あの星のように


この地球の上、世界中でいろんな人が生きている
だから、毎日いろんなドラマが生まれているのでしょうね
 

あの日あの場所で、私はあなたに逢って歩き出したのです
あの日あの場所が、私とあなたのドラマの始まりだったのですね
あの日、さよならして見えなくなりそうなあなたに、いっぱいいっぱい手を振る私がいた
心が弾んで楽しくて、夢中で手を振ったのです
無気力だった私に感動をくれる人がいるなんて不思議で仕方がなかった
私は、誰かに手を振るなんて、それまでしたこともなかったたし、できもしなかった
だって、「楽しい」なんていう気持ちは忘れていたのだから…
 
今の私
少年の心の無邪気なあなたといるとほんとうに楽しくて
ふたりで肩を並べて歩いているとうれしくなる
二人で渡ったあの橋を電車の音を聞きながらゆっくり歩くと元気が湧いてくる
あなたの何事にもあきらめない姿は、私にいつも勇気を与えてくれる
「無理かな」と早々とあきらめそうになる私に
もしかしたらできるかも知れないと想わせるやさしい言葉をそっとくれる
だから私は少しずつ少しずつ落ち着いて考えることを学びました
 

あなたとわたしは似てはいるけれど
あなたはわたしが一番もっていないものを持っている人だとわかりました
それはあきらめない心と勇気かしら
あなたがくれたその素敵なものは わたしの心できらきらとずっとずっと輝きます
そして
きっとこれからも、輝き続けることでしょうね
 
冬の夕方、ふたりで見たあの星のようにね