戦争の体験談を語るわ 完結
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1353.html
こんなタイトルを見て、日本での昔の戦争かと思った私は平和ボケでした。
実に衝撃的なことを書いていたので、前スレを探して全部読んでしまいました。
戦争の体験談を語るわ 前編
http://mamesoku.com/archives/183772.html
戦争の体験談を語るわ 中編
http://mamesoku.com/archives/187637.html
戦争の体験談を語るわ 後編
http://mamesoku.com/archives/188294.html
戦争の体験談を語るわ まとめ
http://www37.atwiki.jp/yuki_yugoslav/pages/1.html
どういう内容なの?
•1990年4月、日本から旧ユーゴスラビア連邦(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)に引っ越した祐希 ◆fyiPNhmVqk / ◆.0dKn/WD26 氏の、ユーゴスラビア紛争を生き抜いた体験談です。
•鬱内容なので苦手な人はタブを閉じてください。
お読みいただく前に
これから書き進めていく体験談は、筆者が可能な限り客観的な視点に基づきつつ書き記したものである。フルヴァツカ紛争やスロベニア紛争に端を発した一連の所謂ユーゴスラビア紛争に関して、筆者はどの国家・民族・宗教・勢力に対しても賞賛や批難・中傷を行う旨はないと予め表明しておく。
これから読み進めていく読者の中には、見知らぬ言葉や表現を多々目にすると思われるが、それに対して出来る限りの補足を付け加えていく。この中では、多くの歴史的背景や宗教が絡むが、どうか一つの物語のように読んでいただけると本望である。
なぜなら、これは戦争の悲惨さや愚かさを伝え、平和主義の啓蒙を行う為のものではなく、そこで何が起きたかを一つの体験談として記し、読者の方々に何かしらのものを感じて頂きたいからである。そして、一般的なマスメディアが活字や映像といった媒体を通して語りかけてくる途方もない情報群の中において、絶対というものはないという事を感じていただきたい。戦争とは悪であるかもしれない。しかし、戦争において絶対的な悪というものは存在し得ないのだ。全ての勢力や人々に、各々が信ずる正義や大義名分というものが存在しており、それがぶつかり合い、折り合うことが不可能になる故に戦争が形となって現れてくるのだ。以上の事を、どうか読み進めていく前に考えて欲しいのである。
信じるも信じないも、全て皆の判断にお任せするよ。ここで俺が本当だ、信じてといっても、
俺が嘘をついて本当だと言っていたとしたら、意味がないでしょ。
ただ、こういった事が実際に起きた紛争だったと、起きたんじゃないかな、
そう思って、この紛争に、この地域にもっと関心を持ってもらえればそれでいいんだ。
辛ければ、信じなくてもいいんだ。ただ、どうかこの地で起きた一連の出来事を、
知って欲しい。そして、もっと関心を持って欲しい。上手く言葉に出来なくてごめんよ。
青々とした木々、そして真っ赤に咲くバラが見える
僕と君のために、咲き誇っているよ
僕は自分に語りかけるんだ、「なんて素晴らしい世界なんだろう」って。
青い空、そして真っ白な雲が見えるよ
光り輝く日が訪れ、夜がやってくる
僕は自分に語りかけるんだ、「なんて素晴らしい世界なんだろう」って。
美しい虹が、大空に架かっている
道を行き交うみんなの顔も輝かせているよ
人々は「元気かい?」と手を振りながら握手をしているよ
皆心の中で「愛しているよ」と言っているんだ
赤ちゃんの鳴き声を聞き、その成長を見守るんだ
この子たちは皆、僕が知らない世界も目にしていくんだろう
そして僕は思うんだ、「なんて素晴らしい世界だろう」って。
そう、僕は思うんだ。「なんて素晴らしい世界だろう」って。