すこし前に書いたんですが投稿するか
迷って下書に保存してました。が、どういう訳かアメンバー専用記事として載っちゃってたんで訂正後、思いきって載せてみました。



「君へ」
By:T.com

三度目の春が来た
僕の産まれた日と重なる
因果と死生に向き合う日

あの時 君は
見てしまったんだね
その穏やかな瞳の向こうに
沢山の微笑みが浮かんでいるよ

あの時 君は
聞いてしまったんだね
その たおやかな歌声と一緒に
大勢の声が重なっているよ

あの時 君は
離してしまったんだね
でも何も恥じる事は無い
想いをしっかと掴んでいるから

その時 君は
泣いてしまったんだね
海を見つめる君の背中で
決意のオーラが溢れているよ

灯りが無くなって
眩しくなった夜空
君の胸に囁いた一つの瞬き
お母さんが見えたんだね
君の上に
いつでも空はあるんだね

三度目の春が来た
僕の産まれた日と重なる
因果と死生に向き合う日
そして一つ決めたよ
もう君のこと
胸に浮かべても
決して涙しないって
歩きだしてる
君に見られたら
きっと恥ずかしいから
歩き続ける君を
ちゃんと見ていたいから

「Joker」
By:T.com

さっき またパパと揉めた
16歳になったから
そろそろピアス開けよかな?
って言うただけで
親からもらった身体に
なんとかかんとかって
言い出して
夜ご飯は中断
横目で見たママは
必死で笑いをこらえてた
ちょっと言うてみただけやんか
開けたいとは思うけど
痛そうやから
勇気が出ーへんねん
最後はお前のこと信用してる
からって
それなりに理解ある顔見せちゃって
ホンマややこしい人やね
ウチのパパは

今日 またパパと揉めた
バイト代たまったから
原付バイク買おうかな?
って言うただけで
お前はどんくさいから
100万年早いとかって
言い出して
新喜劇は中断
横目で見た妹は
鉄板ギャグに爆笑中
ちょっと言うてみただけやんか
乗りたいとは思うけど
コケるん嫌やし
まだ迷ってるねん
最後はパパのテストに合格してからって
精一杯の威厳を見せつけちゃって
ホンマ難しい人やね
ウチのパパは

いくら揉めたって
全然 大丈夫
私には切り札があるんやもん

今朝 またパパと揉めた
私もママみたいに
綺麗な茶髪にしようかな?
って言うただけで
一番綺麗な時やから
そのまんまがええとか
言い出して
朝ご飯は中断
横目で見たママは
まあまあムカついてる感じ
ちょっと言うてみただけやんか
染めたいとは思うけど
実はあんまり
似合いそうにないねん
今年の誕プレはヘアアイロンやったし
私に何を求めてんのよ?
ホンマ意味わからんわぁ
ウチのパパは

私 知ってるんやから
パパの昔のアルバム
ママに内緒で
見せてもらったし
チリチリの髪型
制服のまま くわえタバコ
赤い髪の女の子と
大きなバイクにまたがって
なにを睨んでるん?
って大笑い
心の中でパパのこと
元ヤンって呼んでるの
知らんくせに
いつ切ろうかな?
私の手の中には
とびきりのカードが
あるんやで
Jokerがあるんやで

先に出かける
パパを見送ったとき
いつもより
背中が小さく見えた
しゃあないな
しばらくカード
切らんとくわ
ホンマに しゃあないなあ
ウチのパパは




「タイムマシン」
By:T.com

俺も君も
みんな持ってるタイムマシン
逆のぼるだけのタイムマシン
音楽っていいな
忘れてた想いに
鼻の奥がツンとなる

親にねだって
初めて手にしたレコード
海を渡ってやって来た
不良と呼ばれた四人組
川原でかき鳴らす
ノイズに酔ってた俺達は
クラスのマドンナを
こっそり胸に抱いていた

抜けがけした
アイツと殴りあいのあと
土手に腰かけたまま
二人shoutしたロックンロール
フラれたと聞いた
俺は笑いをこらえながら
アイツは涙声で
叫んだファンキーモンキーベイビー

授業をサボって
駅前のゲームセンターで
青い煙吐きながら
内ポケットから嬉しそうに
プラスドヤ顔で
見せられたトランジスターラジオ
横目で見送ったけど
屋上で出せよと呟いた

俺も君も
みんな持ってるタイムマシン
逆のぼるだけのタイムマシン
音楽っていいな
君にもあるだろ?
素敵なタイムマシン

季節を重ね
オッサンになった俺達は
ビール片手に揺れながら
憂いを歌う楽団の
原点のthree codeが
春一番で舞い上がるのを
お掃除オバチャンと
一緒に空を見上げてた

音楽に連れられて
見てきたあの頃の俺達
今の子達と比べたら
恥ずかしくて隠れちゃうけど
川原でかき鳴らす
ノイズに酔ってた俺達の
青い魂は
確かにグルーヴしてたんだ

俺も君も
みんな持ってるタイムマシン
逆のぼるだけのタイムマシン
音楽っていいな
君にもあるだろ?
素敵なタイムマシン