、ドライバーさんたちが続々と転職していっているとのことです。


 それはまあ、残業代込みで人生設計をされていた方も多いでしょうから、必然的にそうなりますね。
 

 運送会社の方は、生産量を強制的に抑制され、そこにドライバーの離職が加わるわけですから、業績が一気に悪化することになるでしょう。当然、倒産も廃業も増加。


 日本は「物がきちんと運ばれない」国へと転落することになります。全て政府の政策の間違いが原因です。


 その上、まさか「決済が安定的に行われない国」と化しつつあるのか・・・・。と、嫌な予感がしてしまったニュース。

銀行間決済システム障害、中継コンピューター更新で不具合か…6年ごとに更新で今回は「第1弾」
 銀行間の資金決済を担う全国銀行データ通信システム(全銀システム)で10日朝に起きた障害は、依然として復旧の見通しが立っていない。全銀システムは経済活動を支える重要基盤で、障害が長期化すれば個人や企業への影響も大きい。運営する全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は、早期の復旧と原因の解明が求められる。(後略)』

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超絶的に面白い! 三橋先生と竹倉先生の縄文・弥生談義。日本人の男性は、縄文時代からやっていることが変わらないという衝撃の真実。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
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 改めて、銀行間決済について解説しておきます。


 例えば、私が住宅ローンを組み、A銀行から3千万円を借りたとします。その場合、バランスシート(以下、BS)は、


【銀行AのBS】
借方         貸方
貸付金3千万円    銀行預金3千万円
【私のBS】
借方         貸方
銀行預金3千万円   借入金3千万円


 となります。
 そこで、私が銀行預金3千万円を、不動産会社が銀行Bに持つ口座に振り込んだ。
 すると、BSでは、


【銀行AのBS】
借方         貸方
貸付金3千万円    
【私のBS】
借方         貸方
          借入金3千万円
【銀行BのBS】
借方         貸方
-          銀行預金3千万円
【不動産会社のBS】
借方         貸方
銀行預金3千万円   - 


 という変化が起きます。


 面白い(というかややこしい)のですが、私の銀行預金が振り込まれる(厳密には消える)ことを「引落し」と呼ぶのは良いとして、銀行Aの貸方の銀行預金が消えることを「入金」と呼ぶのでございます。(※お分かりでしょうが、銀行預金は銀行にとって負債です。負債が無くなったから、入金というわけですね。今一つ納得感がありませんが)


 さらには、振り込まれた不動産会社の銀行預金の数字が増えることが「入金」、銀行Bの貸方に銀行預金が登場することが「引落し」なのです。


 というわけで、銀行Bは銀行Aからの振り込みのせいで、3千万円、貸方が増えた(引落し)ため、決済をする必要があります。具体的には、銀行Aの日銀当座預金3千万円が、銀行Bの日銀当座預金口座に振り替えられるわけでですね。


 上記のプロセスを仲介しているのが、全銀システムなのです。図にすると、こうです。

【銀行Aから銀行Bへの3千万円の振り込み】


 決済の要である全銀システムで障害が起き、一部の銀行で決済ができなくなってしまった。


 この種の問題が、今後、あちこちで発生するのではないかと、懸念を覚えずにはいられません。もちろん、運送や銀行に限った話ではないですよ。

 供給能力の立て直しを「政府主導」でやらなければなりません。さもなければ・・・。

 

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