朝から、カップラーメンをすすていると、40代くらいの女性(統合失調症)が、私もラーメンが食べたいと、頼まれた。ダメだと言うと、汁だけでも、いいから欲しいと懇願してくる。仕方なく、どうぞとやると、そのラーメンを奪い取るように持っていき、美味しそうに飲んでいた。

看護師さんに、彼女のことを聞くと、何回も入退院を繰り返しているようで、常連さんのようだった。もちろん、働いていないので、お金がなく、障害基礎年金で、生計を立てていると言うことだった。最近は、母親も分からなくなってきているようで、母親に対して、「誰」とよく言っているようだ。

統合失調症には、”レベル”というものがあり、何回も再発を繰り返すと、”レベルが下がり”次第に自分が自分ではなくなっていく。以前までできていたことが、できなくなるのは当たり前で、次第に自分が誰かもわからなくなっていくようで、人格すら変わってしまう。

彼女の文字を見た時に、驚いたことがあって、とても綺麗な字を書く。昔は、勉強をしたり、人と普通にコミュニケーションをしていたのがわかった。しかし、次第に体調が悪くなっていったのだろうなと思った。

統合失調症の怖いところは、自分が自分でなくなるところだ。たとえ、昔は、優しくてのんびりした人だとしても、急に激変することは、多々ある。僕の場合も、その面が、顕著に現れた時があった。人を、殴ることや、傷づけることが、大嫌いだったのに、どうしても頭の奥底から、「殴れ」やら、「あいつは悪いやつだから、殴って当然だ。」という、声が聞こえてくる。その声を、ずっと聴いていると、それが当たり前のようになってきて、「あいつは悪いやつだから、殴ってもいい。」という風に、思い込んでしまう。

人は、自分で思っているよりも、弱い動物なので、孤独に耐えながら、その声に、心が荒んでいく。そして、人格が崩壊し、犯罪を犯す人が出てくるのは、僕は今思うと、確かに僕もいつそうなってもおかしくなかったなと思う。

次は、僕が唯一できた。薬物中毒の男の子の話をしようと思う。

その話が終わったら、次は、僕の今を支えてくれている、障害基礎年金と、障害者でも働く訓練ができる就労移行支援施設について書いていこうと思う。

それでは、良い1日をお過ごしください。