松本から1時間半。降りしきる雪のなか、今回の宿である「元湯 孫九郎」さんに到着しました。
玄関を入ったロビーには囲炉裏があり、炭が熾されて、雪国の田舎の風情を醸し出しております。
露天へは館内から一度外に出て、道を渡った先にあります。
孫九郎さんは4本の自家源泉を持っており、すべて掛け流しの源泉100%の温泉です。
露天は2号泉と5号泉と言う泉温が異なる2つの源泉を使用していて、その2つの混同率によって適温の湯加減に調整をして、源泉100%の掛け流しを実現しています。
福地温泉のお湯は無色透明の湯なのですが、この露天は2つの源泉を混ぜることで、温泉の成分が化学反応を起こし、やや緑色の珍しい濁り湯となっています。
チェックインをしてすぐに行ったので、ラッキーなことに誰も入って居なかったので、露天の写真を取らせてもらいました。
露天は木立に囲まれた場所にあり、聞こえるのはお湯が注がれる音のみです。
(ちなみに、この露天には毎分180リットルのお湯が注がれているようです)
(岩風呂の部分は野天ですが、一部に木製の湯船がありそこは屋根があります。この湯船からの景色はなかなか良いです)
この日は念願の雪降り模様になったので、降り積もる雪を眺めながら長湯をしました。
冬の露天は、外気温が低いので、温泉で温まり、熱くなったら湯から上がって体を冷まして、また湯につかると言うことを繰り返せるので、存分に温泉を楽しめるという良さがあります。
露天風呂に行く手前には、露天の家族風呂もあります。
予約の必要はなく、「空き」の札が出ていれば、札を「使用中」に架け替えて入ると言うシステムです。
大きさは、二人が入るにはちょうど良い程度の大きさです。残念なことに眺望はありませんが、植栽のお陰で、雰囲気は十分です。
温泉は露天と同じ混合泉が注がれており、こちらも勿論掛け流しです。
脱衣場には、温泉へのこだわりに関する貼り書きが沢山あります。そんな中に、「掛け流しのため、廃湯はすべて川に流れていく(=循環はしていない)ので、落し物には気をつけてください」なんていうものありました。
兎に角、すばらしい露天風呂で、チェックアウトをするまで何度も雪見温泉を楽しみましたが、実は、宿の主がお湯としてお勧めなのは内湯の方だということを、かつてある雑誌で読んだ事がありました。
次回は、その内湯を紹介します。