国鉄分割民営化』は、失敗したと考えている。
そう考えるのは、鉄道業を金儲けの手段としてと見ているからである。
市場原理主義者の目だけで、国鉄分割民営化の20年を評価している。
事態を正しく評価するには、もっと総合的に評価する目がいるのだが、そうした視点は行っていないようだ。
国鉄末期には、毎年1・5兆円赤字を垂れ流し、ストライキも頻発したが、JR各社は、収益力も乗客へのサービス水準も大幅に向上したという。
赤字垂れ流しだのスト頻発だのというのは、国鉄だから言っている。。
赤字垂れ流しになったのは、政府の全責任である。
ストライキ頻発は、ストは労働者の行使であるから、非難される筋合いはない。
乗客へのサービス水準が大幅に向上したというのは誤りである。
鉄道サービスたる根幹の安全が脅かされ、JR福知山線事故では、大勢の乗客の命が失われた。その他、安全サービスが悪化している例は、東京山手線などでの線路陥没事故による運休、いろいろある。
だいたい、ホームに駅員が誰もいないことが多いというだけでも、業務放棄・サービス悪化であることは明らかだ。なにかの事故で、列車内に閉じこめられて、なんの説明もなく、乗客が放置されたという話が報道されている。
マスコミが、国鉄=悪、分割民営化=善という改善図式を示し、このような図式を一般に広めていった。
民営化のいいところは、何だったんだろうか? 、実際には、新線建設は、やはり政治介入によって決定され、九州新幹線や北陸新幹線など、採算がとれるかどうか危ぶまれている路線も建設が政治決定された。
国鉄分割民営化は、JR福知山線脱線事故一つだけからも失敗だった。
それは、黒字化が何を犠牲にして達成されたかを如実に示しており、そのことは、分割民営化時の国際的な不当労働行為である。
JRは分割民営化されたとはいえ、地域独占企業であり、それは原発事故隠しが、露見した電力会社と同じである。
マスコミ」のように、甘い評価を下していけば、JRの傲慢さやゆるみを助長し東電と同じ道をたどる危険がある