日本の音楽教育について語れる程、現状についてはよく知る事が出来ないのだがお店に来ている子達や、在学中の子供達を見ているとアイデンティティの形成についてこれで良いのだろうかとの疑問が湧く事がある。
また、中高生の親から音楽を専門とした教育を受けさせようかと思っていますとの問い合わせをいただく度に、思う事がある。
その教育を受けた子達は年数を重ねる程に「音楽を失ってしまったらどうしよう」という観念に囚われて、その方の人生においてネガティブな側面を作ってしまっているのではないか・・・
勿論、そうならない方もいるがどこかの期間にその観念と向き合っているのではないだろうかと思う。
どの職業であれ人生を歩んでいたら自分の大切なモノを失う恐怖は存在もするだろう。
それを上手く乗り越えられるのであれば何も言う事はないが、すぐに乗り越えられる人もいれば長い年数それに苦しむ人もいるのではないだろうか。
人生は失敗と挫折を繰り返し、挑戦し続ける事で自身の成功を得られるのではないかと思ってはいるが、幼少期より音楽の専門教育を受け続けた子達が人生の殆どをそれに費やしていながらも不安な想いで生きている姿を見ると、とても勿体なく感じる。
小さなお店を営むだけの力しかない人に、音楽教育の仕組みをどうこう出来る事はないとも思うが、音楽をするという能力はとても色々な力によって行われているという事を知って欲しい。
それは自身の能力の高さを認識する事である。
20代の前半においては、その認識を出来るかで演奏の状態に大きな影響も与えている。
音楽を専門としない方でも職場で見かけるのではないかと思うが、自信を持ってる人と、自信のない人の生産性は大きな違いを生む事によく似ている。
もし、「こうあるべき」や、「こうならなければいけない」というように思わされる教育現場に、出くわしてしまったのなら、そのような思考に惑わされる事なく考える必要がある。
不安に悩み、時間を過ごすよりも
多く行動をし、考えながらも
色々な体験に出会う
そんな素敵な時を過ごして欲しいと、切に願うばかりである。
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