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『修正エンゲル係数(前半)』三橋貴明 AJER2019.4.23
https://youtu.be/RPV2H_AOStY

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 平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。

 

三橋TV第83回【財務官僚や御用学者についてぶっちゃけてみた!】
 
 ちなみに、「ぶっちゃけている」のはわたくしというよりは西田先生です。
 というか、わたくしはいつもぶっちゃけているよね。

 三橋TVの企画で山本太郎参議院議員と対談すると、
「三橋は保守(本人は言ったことがないのに)のくせに、山本と対談しやがって!」
 と、批判され、同じく三橋TVに西田参議院議員を呼ぶと、
「三橋は左右の反グローバリズムの結集とか言いつつ、結局は自民の犬かよ!」
 と、批判され、そんなに「100%自分と同じであること」を追求したいならば、革命家にでもなってください

 今後もわたくしは左右関係なく、まともな人にも、まともじゃない人にも、反グローバリズムあるいはMMT的な講義をして、説明会をしていくことになります。皆様も、そろそろ「カテゴライズ」「固定観念や色眼鏡」「過去の言動に固執」といった「平成の悪弊」から自らを解き放ってはいかが? 何しろ、御代替わり。

 さて、平成の時代も、残り四日となりました。令和の御代が、「嘘がまかり通る平成」とは異なる時代となることを願ってやみません
 まあ、願うだけではなく、様々な活動をしていくことになりますが。とりあえず、このGW期間中に、MMT本を一冊、書き上げます。

 ちなみに、MMTは皆様が思っている以上に強烈な「歴史的な意義」があります。大げさでも何でもなく、人類の文明を変えるほどのインパクトです。そういう意味で、地動説よりも文明、あるいは「経世済民」に与える影響は大きいです。
(この手の細かい話は、いつもは週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~でやっていますので、よろしければご登録を)
 
 特に、民間貯蓄と国債金利の関係を「経済学」として説明した功績は大きい。経済学者が最も「見たくない現実」は、MMTにより「政府は国債発行で国民の貯蓄を借りているわけではない」事実が明かされたことです。
 
【政府の国債発行と、銀行預金増加の仕組み】

 
 図の通り、政府が国債発行で「日銀当座預金」を銀行から借り(①)、政府小切手で企業に支出し(②)、政府小切手が銀行に持ち込まれると、銀行預金が発行される(③)。誰が見ても、
「政府の国債発行が、新たな銀行預金を生み出す」
 が正しいのですが、経済学者は、
「政府は国債発行で銀行預金(国民の貯蓄)を借り入れる」
 と、説明していたのです。

 わたくしの言う「おカネのプール論」ですが、おカネのプール(国民の貯蓄)から政府が借り入れるならば、「財政赤字⇒金利高騰」はあり得ます。とはいえ、おカネのプールは存在しません。

 何しろ、おカネとは債務と債権の記録、貸借関係が成立した時点で「発行される」データに過ぎないのです。データのプールは作れません。

 このおカネのプール論は相当に根が深く、例えば、個人的に「相当に聡明な方」と評価しているこの方も、こんなことを言っています。
 
「追われる国」で金融政策が効かない根本理由 「誰もお金を使わない国」の経済政策を考える
リチャード・クー : 野村総合研究所 主席研究員
(前略)一方、そのような時代には、財政政策には出番がありません。民間の貯蓄に限りがある中で、政府が資金調達すればたちまち金利が上がって景気にマイナスになってしまう、いわゆるクラウディングアウト問題が発生してしまうからです。したがって、黄金時代には金融こそが経済政策の王道でした。(後略)』 
 
 バランスシート不況という言葉の生みの親、リチャード・クー氏にして、この有様です。ちなみに、三橋はデビュー当時、「リチャード・クーのパクリ」などと言われましたが、わたくしは企業のみならず、全ての経済主体のバランスシート(いわゆる国家のバランスシート)や資金過不足という「弩マクロ」のアプローチだったので、微妙に異なります。(しかも、クー氏はインフレが大嫌い)

 それはともかく、クー氏は政府の負債が152倍超になったにも関わらず、国債金利がひたすら下がっていった日本の事例を、いかに評するのでしょうかね。
 
【日本政府の長期債務残高(左軸、兆円)と長期金利(右軸、%)】
 
 「政府の国債発行が、新たな銀行預金を生み出す」は、誰にも否定できない「目の前の事実」です。

 MMTが、国債発行について「銀行預金⇒国債発行」ではなく、「国債発行⇒銀行預金」であることを説明した功績は、本当に巨大でございます。

 何しろ、MMTが政府に受け入れられた場合、国家は予算制約なしで「経済力(モノやサービスの生産能力)の強化」や「国民の所得拡大」「安全保障の強化」に乗り出せることになるのです。無論、経済力(供給能力)とインフレ率が「限界」となりますが、経済力は投資と生産性向上により強化できるのです。

 まさに、人類の文明を変えかねない「地動説派 対 天動説派」ならぬ「MMT派 対 反MMT派」の闘争が展開されているのでございますよ。

 旧来型の経済学あるいは「平成型」の財政政策から、「令和のMMT的財政政策」みピボット(転換)できたとき、我が国の前には「繁栄の未来」が開けるのです。何しろ、日本はデフレでございますから、MMT的な財政の効果を最も長期に渡り享受できる国なのでございますよ。国債発行の「限界」たるインフレ率上昇という「ゴールテープ」が、世界で最も遠い国なのです。
 

 

 さて、長期に渡り享受したといえば、日本国民は「世界最長の皇統」の下で、ユーラシアの人々と比べると、長期の繁栄を享受し続けてきた民族です。

 なぜ、日本が世界最古の国で、皇統が世界最長なのかといえば、「男系による安定的な皇統」を維持してきたためとしか説明できません。何度も書いていますが、皇統が男系なのは「伝統」だから正しいのです。二千年を超す長期の検証に耐え、相対的に正しいと評価されない限り、「伝統」として続くはずがありません。

 現代の人間が、自分のちっぽけな脳みそに「ピコーン!閃いた!」程度のアイデア、考えが、二千年の検証に耐えた伝統に勝てるはずがありません。勝てると思っていたら、真正のバカか、傲慢なバカのいずれかです。

 勘違いしている人が多いですが、男系の皇統は、女性差別というよりは「男性差別」です。何しろ、我々一般の日本人男性は、どうあがいても皇族にはなれないのです。

 逆に、日本の女性は、皇室に嫁ぐことで皇族になれますし、皇后陛下と呼ばれる可能性もあります。

 一般男性(歴史的に皇位簒奪など、邪なことを考えるのは、大抵は男性)を排除することで、日本の皇統は世界最長の伝統を誇っているわけです。

 その「伝統」を破壊しようとしているのが、女性宮家です。
 
【新元号】安定的な皇位継承の確保を検討 男系継承を慎重に模索
 新元号が「令和(れいわ)」と決まり、皇太子さまが5月1日に新天皇に即位されることで、政府は「そんなに時間を待たないで」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)安定的な皇位継承を確保する検討に入る。これまで125代にわたり一度の例外もなく受け継がれてきた皇室の伝統にのっとり、父方の系統に天皇を持つ男系の男子による皇位継承維持を慎重に模索する。
 「(旧11宮家の皇籍離脱は)70年以上前の出来事で、皇籍を離脱された方々は民間人として生活を営んでいる。私自身が(連合国軍総司令部=GHQの)決定を覆していくことは全く考えていない」
 安倍晋三首相は、3月20日の参院財政金融委員会でこう述べた。これが首相が旧宮家の皇族復帰に否定的な見解を示したと報じられたが、首相は周囲に本意をこう漏らす。
 「それは違う。私が言ったのは『旧宮家全部の復帰はない』ということだ」
 また、首相が女性宮家創設に傾いたのではないかとの見方に関しても「意味がない」と否定している。(後略)』
 
 女性宮家を創設し、既婚の内親王殿下が皇族のまま残る。内親王殿下と結婚した「一般男性」が皇族入りする(日本史上初めて!)。さらに、皇室典範の「皇位は男系の男子が継承する」を改正する。

 そして、宮家に残った既婚内親王殿下の子供(男の子であれ、女の子であれ)が皇位を継いだ場合、女系天皇(厳密には非・男系天皇)となり、皇族入りした「一般男性」の新王朝が始まる。一般男性の名字が三橋なら「三橋朝」、中村なら「中村朝」。

 しかも、「一般男性」が日本人であるという保証はないわけです。アメリカ人の、イギリス人の、あるいは「中国人」「韓国人」の王朝となるかも知れません。このように具体例で書くと、おぞましいでしょう?
 いずれにせよ、日本の神武天皇以来の皇統は断絶です。

 女系天皇だの、女性宮家だのが叫ばれ、退位特措法に「女性宮家創設の検討」が付帯決議に入った以上、上記の「皇統断絶のストーリー」を思い描いている勢力が存在するのは確実です。

 この流れに、歴史を忘れ、皇統の意味や意義すら知らない現在の日本国民は、果たして対抗できるのか。

 日本国民は歴史を、特に「祖国の古代史」を再び頭に叩き込まなければなりません。しかも、日本の古代史は、神話の時代にせよ、神武東征以降にせよ、ものすごく「人間的」で面白いのです。これほど面白い「歴史」を、日本の子供たちが学校で学べないのは不幸なことです。

 というわけで、まずは大人が学びましょう。御代替わりを機に、正しい「歴史」を日本人が知らなければならないという確信の下、歴史音声コンテンツ「経世史論」をリリース致しました。
 
 
※5月15日(水)までに新規お申込み頂いたお客様に、三橋貴明:著「99%の日本人が知らない明治維新の大嘘」のサイン本をプレゼント致します。(送料も不要です。また、サイン本にはお名前が入ります)
 
 日本の皇統を、令和の御代で終わりにするわけにはいきません。
 
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