先日、神楽坂にある和食フレンチの今彩(こんさい)に行って来ました。
場所は、神楽坂通りから路地を入った静かな住宅街の中にあり、まさに隠れ家的なレストランです。店内は、テーブル席が2つとカウンター、そして奥まったところにありちょっと個室っぽい雰囲気の二人席と最大で20名程度の細長いつくりです。
私たちは、シェフが目の前で調理をしているのを見る事が出来るカウンター席に案内されました。
フレンチと言うこともあり、最初はシャンパンで乾杯です。
シャンパンを頂きながら、食事を選びます。目の前のシェフがコースひとつひとつの特徴や今日のお勧めなどを丁寧に説明をしてくれます。
4つあるコースから選んだのは、魚も肉も出てくる「色彩」(6300円)です。コースは好みに応じて、アラカルトのメニューとの入れ替えも柔軟に対応をしてくれると言うことなので、みーこの魚料理はブイヤベースに変更をしてもらいました。
さて、料理ですが、最初にシェフが後ろの戸棚から木箱を取り出し、私たちの前に置きます。そして木箱をあけると、中には「前菜八種取り合わせ」がありました。
見た目は和食小鉢のようですが、味付けは確かにフレンチです。一つ一つ丁寧に調理されており、お酒が進みます。
ワインは、赤、白共にグラスワインが定番3種類+お勧め1種類があり、価格も500円~700円程度と良心的な設定です。
続いて出てきたのは、「28種類の具材の入ったメロメロサラダ」です。
このお店は、特に野菜にこだわっており、色々なつてを利用して季節の一番優れた野菜を仕入れているとのことです。このサラダはそのこだわりの現われの一品です。野菜の下には魚介のドレッシングが潜んでおり、上の野菜としっかりと混ぜてから食べます。こだわりのサラダは、一つ一つの野菜に本来の強い味があり、もっと食べたいと感じました。
サラダの次は魚料理です。
わたしは、「市場からの魚介料理」でこの日はカワハギのグリルでした。
カワハギの身は厚く、付け合せは温野菜と貝類です。ソースは淡白なカワハギの味を殺さない醤油ベースでとても白ワインにあう料理です。
一方、みーこは変更をしてらもった「魚介のブイヤベース」です。
熱々の鍋に入って、提供されましたが、このブイヤベースの特徴はスープのベースがイカ墨と言うことと、毛蟹やムール貝が入っていることです。本場マルセイユのブイヤベースではイカ、ムール貝、蟹は入れてはいけない決まりになっているそうなので、ある意味掟破りの一品です。しかし、魚介の味がしっかり出たイカ墨スープはいままでに味わったことの無い美味しさがありました。
メインの肉料理は、私がこの時期限定の「エゾ鹿のグリル」でみーこが「もち豚のグリル」です。
「エゾ鹿」はリンゴのソースで食べます。鹿肉独特の野性味のある味にリンゴの甘いソースが大変合います。
肉料理の付け合せは、焼き野菜ですが、この焼き野菜が秀逸な美味しさです。特に、たまねぎとカボチャはびっくりするくらい甘くこちらがメインであってもよい位のものでした。
肉料理の次は、一口サイズの「リゾット」が出てきます。
写真でも分かるとおり、リゾットにはあられが振りかけられており、お茶漬けみたいな感覚でいただけます。
最後はお重に入ったデザートとレモングラスのハーブティです。
デザートは一つの重箱にプリン系、ケーキ系、アイス系の3種類のスイーツが入っているのですが、わたしとみーこで内容が異なり、全部で6種類のスイーツが出てきました。
スイーツも手抜きは無くて、どれも美味しく、私がギブアップした分はすべてみーこが綺麗に食べてくれました。
お酒は、結局二人で、シャンパン2杯と白ワイン4杯+赤ワイン1杯の計7杯飲み、お会計は20,020円でした。
店内がちょっと狭く、ゆったり感が無いのが難点ですが、味とサービスは大変よいものがありました。コストパフォーマンスも銀座などと比較すれば大変優れていると思います。
是非また、再訪したいと思えるレストランでした。