17分ちょいのショートムービー
てっきり、その17分に詰め込るめだけ詰め込んだ作品かと思ってたら
行間がとにかく多くて広い
完全に受け手に委ねるタイプの作品
と言うのが初見の印象
そこから行間をどう埋めるか、どう解釈するか、どう書き足すか
受け手の腕の見せ所
・三人の関係
後藤君(演:井上想良)と江藤君(演:楽駆)は友達
後藤君は藤田さん(演:駒井蓮)に片思い
で、江藤君と藤田さんはただの同級生?
うみたまごの帰り道、江藤君が後藤君に「ジョイフル行くやろ?」って聞いて「わりい」って言われた時の表情
江藤君も藤田さんの事好きなんじゃないかなぁって
その前に別大国道をチャリンコで走ってるときも江藤君から藤田さんの話題振ってるあたり、怪しい
実は後藤君に対する牽制なんじゃないかと
大人になってガソリンスタンドでばったり再会したときにも、まず藤田さんの話題
江藤君どんだけ気にしてんの(笑)
・藤田さんも元陸上部?
であってますよね?
うみたまご帰りの別大国道で「藤田、向こうで100(m?)の記録持ってたんだって」って江藤君が言ってたし、陸上部のマネージャーやってたし
続く台詞は転校って解釈で会ってるのかな?マネージャーに転向って可能性もあるけど、それだと向こうの説明がつかないし、彼女は大分弁でしゃべってないからどっかから引っ越してきたって考えた方が自然だし
・江藤君はどこの病院に行ったら会えますか?
これは単純に演じている楽駆君ファンの妄想ですが、何科のお医者さんですか?
子供と戯れてる小児科医
クールな外科医
ちょっとドジっ子な内科医
Twitterのフォロワーさんは美容外科医説
「実家継ぐの?」ってことは、産婦人科とか心療内科とか歯科って可能性もあるか
そこもうちょっと詳しくお願いします
妄想の暴走が止まりません(笑)
~ちょっと脱線~
なぜ三人とも苗字に「藤」がついてるんだろう?と気になって、最終更新がいつかわからないけど大分の苗字ランキングを調べたら、三人とも上位50位以内に入ってた
他にも首藤さんとか工藤さんパターンの○藤さんが50位以内に複数あったから大分って言う土地柄にリアリティも持たせるためにそこまでリサーチしたんかなぁ
・藤田さんは誰と結婚したの?
最後の方で藤田さんの娘さんがクローゼットから引っ張り出してきたミサンガって高校時代に後藤君がつけてたやつだよね?
ご丁寧にスパイクも一緒に入ってたし(そして大分県民の家にはほぼ確実あるであろうトキハの紙袋が二つもある)
つまり二人は結婚したってこと?
なのに、後藤君どっかのショッピングセンターの駐車場で不倫?
相手の人が「お迎えが」って言ってるってことはもしかしたら娘の幼稚園(保育所?)のママさんって可能性も?
そのあと、ニアミスした車見て「パパ?」って言ってるし、乗ってた車と多分同じ車が藤田さんちに止まってたし(角度が違うし車に詳しくないから断定できないけど)
やっぱりそういう事?
ってことは、ガソリンスタンドでの江藤君の「藤田は?相変わらず?」って台詞が「藤田は?相変わらず?(元気にしてんの?」って意味に取れる
二人の結婚式に呼ばれたからこそ、知ってるって言うふうに取れるんだけど、そのあとの「寂しいやろ?」が引っかかる
「子育てで忙しいからセックスレスやろ?」って意味なのか「相変わらずどっか遠くを見てるやろ」って学生時代を知ってるからこそ言えることなのか?
ここが最大の謎
両手のアップが無いから指輪してるのかわからなかったし
でも「相変わらず片思い?」って可能性もあるし
・藤田さんの恋した先生
顔がほとんど見えなかったら、年齢の特定が難しいけど30~40代ぐらい?
先生の家を突き止めたら、家に制服が干してあったって発言で既婚者の可能性は極めて高い
その発言だけだと幼稚園~小学生ぐらいかなぁと思ったけど、先生の車に一緒に乗ってったのは同年代ぐらいの女の子(でもあの高校の制服ではない)
娘なの?それともまさか・・・とも思ったけど、勤務先の学校で堂々とそういう事はしないでしょってことで、娘説を採用(地図で見たらすぐ近くに別の高校があるから可能性は無くはない)
・藤田さんの人物像
なんとなーく、自分の高校時代に似てなくもない
学校の中の世界を嫌ってる感じ
キラキラしてるわけではなく、どっちかと言うと陰の気が漂ってる
夢と希望に満ち溢れていると言うより、現在も未来も期待してない
浮世離れしているわけでもなく、地に足を付けてるわけでもない
悲観的でもなく楽観的でもなく、でもなんとなく嫌気がさしてる
退廃的とまで行かないけど、厭世主義みたいなとこがある感じ
だから「ずっと息詰まってない?」って言い方をする
自分なら「息苦しい」って表現するけど
そういう高校時代の閉塞感と今の閉塞感が重なってるんだろうな
自分は、あの頃に比べたら今の方が多少解放感はあるけど
・スーツで激走後藤君
江藤トリガーで高校時代を思い出して、あの頃みたいにどこまでも走っていけると思ってた若さゆえの根拠のない自信を取り戻そうとしたってことなんかな?
人間、訳もなく急に突飛なことをしたくなる時ってあるから(自分だけ?)それが急に出てきたのかな?
自転車のベル(?)が聴こえた時後藤君も藤田さんもあの頃に戻ったんじゃないかな?
戻ったところでどうしようもないけど、ただ走りたくなった
って言うのが、今現在の感想と言うか印象
これをまた何度も見返すうちにまた違った視点から作品を見ることが出来るかもしれない
でも、多分この作品は宮崎彩監督の構想のうちの一部分なのかもしれないって思う
江藤君が何かのお医者さんになったのかとか(まだ言うか)
後藤君と藤田さんの関係はどうなったの?とか
行間の隙間をいつか埋める完全版の制作発表ないかなぁ