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『グローバリズムのトリニティ①』三橋貴明 AJER2018.12.4
https://youtu.be/gbihwGhHhbo

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三橋TV第32回【日本で最も重要な職業とは?】

https://youtu.be/0mq1Ga0MOc4


 昨日、シンポジウムにご参加頂いた皆様、ありがとうございました。


 先生方には、二次会までお付き合いいただき、大変恐縮でございます。


 シンポジウムでは、皆様が長年、抱いていた疑問がある程度は解けたのではないかと思います。


 すなわち、
「なぜ、欧米で失敗したグローバリズムを、日本はわざわざ全力で推進しているのか」
 です。


 実は、欧州においても、グローバリズム推進に際し「明確なロジック」はなかった、あるいは少なくとも「正しいロジック」はなかったという事実が、本書を読めば理解できます


 ダグラス・マレー「西洋の自死 」 。



 解説者の中野剛志先生だけではなく、施光恒先生も本書についてコラムを書かれていたので、ご紹介。


『【国家を哲学する 施光恒の一筆両断】「西洋の自死」日本への警鐘
https://www.sankei.com/region/news/181217/rgn1812170019-n1.html
 時宜にかなった本の邦訳が出版されました。イギリスのジャーナリスト、ダグラス・マレー氏が著した『西洋の自死』(町田敦夫訳、東洋経済新報社)です。
 欧州諸国は戦後、移民を大量に受け入れてきました。著者のマレー氏は、その結果、欧州各国の「国のかたち」が大きく変わり、「私たちの知る欧州という文明が自死の過程にある」と警鐘を鳴らします。昨年出版された本書は、まず英国内でベストセラーになり、その後、欧州諸国を中心に23か国語に翻訳され、大きな話題となっています。
 著者は冒頭、次のように記します。「欧州は自死を遂げつつある。少なくとも欧州の指導者たちは、自死することを決意した」「結果として、現在欧州に住む人々の大半がまだ生きている間に欧州は欧州でなくなり、欧州人は家(ホーム)と呼ぶべき世界で唯一の場所を失っているだろう
 本書では、欧州諸国が自分たちの国を移民国家にするとはっきりと決めたわけではないのに、ずるずると取り返しのつかないところまで来てしまった経緯が描かれています。
 英国をはじめとする欧州各国で元来の国民(典型的には白人のキリスト教徒)は、少数派に転落しつつあります。2011年の英国の国勢調査によれば、ロンドンの住人のうち「白人の英国人」が占める割合は44・9%とすでに半数を切っています。また、ロンドンの33地区のうち23地区で白人は少数派になっています。2014年に英国内で生まれた赤ん坊の33%は、少なくとも両親のどちらかは移民です。オックスフォード大学のある研究者の予測では、2060年までには英国全体でも「白人の英国人」は少数派になると危惧されています。(後略)』


 元々、わたくしは本書を施先生のご講演で知ったわけでございます。


 さて、本書を読むと、欧州で移民受入に反対する人たちに対する「差別」の凄まじさに戦慄せざるを得ません。



 「現実」が明らかになるにつれ、「差別」はやや収まっていきましたが、90年代以降、欧州で移民受け入れ反対を主張するだけで、強烈な差別、攻撃、批判にさらされ、政治的に殺されるというパターンが何度も起きてきました。


 特に、イギリスの反移民団体であるイングランド防衛同盟のリーダー、トミー・ロビンソン氏の逮捕(今年の5月)は衝撃的でした。


 ロビンソン氏は、子どもの強姦、人身売買、ドラッグ強制などの罪に問われているイスラム・ギャング10名の裁判についてのライブ・ストリーミング中、リーズ公訴裁判所外でいきなり身柄を拘束されます。


 ロビンソン氏は、イスラム教徒の囚人が少なくない刑務所で、命の危険にさらされます


 6月10日には、ロビンソン氏が法廷侮辱罪などで禁錮刑判決を受けたことに抗議する数百人規模のデモがロンドンで発生。警察と衝突し、負傷者も出ました。


 ロビンソン氏は、食事を運んでくる囚人もイスラム教徒で、毒を入れられている可能性を恐れ、ほぼ絶食。げっそりと痩せこけた姿で保釈され、何とか生き延びました。



 あるいは、ソマリア生まれのオランダの下院議員ヒルシ・アリ女史


 彼女は、「自由の国」であるはずのオランダでイスラムを批判し、2005年にイスラム世界における女性虐待がテーマの「サブミッション」の脚本を手掛けます。(同年、サブミッションの監督であったテオ・ファン・ゴッホ監督はイスラム教徒に殺害されました)


 アリ氏は、「言論の自由」を守るべきオランダの政界から猛攻撃され、何とアメリカに「政治亡命」をせざるを得なくなります。WWⅡ終結以降、西側社会から初めて出た「難民」と言われています。


 何を言いたいのかといえば、今後の日本において、反移民の主張を「差別主義」「レイシスト」「極右」といったレッテル貼りで攻撃し、言論封鎖が図られることは確実ですが、それに耐えかねて「沈黙」してしまったとき、将来の日本は現在の欧州と同じになることが確定するという話です。


 わたくしは、特に人種差別的な考えは持っていません。そもそも、日本人だけの社会で暮らしてきた我々のほとんどが、人種差別について「知らない」というのが現実でしょう。


 わたくしが移民受入に反対しているのは、


● 人手不足という生産性向上により豊かになるチャンスを、移民受入が潰す
● 国民が低賃金で働く奴隷的移民労働者と競争を強いられ、さらに貧困化する
● 外国人犯罪が間違いなく増える
● 移民受入が日本国のナショナリズムを破壊する。(ナショナリズム無しで、我々はこの自然災害大国では生き延びられません)
● 移民受入による賃金抑制により少子化が終らず、さらなる人手不足、さらなる移民受入という悪循環に陥る


 と、人種差別といった思想とは無関係な理由からです。


 移民推進派は、レッテル貼りの前に、上記の懸念に対し、具体的に、事実を基に反論しなければなりません。

 欧州では、まさに上記の懸念が「事実」となり、西欧文明は滅びの道を突き進んでいます。

 日本国民は、手遅れになる前に、「正しい情報」に基づき、移民受入を食い止めなければならないのです。そのためには、移民推進派の薄っぺらなレトリックを「潰す」必要があります。


 正しい情報で「武装」をしなければなりません。日本が奇妙な死を迎える前に


「安倍政権の移民受入政策に反対する」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!


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