少し前までの自分は、かなり短期思考でした。

目の前の結果。
今日の成果。
今うまくいっているかどうか。

そればかりを気にしていました。
特に営業をやっていた頃は、毎月の数字がすべてでした。

今月いくら売るか。
あと何件足りないか。
どうやって今週中に詰めるか。

正直、それしか見えていなかったと思います。
だから、月末が近づくと焦るし、数字が足りないと余裕がなくなる。
無理にでも契約を取りにいく。
少しでも早く成果が出そうなものに飛びつく。
 

その場では結果が出ることもありました。
でも、どこかで続かない感覚もありました。

 

「それ、積み上がる?」という違和感

そんな中で、事業家集団で言われた一言がずっと引っかかっていました。

「それ、積み上がる?」

当時の自分は、正直ピンときませんでした。

「今、数字が出ればいいじゃないか」
「結果がすべてじゃないのか」

でも、事業を経営している人たちの動きを見ていると、
明らかに視点が違うことに気づきました。

 

経営者は「今月」ではなく「その先」を見ている

あるとき、すぐに売上につながりそうな案件がありました。
営業的に見れば、「これは取りにいくべき案件」です。


でも、そのとき一緒にいた経営者の方は、少し考えてこう言いました。
「これ、今はいいけど、続かないよね」
正直、最初は意味が分かりませんでした。

今は取れるのに、なぜやらないのか。
でもその人は、こういう視点で見ていました。

  • この関係は継続するのか
  • 次につながるのか
  • 再現性があるのか

つまり、
「今月の売上」ではなく、「未来の構造」を見ていた。
この違いは、かなり衝撃でした。

 

焦りの正体は、見ている時間軸の違い

自分が焦っていた理由も、ここで分かりました。
営業のときの自分は、常に今月で生きていた。

  • 周りと比べて遅れている気がする
  • 結果が出ないと不安になる
  • 短期で取り返そうとする

でも、長期で見ている人は違いました。
今月うまくいかなくても、来月、半年後、1年後で見ている。

だから、無理な判断をしない。
焦って崩さない。

同じ現実を見ているのに、
時間軸が違うだけで、こんなにも行動が変わるのかと感じました。

 

短期で取るか、長期で積むか

フェスの現場でも、同じような場面がありました。
忙しいときほど、「自分の売上を最大化する」ことに意識が向きます。
でも、隣のブースが回っていない状況で、少し手を貸したことがありました。

その瞬間だけ見れば、自分の売上機会は減るので損です。
でも、その後の関係は明らかに変わりました。

次の現場で声をかけてもらえた。
別のつながりが生まれた。

営業的な感覚だと、その場で取るが正解でした。
でも、事業的な視点で見ると、関係を積む方が結果的に大きくなる。
この違いを、体感で理解しました。

 

判断基準が変わると、ブレなくなる

今は何かを選ぶとき、自然とこう考えるようになりました。
「これは積み上がるか?」

  • 信頼として残るか
  • 関係として続くか
  • 次につながるか

この基準を持つようになってから、短期の感情に振り回されにくくなりました。
営業時代のように、毎月ゼロに戻る感覚ではなく、少しずつ積み上がっていく感覚。
これが、精神的にもかなり大きかったです。

 

最後に

事業家集団で学んだ「今より先を見る」という思考法。
これは、特別なスキルではありません。

ただ、見る時間軸を変えるだけ。
今だけを見るのか、先を見て判断するのか。

それだけで、選択も、行動も、結果も変わる。
営業をしていた頃の自分は、今月に縛られていました。

でも今は、その先を見て選べるようになってきた。
まだ途中ですが、この変化は確実に大きいと感じています。

遠回りに見える選択が、あとから効いてくる。
そんな経験を、少しずつ積み重ねています。

 

本記事は、事業家集団で大切にしている経営者視点・原理原則の一例です。

公式HP https://www.jigyokasyudan.jp/