学校の大きな行事として、修学旅行がある。

 誰もが、楽しみにしているメインイベントであるが、ひとつのボタンの掛け違いで、苦しい行事となってしまう。


 それは班決めである。

 遊園地や、タクシー研修など、グループで行動する時に必要で、必ずどの学校も出発前に班を決めて、計画を立てたりする。ホテルの部屋割り、バスの座席も重要である。


 さて、この班は、どのようにして決めるのだろうか。


 ① 子ども同士で話し合わせて決める。


 一見、公平そうな決め方に見えるが、学級の中でも発言力はそれぞれ違う。要はワガママを言ったもん勝ちになるのである。

 そして、人気者は取り合いになり、嫌われものは残り物になってしまう。どの班にも入れない子の気持ちを考えたことがあるだろうか。

 また、全員の意見がすべて通ることなどなく、好きな子と組めて満足する子と、そうでない子の差はとてつもなく激しい。その場で決まっていても、家に帰って親に不満を伝え、クレームが入ることは目に見えている。再度決めるとなるとそれは地獄である。

 よほど洗練された集団であれば、この方法でもうまくいくことがあるが、ワガママな児童がクラスの中心であれば、トラブルが起こる確率は高い。


 ② アンケートをとり、教師が決める


 事前に、班長になってほしい人、一緒の班になりたい人を数名書かしておく。そして、その中の1.2名は同じ班にすることを伝えておく。

 また、全員の意見がすべて通ることはほぼなく、あまり話したことのない友達と修学旅行の中で仲良くなることも楽しみの一つであることを伝える。

 教師はアンケートをもとに、クラス全体が楽しく過ごせる班を模索する。注意するのは、真面目な児童がバカを見ないような班にすることだ。

 特に、「誰でもかまわない」と記入する子は、自分の気持ちをおさえて、我慢している可能性が高い。普段の様子から、どんな班にすればうまくまわるかよく考える。

 


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