働き方改革が叫ばれる昨今、教師の時間外労働について考える。


 教師の就業時間は、学校によってばらつきはあるものの、8時~16時45分ごろであることが多い。(昼の休憩一時間を含む)


 しかし、実際にこの枠内でおさまることはほぼない。


 まず、子どもが七時半ごろに登校する。教室を開けて、子どもを迎え入れなければならないので、遅くとも7時20分ごろには学校に行かなければならない。


 昼の休憩1時間も、給食指導や昼休みの子どもとの遊びや丸つけでつぶれる。


 放課後、子どもを送り出してからは、授業の準備や保護者対応、事務処理や校務分掌の仕事が待っている。とてもではないが、定時に帰れることは少ない。


 加えて、朝の登校指導や、放課後の部活動や、陸上、水泳練習などが重なれば、軽く残業時間がが100時間を越えてしまう。




 どこで、働き方改革をする?


 できそうなことをリストアップしてみる。


 ① 登校指導をやめる。

  →地域の方の協力


 ② 不要な研修、会議をやめる。


 ③ 授業の内容を統一する。教材研究の分業化


 ④ 委員会活動を簡略化する。

  →児童生徒の自治的な活動にする。


 ④ 不要な行事をやめる。



 もちろん、やめれないこと、やめてはいけないこともある。児童生徒と直接関わることや、保護者との関わりは、必要不可欠なことである。


 そこを削っての働き方改革であってはならない。

 しかし、少しずつでも減らせることはやめていかなければ、教員の負担増が、教育の質を落としていくことにも繋がっていく。


 国としても、全体で統一した指針を、具体的な政策を一つ打ち出してほしい。