三橋貴明診断士事務所を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから http://takaaki-mitsuhashi.com/
2月28日発売予定の正論 2009年 04月号に「中国、韓国経済の惨憺たる実態」を掲載しています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B001T2D6HC/
※お読み頂いた方は本寄稿に対する感想を、是非とも seiron@sankei.co.jp までお送り頂きたく m(_ _)m
予告! 日本の3月15日 田植え祭 続報をお待ちあれ!
早いもので本日を持って「新世紀のビッグブラザーへ blog」は一周年を迎えました。ほぼ毎日更新という無茶を続けられたのも、日々アクセスユーザ数が増えていき、ブログランキングで圧倒的な首位(ニュース部門で)を継続できたおかげでございます。やはり数字的に自分が評価されていることが認識できる事実は、本当に励みになります。
ちなみに、過去のブログは全てここ↓にリンクを整理してあります。(ブログはユーザビリティはいいのですが、集積機能は劣りますよね・・・)
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/blog.html
本日は一周年ということで、何となく四方山話などをさせて頂ければと存じます。思い出話が多くなるとは思いますが、一年に一回ということでご勘弁を。
この一年間で、筆者の周囲の環境は大きく様変わりしました。何しろ、独立開業してサラリーマンを卒業してしまったわけですから。「三橋貴明」のWikiに細かく書かれていますが(果たして誰が書いたのやらw)、全ての始まりは2chでコテハンを名乗ったことにありますので、わたしは2chの書き込みで人生が変わってしまったわけです。そういう意味で、筆者を煽ったお二方(経済神弟子見習いさんと、代表戸締役さま)の罪は重いですw
まあ、診断士である以上、いずれ独立開業せざるを得なかったわけで、実際には時期が早まっただけともいえます。いずれにしても、人生なんてこんなものです。
コテハンとなり、当初は2chの東亜+板、その後は極東板にて韓国経済(破綻)論を展開し、それを(事実上)纏めた本である「本当にヤバイ!韓国経済」(彩図社)を出版したわけですが、今にして思えばこの本の影響は、わたしたちが想像する以上に大きかったようです。何しろ、先日の日経新聞の『韓国経済の現状は? ウォン安、今年は試練の1年に』(日経新聞 2009年2月24日夕刊 9面)にしろ、
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/24896149.html
NHKのクローズアップ現代『苦境に立つ韓国経済(2月24日放送)』にしろ、内容がヤバ韓そのものなんですから。
日経やNHKで語られた、海外からの資金流入(=韓国の対外債務増大)により、通貨ウォンが騰がっていたという発想は、ヤバ韓以前には全く見られませんでした。なぜか日本のマスメディアは、通貨高=貿易黒字増大、すなわち経済絶好調という低レベルな知識しか持っていませんでしたので。
ヤバ韓が韓国の近未来を(07年時点で)正確に予測したという事実は、当事者である韓国の方も認識はしているようで、意外に「三橋貴明」の名前が韓国のマスメディアに登場したりしています。(ところで、財務分析家って何でしょうねw 東亜日報のように、極右評論家とか呼んどけばいいのに。)
『日本の韓国経済警告
http://www.hankyung.com/news/app/newsview.php?aid=2009022593711
2007年末、日本では二冊の韓国批判書籍が話題になった。財務分析家三橋貴明さんは「本当はヤバイ!韓国経済」を通じて、韓国が10年ぶりにまた通貨危機に陥る可能性が高いと指摘した。外貨保有額は増えているが借入金による増加分が大部分だと主張した。早稲田大学の重村智計教授も「今日の韓国・北朝鮮」で“三星など大企業の収益悪化は韓国経済の不安定を端的に示してる”と韓国経済危機論を申し立てた。
当時こんな指摘に対して我が国の当局者たちは、話にならないと斬り捨てた。通貨危機の可能性についても、保有外貨があふれてむしろ管理に困難が多いと説明した。
新年に入って日本で言論を中心にまた韓国経済危機論が拡散している。識者層に人気の高い朝日新聞は今月初め、韓国の経済成長率が落ちながら失業が急増、社会不安が憂慮されるというルポ記事を出した。公営放送NHKは24日‘危機に直面する韓国経済’を特集で扱った。韓国は金融と製造業が皆脆弱で、世界的経済危機の打撃を一番大きく受けているというのがNHKの診断だ。(後略)』
ヤバ韓執筆後、「トンデモ!韓国経済入門」(PHP研究所)、「本当にヤバイ!中国経済」(彩図社)、「ドル崩壊!」(彩図社)と本を出し続けてきたわけですが、ご存知の通り筆者の本はデータ(厳密には「見える化」を行ったデータ)を多用します。そのソースデータを探す際に、毎回ググっていたわけですが、いつの間にか消え去ったデータなどもあり、結構不便でした。有益なデータを整理して掲載してくれるサイトがないかと色々探したのですが、自分(筆者)に都合のいいデータが集積されているところはありませんでした(当たり前ですが)。それでは、自分で作ってしまえということで、2008年3月1日にホームページ「新世紀のビッグブラザーへ」を開設し、翌日からブログ更新を始めたのでした。
過去に筆者がブログで取り上げたデータは、以下に纏められています。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/contents_top.html
「ドル崩壊!」まで、四作連続で他国の経済を主題に持ってきましたが、これは日本人が(と言うか、日本のマスメディアが)他国との比較を一切せずに(日本の数値が悪い時はするのですが)、自国を恐ろしく狭い視点で評価する妙な習癖があるからです。散々繰り返していますが、数値データに基づき何らかの評価・判断を下す際には、必ず以下の三つの原則を守らなければなりません。
■割合で見る(絶対値で見ない)
■流れで見る(瞬間で見ない)
■他者と比較する
他国のことをきちんと認識した上で比較をしなければ、日本の状況を正しく把握できるはずがありません。
「日本は外需依存国家!」が典型ですが、レッテルだけをひたすら繰り返し、日本人に「ああ、日本経済は輸出に頼らなければ、成り立たないんだなあ」と思い込ませる一種の「洗脳」が、2002年以降は継続して行われてきました。数値データを見れば、「日本は輸出に~」がウソだと一発で分かるのですが、故意なのか無意識なのか、日本のマスメディアが日本の輸出依存度を他国と比較することは、しばらく前までは一切ありませんでした。
先日の文藝春秋の野口氏や三村氏の例を見るまでもなく、今日では「日本の輸出はGDPのわずか15.5%程度」という認識が広まりつつあります。
日本の輸出依存度は15.5%。その上で、「日本経済はやっぱり輸出頼み」という主張も、無論ありだと思います。その場合、筆者は「韓国は?」「中国は?」「ドイツは?」と聞くだけですが。
ちなみに、筆者が「国債発行で政府支出を増やし、日銀が国債を買い取ればいい」と主張した際に、「でも、インフレが・・・」と反論する人には、間髪いれずに「日本は現在供給過剰なわけだが、日銀が国債を買い取った場合に何%のインフレになるのか?具体的な数値と根拠を教えて」と聞きます。ついでに「へえw あんたは日本が何%かよく分からないインフレになるよりも、政府がデフォルトになる方がマシなんだ。すげえ頭の良さだなw m9(^Д^)プギャー」とも言うでしょう。
さて、「ドル崩壊!」の次に何を書くか結構悩んだのですが、やはり上記の「他国と比較した日本の国家のモデル」を取り上げるのが、時期的に最も相応しいと考え、書き上げたのが、「崩壊する世界 繁栄する日本 『国家モデル論』から解き明かす」になります。
http://www.amazon.co.jp/dp/4594059015/
(←すでにamazonで予約開始しています。)
さらに、今後PHP研究所から中国経済と「マスメディア」の問題について取り上げた対談本(題名未定)が、続けて幻冬舎から日本経済に主眼をおいた本(題名未定)が出版されることになります。何卒引き続きよろしくお願いいたします。
後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/25099217.html