インターネットで検索してはいけない言葉がある。霊的なもの、グロ画像、怖い話にいたるまで様々な検索してはいけない言葉がある。
その中に、「中絶のされかた」っていう言葉があるのを見つけたので、検索してみた。
そこには、中絶され、母体から摘出された胎児の画像があった。他の掲示板の情報によると、金具で胎児を取り出すらしいが、中絶する際に胎児は母体のなかを逃げ回るとのこと。そして、胎児が切断される衝撃的な画像があった。
見たときは確かに衝撃が大きかったし、見た次の日はそのことが頭から離れずずっとそのことについて考えていた。この子供が生まれていたらとか、痛かったんだろうとか…
そして考えるうちに思ったんだが、果たしてこれは本当に検索してはいけないものなのだろうか。
僕は男なんで妊娠したことないし、結婚してないから、妊娠した女性の気持ちなんてわかるなんてことは言えない。流産したとわかったときの女性の苦しみは想像を絶するものだと思うし、ましてや、中絶するという選択肢を選んだ女性の気持ちは想像できない。それぐらい苦しく、つらいことなんだろう。
望んでいるのに産めないのと、望んでいるのに産めないのは違う。
経済的な理由もあるだろう。止められない衝動もあるだろう。ただ、どのような事情があるにせよ、妊娠する可能性はある。絶対的な避妊の方法などない。するときにはする。ただ、それだけが事実。
そんな状況で、妊娠し産まない決断をする女性。その気持ちも男の俺には分からないものがあるけど、その苦しみを一生背負っていくものなんだろうと思う。そして、生まれてこなかった命…。
また、望まない妊娠もある。その苦しみを推し量ることはできない。
僕は絶対に「産むな」なんて言えない。これほど非道な言葉はないと思う。
男のほうが罠にはめられることもあるだろう。しかし、それでもやったことに対しては責任を取るべきだと思う。
ただ、経済的な理由で望まない妊娠もするケースがあるのも事実。結婚していてもそれを選択する人もいるのもまた事実。
一概に男の責任だけの問題ではないのもこれもまた事実。ただ、経済的な理由で責任転嫁している男もいるのも事実だろう。
男は一瞬だが、女は一生。生む、生まないにかかわらずどのような選択をしようが、一生ついてまわる、逃れられない苦しみ。それを背負える男のみが、「産むな」と言えるだろう。残念ながら、僕にはその一言は言えない。弱い男だと言われたらそれまでだが、言えない。
「中絶のされかた」
検索してはいけない言葉ではなく、むしろ、このことは知るべきなんじゃないかと思う。