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 本日のスケジュール

 午前:コーディネータさんのところでトレーニング

 午後:秋葉原事務所

 午後2時-5時まで:秋葉原中央改札口のスターバックスで原稿書き


 週末(3月14日 日曜日)の熊本行のスケジュールがほぼ確定しました。

13:30~15:00 長崎書店 3F トークショー&サイン会 (13:00 開場)上通りアーケード内

         (トークは60分程度)
16:00~16:30 辛島公園にて街頭演説
18:30~20:00 熊本県立劇場大会議室にて講演会(90分)
21:00~    下通り商店街 居酒屋で親睦会
 ご連絡・お問い合わせ: tmkumamoto@live.jp  

 ※熊本県立劇場の講演会では、PCとプロジェクタを使い三橋がプレゼン方式で講演します。ある意味で、この講演会がメインになるわけですね。皆様、ふるってご参加ください。(自分で言うのも何ですが、わたくしのプレゼンは面白いですよ~)


円高の謎 なぜ不況で借金大国の「日本円」が世界中の投資家に人気なのか
http://moneyzine.jp/article/detail/183590
(前略)円高を招いているのは、ギリシャの財政不安による欧州経済の懸念や米国の低金利政策が長期化するとの観測が強いことがあげられる。これらのリスクを恐れた世界中のマネーの回避先が日本円となっているのだ。
 しかし日本国内では財政悪化が深刻な問題となっている。今年1月時点の推計人口(概算値)で計算すると、1人当たりの借金は約683万円まで積み上がっており、財政再建の道筋は示されていない。毎日のようにメディアが財政破綻の危機を声高に報道しているような状況で、なぜ借金大国の日本円が世界の投資家に買われるのか。
 これは日本の借金の中身にある。日本の国債残高はずっと増え続けてきたものの、実は他国からの借金である「対外債務」はほとんどない。日本の国債は、その大部分を国内の金融機関向けに販売しており、自国通貨建てなのだ。海外への国債の販売は、わずか6.4%(2009年3月末)にすぎず、海外から一気に資金が引き上げられて債務不履行(デフォルト)になるという危険は低い。
 一方で、日本は外貨準備高など財政余力に優れており、世界でも指折りの債権国でもある。借金も多いが、資産もかなり抱えているということになる。また国内では借金大国とはいわれているものの、その額は欧米の主要先進国と比べても突出して増えているわけではない。英国やフランス、イタリアにしても同様に借金が増え続けており、そのため相対的に資金の避難場所として、債権国である日本の通貨が買われているのだ。(後略)』


 わははははw あまりこの手の決め付けはしないことにしていますが、さすがにこの記事の書き手は三橋の本を読んだか、もしくは講演を聞いた可能性が高いでしょう。「その額は欧米の主要先進国と比べても突出して増えているわけではない」など、三橋は講演などでこのままの台詞で話します。

 決定的な証拠は、画像の説明の部分です。


日本の純資産額は世界最大で、国家としては世界一の金持ちである


 実は、この「日本(国家)の純資産額」という表現は、わたくしと廣宮氏以外はほとんどしません。他の人は「日本の対外純資産額」という表現をします。純資産額と対外純資産額は統計的に同一概念で、数値も一致します。
 要するに、日本の「国家のバランスシート」(↓これ)を理解していないと、「日本の純資産額」という表現は出てこないのです。


【日本国家のバランスシート 2009年9月末速報値・6月末確定値(単位:兆円)】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#JPBS0909


 日本の「対外資産」と「対外負債」の差額である「対外純資産」は、世界最大である事実が時折新聞に載ります。ところが、この事実を反対側から見ると、財務省が言う「国の借金!」がウソである事が一発でバレてしまうのです。


 実は日本の「国の借金」(日本国の全ての経済主体の借金)は、900兆や1000兆どころではありません。5223.7兆円です。
 ところが、日本の「国の資産」の方は5475.7兆円もあり、差額の純資産が247.6兆円にも達しています。この金額が、moneyzineの記事にもあるように「世界最大」というわけです。

 普通に考えて「お金持ち」とは純資産が多い経済主体のことを意味するでしょうから、純資産額が国家として世界最大の日本は、世界一の金持ちということになります。
 もしも日本が海外との貿易や金融取引を一切行っていない場合、国家のバランスシート上で資産額と負債額が一致し、純資産は(純負債も)生まれません。海外とのやり取りがあり、対外資産や対外負債の蓄積があるからこそ、国家のバランスシートの左右が一致しないというわけですね。日本の場合、その差額が「純資産(または対外純資産)」として計上されているわけです。
 
 ところで、バランスシート上では「誰かの資産は、誰かの負債。誰かの負債は、誰かの資産」です。日本が「世界最大の純資産国」である以上、反対側に必ず「世界最大の純負債国(一国には限りませんが)」が存在しなければなりません。
 ご存知、アメリカです。


【アメリカの「国家のバランスシート」2008年版】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_26.html#USBS2008


 アメリカは貿易赤字を積み重ね(=対外負債を積み重ね)、家のバランスシート上で負債が資産を4兆ドル(08年末時点)上回っています。すなわち、対外純負債国というわけです。


 このアメリカ、及び米国債、さらにはドルの行く末について書いた「ドル凋落 ―アメリカは破産するのか (宝島社新書)」が、いよいよ3月10日に発売になります。(既に予約開始しています)
http://www.amazon.co.jp/dp/4796675957/


 三橋は、普通はアメリカは破産するのか」式の、定義がよく分からないセンセーショナルな表現は使いませんが、今回はあえて使いました。その理由については、「はじめに」で詳しく書いています。
 本書を書くに際し、1930年代(要は大恐慌時)のFRBの資料を参照したり、とにかくデータ集めに大変な苦労をしました。と言いつつ、実は全てのデータをインターネット経由で入手してしまったので、いやはや大変な時代になったものです。
 「はじめに」ではバランスシートについても解説していますので(何しろ本文で、やたらバランスシートが出てくるので)、その辺りから学ばれたいと思っている方にとっても、有益かも知れません。


 本書を書き進めるにあたり、色々と教えて頂いた廣宮孝信氏、渡邉哲也氏、それに宝島社の編集者M氏に深く感謝いたします。


「日本の純資産額は世界最大で、国家として世界一の金持ち」の意味が改めてお分かり頂けた方は、
このリンクをクリックを。
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