あなたと昨日
昨日
あなたに逢った
私は、あなたのはずんだ声を聴きながら、手をつないで公園を歩いた
そして、あなたの私への温かいまなざしを感じながら、つないだ手を左右に揺らせて歩いた
昨日
あなたに逢った
私は、あなたの私を包むような温かさを感じながら電車に乗った
そして、すぐそばにいないはずなのに、あなたの鼓動を感じながら電車に乗った
昨日
あなたに逢って、あなたと歩く帰り道
私は、夕暮れがそこまでやってきているのに気がついて橋の真ん中で立ち止まった
そして、私はあなたとあの橋から茜色に染まった電車が走るのをながめていた
昨日
あなたに逢って、あなたと歩く帰り道
私もあなたも、夕暮れに染まっていく景色を写した
そして、私は夕焼けを二人で見られたのがうれしくて、笑顔になった
昨日
私はあなたと逢った
私はあなたと逢って、二人のあの街に出かけた
あれからずっとあの街は変わらないで
私たちを静かにそっと包んでいてくれている
あの街は、あなたが見つけてくれた二人の街
誰も知らない遠い街
そして、私とあなたの大切な街
景色が通り過ぎ、時間は流れても
私はあなたを感じたまま、あなたの空気の中にいて
あの街のあの時間のまま、またやってくるあなたとの時間まで
あなたとの時間を私の中に大切にしまっておきます
切符を間違えたり、PCもちゃんと終われなかったりの本当に変な私だけど
あなたに昨日逢ったから
また元気になって新しい日を迎えたいと想っています
