そばにいて

ぼく
寂しがり屋のぼくだから
いつもぼくを包み込んでくれる君のそばにいて
やさしい息づかいを聴かせてくれるだけでうれしいのです
ぼくは君のそばにいて
温かい温もりを伝えてもらえるだけでうれしいのです


私ね、あなたに貸してもらった本を開いてみただけで、
もうそれだけで、「だめだぁ・・・」と想うの
となりにあなたがいて
本を読んでいる私に言う
「本の世界に入っちゃだめだよ・・・今はぼくと一緒にいるんだから・・・」と
そして、その声がだんだん私の中で大きくふくらんできて
さっぱり本が読めなくなる私なのです


一緒にベンチで止まって休んだら
あなたはおやつを出してきて
お口に入れてくれる
そしてちょっぴりはずかしそうに、口を開く私
そんな二人がいる
そんなことが自然にできるあなたがいる
そんなことを自然に受け入られる私がいる


一緒に入った喫茶店
となりに座って、コーヒー飲みながら話をするだけで
あなたに愛されてると感じられるの
空気さえもが、温かいのです
ふたりで入った喫茶店
あなたは「どうする?」って・・・
「カウンターにする?」って
あなたは私を振り返って聞いてくれる
すてきな時間が、もうそこにあるのです

君とぼく
一方的にしてあげるとか、してもらったとか
そうではなく
ごうまんに想う関係でもなく
支えあい、尽くしあう二人でいられるのです
生きていてあなたに、君に逢えて本当によかったと想うのです
「これからも一緒に生きていきたいね」

「約束げんまんね」

約束さえも一緒に楽しくできる二人がうれしいのです
「本当に出逢えてよかった・・・」