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SPA2月17日号にインタビュー記事が掲載されています。「今週の無軌道 ロバート・ムガベ」(P5です。)
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http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/23925278.html

 BBCと読売新聞から2009年版のGlobal Pollが報道されました。

『「日本は世界に良い影響」56%…BBC・読売共同世論調査
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090207-OYT1T01068.htm?from=navr
 読売新聞社と英BBC放送が共同実施した21か国対象の世論調査で、「日本は世界に良い影響を与えている」という評価は56%となり、「悪い影響を与えている」の23%を上回った。
 政治、経済、安全保障分野で世界に影響を及ぼす16か国・国際機関についての評価を聞いたもので、「良い影響」はドイツ61%、英国58%、カナダ57%の順に多く、日本はこれら3か国に続いた。日本への評価は、ほぼ1年前の前回も「良い影響」が56%で、ドイツと並ぶトップだった。今回は順位こそ後退したものの、引き続き高い評価を得た。
 「悪い影響」はイラン55%が最高で、パキスタン53%、イスラエル51%が続いた。北朝鮮に対しては48%が「悪い影響を与えている」と答え、「良い影響」は20%だった。
 米国は「良い影響」40%、「悪い影響」43%だった。オバマ政権への移行で、ブッシュ政権当時の前回の「良い影響35%―悪い影響47%」からは改善された。
 中国は「良い影響」39%と「悪い影響」40%が拮抗(きっこう)した。
 今回の調査は昨年11月から今年2月にかけて、面接または電話方式で実施した。読売新聞社は日本国内分を担当した。』

 読売の記事では詳細が分からないので、例によりソースからデータを持ってきてアーカイブ致しました。日本と近隣諸国(アメリカ、中国、北朝鮮、ロシア)の他にも、ランキング上位に入っていたドイツ、英国、カナダについても掲載しました。
 ところで、今回はなぜか韓国がアンケートを実施する国のリストから外されていました。(理由は不明です。)
※韓国は調査対象国になったこともありません、念のため。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_16.html#GP09

 対日感情の調査の詳細を見ると、中国は例により「日本は世界に悪い影響を与えている(50%)」が「良い影響(40%)」を上回っています。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_05.html#BBC008
 しかし、08年と比較すると「良い影響」が増えてしまっています。(08年は30%)5月の四川地震への救援隊派遣以降の、対日感情緩和プロパガンダの効果が出ていますね(棒
 今回の対日調査では、トルコも「悪い影響」が「良い影響」を上回っています。↓この件が影響しているのでしょうか。

トルコ建国の父像横倒し 柏崎の文化村跡地
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/070930/trd0709301643010-n1.htm

 しかし、トルコはドイツを除く全ての国への調査において、「悪い影響」が「良い影響」を上回っています。対アメリカや対イスラエル、対中国などは分かるのですが、対カナダまでもが「悪い影響」が上回っているのです。なぜなのでしょうか。

 全体的な対中感情は今回、一気に悪化しました。
 読売新聞の記事では、「中国は「良い影響」39%と「悪い影響」40%が拮抗(きっこう)した。」と、いかにも日本マスメディアらしい表現になっていますが、BBCの方ではタイトルからして、ずばり
『Views of China and Russia Decline in Global Poll(中国とロシアへの見方は、グローバル調査で低下した)』
 となっています。三月のチベット動乱や、北京五輪の聖火リレーの混乱が大きく影響したのでしょう。
 そして、誇るべきこと日本人で中国が「世界に良い影響を与えている」と評価したのは、わずかに8%。逆に「悪い影響を与えている」との評価は59%にも達しています。
 マスメディアが必死に日中友好を叫んだところで、現実はこの通りなのです。
 また、中国人の自国への評価を見てみると、「世界に良い影響を与えている」が92%。対する「悪い影響を与えている」が6%。気持ちの悪い共産独裁国家です、本当に。

 日本人の他国への評価をまとめてみました。

■対中国:良い影響 8%/悪い影響 59%
対北朝鮮:良い影響 0%/悪い影響 92%
■対米:良い影響 28%/悪い影響 29%
■対ロシア:良い影響 9%/悪い影響 38%
■対英国:良い影響 40%/悪い影響 4%
■対ドイツ:良い影響41%/悪い影響 3%
■対カナダ:良い影響 40%/悪い影響 1%

 もう一つ、今回のデータで特筆に価すると思った点は、中国人の対北朝鮮調査結果です。「良い影響」が42%に対し、「悪い影響」が44%と、ネガティブな方が上回ってしまったのです。08年の調査だと、47対32で「良い影響」が上回っていたのですが。果たして、両国の関係に何事が生じたのでしょうか。08年に中国人が北朝鮮を嫌うイベントって、何かありましたっけ? ちょっと思い出せません。

 その他、本調査で何かお気づきのことがありましたら、どしどしコメントください。

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