クラシック音楽を聴かないという事について、よく話をする機会が多くある。

 

つい、最近では日比谷線の車内BGMにてクラシック音楽・ヒーリング音楽を試験的に流すというニュースがあったが、音楽家にとっては苦痛が伴うらしく止めて欲しいとの意見もあってこれについて面白く思う。

 

クラシック音楽の構造上、楽曲が流れるだけで思考してしまうから休まる時がないからという事のようで、人は常に音という環境に晒されているのかというのが感じられる。

 

強制的に音を摂取させるという表現は良くないかもしれないが、クラシック音楽の普及においては良い事であるのかもしれない。

 

音楽という存在は人の聴覚の歴史、記憶によって嗜好を創られるものである。

他の年代も多いのかと思うが、30代~40代の方と話すと義務教育期間に掃除中クラシック音楽を流す学校が多いのか、幾つかのクラシック楽曲を学校で聴いた事があると言う。

 

だから、クラシック音楽は好きではない(退屈)と言う方と出会った時に、ある特定の楽曲に掃除の退屈さを思い出して良い気分ではないと話してくれ、これは面白い反応であると感じたものである。

彼にとってはその楽曲がクラシック音楽という認識と掃除の退屈さを想起させるようである。
 

クラシック音楽が主にホールでじっと椅子に座って聴くというスタイルが多い環境であれば、退屈と感じたままクラシック楽曲に対しても同じ様に記憶されてしまうのかもしれない。

 

この国において、クラシック音楽を普及させるには自由な環境スタイルが必要なのだと思われる。

教育大国のフィンランドでは授業中、椅子に座っても座らなくても良いという事がニュースになっていた。

 

自由にクラシック音楽と触れられるような、音楽環境を育めたらと願うばかりである。

 

 

 

 

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