特別支援学級について、どんな印象を持っているだろうか?

 

Wikipediaには

教育上特別な支援を必要とする児童および生徒のために置くことができる学級である。かつては特殊学級障害児学級などと呼ばれていたが、2006年に名称が変更された。

とある。


 昔に比べて、軽度の障がいにも対応するようになった。昔は取り残されてきた児童も、救っていく体制ができた。


 しかし、親世代は、自分が子どものときの印象でしかイメージしにくい。途中から入級を進める際には、教員と保護者の認識の違いからトラブルが生じることもあるため、注意が必要である。


 ① 障がいという言葉

 特別支援学級の、名称の前には、知的障がい特別支援学級というように、障がいという言葉が入る。この障がいという言葉を聞いたとたんに、

「うちの子は障がいなんですか?」と問い詰めてくる保護者がいる。この言葉は慎重に扱わなければならない。


 ② 担任の意識

 特別支援学級に入級すると、担任が変わることになる。通常学級でいる時間も少なくなる。

 書類上は、支援学級に在籍し、交流で通常学級の授業に行くという形になる。

 しかし、保護者にそれは、容易に受け入れがたい。疎外感を感じる保護者もいるだろう。

 だから、通常学級の教師は、特別支援学級の子どもも、自分の学級の子どもであるという意識で接しなければならない。

 担任が二人いるような感覚である。密に連携しながら支援していく。



 教員は、入級に反対する保護者に、

「子どもの将来の子とを考えれば、入級した方がいいのに」と簡単に思ってしまう。

 しかし、そこにはとてつもなく大きな葛藤があることを忘れてはならない。

 自分の子どもに障がいがあると告げられ、別の教室で勉強することを勧められる保護者の気持ちを、我がこととして、考えなければならない。


そして、一番は、子どもの就労に向けての支援、豊かな人生を送るための支援をしていくことである。