変な給食~再掲載「子供をダメにする学校給食」 | オレはこう思う

変な給食~再掲載「子供をダメにする学校給食」



「変な給食」が話題を集めているようである。
筆者は、本書の第1巻についての記事を昨年の今頃に出していたので、再掲載します。
お読み頂ければ幸いである。


昨年1月掲載記事


日本の給食は学校給食法で定められている。
政府は給食費を子供手当てから天引き出来る制度を導入する方針を固めた。

給食費は平均で250円程 月でも4000~5000円位である。
これを払えない親というのは、余程窮している家庭であり無理に徴収するのは酷だとも言える。親の失業率と給食費不払いには相関関係を示すデータもある。だが、払えるのに払わない親には厳正に対処すべきだ。

しかし払わない親のモラルの問題にするだけでは解決できないだろう。

別な見方をすれば、仮にも資本主義を自認しているなら、今の学校給食は金を払うに値するだけの物を提供していると言えるのだろうか。

興味深い本を見つけた。

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本書によると学校給食が子供をアレルギー、肥満、学力低下、運動能力低下、キレやすい子供にしてしまうのだという。

実際に出されたメニュー

2009.1.9
沖縄市
牛乳、カレーうどん、アメリカンドッグ、小倉白玉
何?この組み合わせ

2009.5.27
日野市
牛乳、メロン、メロンパン、鶏肉とカシューナッツ炒め、アスパラとコーンのゴマ醤油
メロンにメロンパンショック!

2007.5.24
所沢市
牛乳、インディアンスパゲティ、タコナゲット、チョコチップ、ピーチゼリー
スナック祭りです

2008.5.14
一宮市
牛乳、ジョア、たこ焼き、カレーラーメン
牛乳+ジョア!

こんなジャンクフードに強制的に金払えと?
子供の栄養を考えてではなく、これなら子供が残さず喜んで食べるだろうという、大人の安易な発想が給食をファストフード化させてしまっている。

学校では他にもジャージ、シューズ、楽器、修学旅行費、制服など強制的に皆同じものを同じ金額分払わせ、金太郎飴のような事をやっている。これには教師と業者との間に癒着があるからだ。

この画一的やり方は、自由主義、民主主義に反するものである。金太郎飴方式は日本の学校の社会主義的体質を物語っている。

給食は食育だと役人や教師はうそぶいているが、こんなジャンクフードを食わせておいて何が食育なのか。
本来は皆同じである必要はないと考える。親の愛情こもった弁当か、学食でいい。

食育というなら食育らしい食事を出すべきだろうが。

とにかく給食ではパンと牛乳のオンパレードである。米飯を完全実施しているのはごく一部に過ぎない。牛乳の飲み過ぎは体に良くないとの記事を見たこともある。

日本人なら本来は御飯を中心にした献立にすべきなのである。
パンのように消化吸収の早い物は、血糖値を急激に上昇させる。
インシュリンの力が弱い日本人の体質にはパンは合わないのだという。

これは瑞穂の国、弥生時代から受け継がれてきた日本人のDNAに備わったものなのである。

本書によると子供が野菜を嫌がるのは、理にかなっているのだという。
大人だって緑色のバナナやミカンは不味くて嫌だろう。
子供はそれと同じく緑色野菜を本能的に嗅ぎ分けている。だから、子供に特に緑色野菜を無理矢理食べさせるよりも、日本人の主食である御飯を食べさせるのが一番なのだそうだ。

ところが給食で出てくるのはパンと牛乳。

これには米国の農業戦略が明らかに絡んでいる。

「NHK特集」米国の小麦輸出戦略では、昭和20年代、米国で余った小麦の輸出先として日本が標的とされる。

特に日本の学校給食の場で子供にパンを食わせる事で、日本人をパン好きにさせ日本の小麦消費を増やし、米国の重要な小麦輸出先として確保するという策略が見事に成功してしまったのだ。

まさしく日本に小麦を買わせる為の策略だったのである。日本の農家が減反を強いられてきたのは米国の圧力があったからだ。

米国のエゴによって我が国の食生活と食糧自給がメチャクチャにされてしまったのだ。
日本は本当にこのままでいいのか?
メロンパンやアメリカンドッグなんてのは食事で食うものではない。3時のおやつに過ぎない物を主食として給食のメニューにするという愚行をやらかしている。

バカな大人達にとっては、子供の健やかな成長より給食屋の既得権益を守る方が大事なようである。

我が国の子供達の将来をダメにして良いわけがないのだ。


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(写真、アメーバニュースより)