一般的に言うとケガを治す場合は、ケガを負って歪んでしまった経絡を探すことから始めます。
その経絡が判ったらそれに沿って指圧すると良くなるのです。
歪む(ケガをする)前の経絡には大きな凸凹はなく、よって痛みもなく柔らかいんです。ところが
ケガを負って歪んでしまうと、その経絡の所々に大小の凹凸が出ます。これが経絡反応です。
ここで、注目するポイントは「ケガを負うと離れた所に凹凸や圧痛が生じる」という事と、その
経絡反応部位はケガの部分と、経絡を通して生理的に繋がっているという事です。
これは、「ケガを負った箇所」にだけ手当てしてケガを治しても、離れた部分の経絡反応を消失
することを意味しますし、反対に「経絡反応部位」にだけ手当てして凹凸や圧痛を取れば、ケガの
部位も治ることを意味します。
治療院では、ケガ付近の経絡をまずランダムに圧してみて、そのような凹凸や圧痛を探すという
作業をするわけです。そしてそれが判ったら「今触れている凹凸はどの経絡上なのかな」と
経絡図に沿って指圧をします。
経絡って難しく考えなくても、指圧しているとなんとなく分かって来ます。患部に直接指圧できない
時には、遠くの経絡を探す。これが経絡指圧の考え方です。