「夕刊フジ 11月14日版 韓国経済“崩壊”危機…止まらぬウォン安、年末要注意」にインタビュー記事が載りました。
http://www.zakzak.co.jp/top/200811/t2008111445_all.html
「Voice 12月号 特集 金融危機を突破する法」に「特集Ⅱ 東アジアの危険な火種 韓国経済は崩壊寸前だ ウォン暴落、純債務国化-悪循環は連鎖する」を寄稿しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B001IUMRZW/
「撃論ムック 米中発・世界大恐慌」に「Q&A基礎から分かる世界大恐慌(P26)」及び「リーマン・ショックで韓国経済は破産(デフォルト)する(P129)」を寄稿し、更に冒頭の「特別座談会 金融グローバリズムの崩壊と日本の未来」にも出演しています。
http://www.amazon.co.jp/dp/477551279X/
 
 意外に有名な話ですが、インターネット上を流れるデータを調査すると、日本語は英語と激しくトップを争っています。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_14.html#Lan
 
 上記はTechnoratiが調査した06年末時点のデータですが、インターネット上で使用されている言語として、日本語が37%とトップを占めました。前回の調査から4%のアップで、ついに英語(前回の調査では39%)を抜き去り世界一になったわけです。人口比を考えると、日本人がインターネット上でコミュニケーションする量が、他国に比べていかに桁違いかがわかりますね。
 マスゴミお得意の「国民一人辺り」でインターネットトラフィックの日本人一人辺りの量を計算してみてくれませんか。政府の債務を「国民一人辺りの借金」とか意味不明なレトリックに言い換えて、日本ダメポ論に活用しているのですから、こちらの方も是非お願いしたいものです。
 本件とは関係ありませんが、日本国の預貯金総額が、アメリカのそれを上回ってしまっている事は以前のエントリーに書きました。これも「国民一人当たりの預貯金額」とか計算すると、凄まじい状況になります。日本人一人辺りの預貯金額は、アメリカ人一人辺りの金額の四倍に達するのではないでしょうか。(誰か時間のある方、計算してみてください。)
 一人当たりで思い出しましたが、昨日のコメントで話題になったように、2007年におけるアイスランドの一人当たりGDP(為替ベース)は、63,830ドルと世界第五位でした。ちなみに日本の07年は34,312ドルと第22位でしたが、今年の数値が発表されたとき、日本とアイスランドの順位が逆転しているのは間違いないでしょう。
 日本人はあまり気にしませんが、この手の「世界第何位」という指標は、世界の多くの国々にとって国民統合と国威発揚のために重要なツールです。お隣の韓国を見てください。彼の国は、やたら「世界第何位の韓国が」という論調を使うでしょう。
 2006年末頃だったと思いますが、韓国の輸出金額が年間3000億ドルを超えたときに、やはり「世界第何番目の偉業達成!」とか何とかやっていました。少々信じがたいことに、当時の韓国では「輸出3000億ドル!」の「記念碑」を建てるという話が記事になっていました。あの記念碑は、結局建てられたのでしょうか?
 その頃の韓国は、既に貿易黒字が激減を始めた時期で、輸出金額こそ伸びていたものの、純輸出は減少している状況でした。純輸出が減少しているという事は、その分のGDPが減ってしまっているということを意味しています。そんな状況で「輸出3000億ドル達成!世界第何番目の偉業!」などとやっているから、筆者に本を書かれたりする羽目になるのです。
 が、長期の統合の歴史を持つ日本とは異なり、国としての歴史が短く、成り立ちもドラマチックとは言いがたい韓国が、国民統合のために「世界第何位!」を活用したくなる気持ちは分かります。今回のウォン安で、GDPの順位が大変なことになりそうですが。これまでは「世界第十位圏の経済規模を誇る」何とかかんとか書いていましたが、今の状況が続くと、下手をすると二十位を下回ってしまいます。ホント、どうするんでしょうね。
 さて、本日は別に韓国の話を書きたかったわけではなく、上記の様々な情報を、わたしはインターネット一本槍で入手したということです。これまでに四冊の著作を出版してきましたが、その中で所謂「取材」をしたケースは一つもありません。
 インターネット上で流れるデータ・トラフィックの37%が日本語であるという、極めて恵まれた環境がなければ、取材無しで四冊のビジネス本を書くなど絶対に不可能だったでしょう。そういう意味で、韓国では三橋貴明は産まれにくいでしょう。
 インターネット上で日々交わされる膨大な日本語のコミュニケーションの中でも、わたしは特に匿名掲示板を重要視しています。なぜならば、互いの立場などを慮る(おもんばかる)ことなく、膨大な人数が様々なソースやロジックを駆使し、無遠慮にブレインストーミングする環境こそが、「集合知」が産まれ、磨かれる土壌であると考えているからです。
 そのため、最近は余程のこと(zakzakの記事でスレが立つとか)がない限り、「三つ子の赤字神」のコテハンで2chに書き込む事は控えております。(要は、名無しで書き込んでいるわけです。)どうもコテハンで書くと、自由なブレインストーミングの妨げになるケースが多いように感じられるからです。
 本ブログのコメント欄にあまり書き込まないのも、同じ理由です。
 また、明らかな宣伝コメントやトラックバック、それに公序良俗違反でなければ、コメを削除する気などさらさらありません。コメント欄が荒れ気味に盛り上がるのは、むしろ大歓迎です。新しい視点や考え方は、互いに気を使わないコミュニケーションの中からこそ産まれると考えているのです。(日本人には今一馴染まない考え方かも知れませんが)
 例えば今回の国籍法改訂の問題にしても、たとえDNA鑑定を導入したとしても、外国人女性を妊娠させ、子供に日本国籍を取得させる「ビジネス」は防げないわけですが、当初(極楽蜻蛉様のコメントを読むまで)は考えもしませんでした。と言いますか、完全にわたしの想像外でした。視点が完全に違ったのだと思います。
 様々な職種の人、様々な年齢の人々が無組織的に意見を交わすことで、始めはボンヤリとしていた何かが、徐々に明確な形をとっていく。そして集合知として人々に影響を与えるようになり、やがて社会を変えていく。
 わたしたちは新しい時代に生きています。
 古い時代の代表株が、毎日変態新聞社に代表されるレガシー・メディアである事は、今更言うまでもありません。
 
憂楽帳:やっぱり新聞
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20081115k0000e070054000c.html
 10代女子が1日に新聞を読む時間は8分42秒と知ってがく然とした。60代男性は1時間8分12秒なのに。このままでは新聞は絶滅に向かう恐竜だ。
 米国では新聞の発行部数は約5074万部。ネットで読む人は6830万人。取材に金と時間がかかる調査報道と海外報道を縮小し、人員削減した新聞社も多い。私が在学したミシガン大ジャーナリズム大学院の同級生のうちいまも記者なのは1人だけだ。
 まだ日本の事情は違うが、40歳を超えた私に転職は可能なのか? 試しに千葉県船橋市主催の就職応援講座に参加してみた。私の心を見透かすかのように講師が励ましてくれた。「年齢制限でだめだと思って自分でシャッターを下ろさない。若作りすればいいのです」「どんな職業でも汎用できる能力がある」。面接の練習もした。撮ったビデオを見ながら講師が注意した。「もっと声を高く大きく、目線を上げて。あなたの良さが全然出てませんよ」
 気合が入らない。講座に出て分かった。やっぱり私は新聞の仕事が一番好きだ。【國枝すみれ】』

 ・・・。なんと言うか、インターネットと集合知の影響について書いた記述の後に、この手の記事を読むと、心底から脱力感を覚えませんか。

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