どうも、タカ先生です。
今週の月曜日に緊急事態宣言が一都三県でもようやく解除され、これですべての都道府県で宣言が解除されました。
しかし、一区切りついたと安堵していた矢先に、北九州市では新規感染者が急増し、東京都の小金井市ではクラスターが発生しました。早くも感染拡大の第2波がきたのではないかと報道され、残念ながらまだまだ予断を許さない状況が続きます。
大阪の吉村都知事が記者会見で言っていたように、これからは「新型コロナウイルスと共存する生活」が始まったのであり、政府が公表した「新しい生活様式」を国民一人一人が感染拡大防止を心がけながら実践していかなければなりません。
ところで、今では当たり前のようにメディアや世間一般で「コロナ、コロナ」と使っているこの名称ですが、そもそも何でこのウイルスを「コロナ」と言うのでしょうか?
また、「新型」と呼ばれていることから、「旧型」のコロナウイルスも存在するのでしょうか?
これらの謎を紐解くきっかけになったのは、とあるメキシコ産のビールでした。
少し前に、コロナウイルスと名前がそっくりな「コロナビール」の一時生産停止のニュースが話題になりました。
先生はアメリカに住んでいたこともあり、昔からこのコロナビールというブランドを知っていましたが、ビールを飲まなくなった今の若い方々にとっては初耳のブランド名だったかもしれません。
とにかく、このニュースを見た時に「はて?コロナウイルスとこのビールの関連性は一体なんだろう?」と疑問に思い、このブログを書くにあたって改めて調べてみることにしました。
1. そもそも、この「コロナ」という言葉の意味は何なのか?
2. なぜこの新型のウイルスにビールと同じ「コロナ」が使われているのでしょうか?
この2つの疑問に答えていきましょう。
まず、コロナ(corona)という言葉は、英語ではなくラテン語で、「王冠(crown)」や「花冠・リース(wreath)」という意味だそうです。
※ 余談ですが、皆さんはこの「花冠」という漢字を読めますか?「はなかむり」「はなかんむり」「かかん」「くわくわん」と色々あるようですが、いやいや、「くわくわん」って、何!?英語の「リース」の方がよっぽどわかりやすいし!
なるほど、これで「コロナビール」の名前の疑問が解消されました。
ビールのロゴをよく見ると王冠になっています。コロナビールが生産されているメキシコではスペイン語が話されていますが、スペイン語でも crown を corona と言うそうです。
「王冠ビール」もしくは「ビールの王様」といったところでしょうか。
ビールの王様......その響きは、まるでアメリカのバドワイザー(Budweizer)ビールのキャッチフレーズ、「King of Beers」のような自信っぷり。
いやはや、外国さんは相変わらず自己主張が激しい!
オラがビールの王様!オラがビールがNo.1!
……と若干、言ったもの勝ちなところもありますが、そう主張することによってブランドに箔をつけているのでしょう。
※ 実際にバドワイザーブランドである「Bud Light(バドライト)」がアメリカで一番売れているビールのようですが。
日本人的な感覚でしたら、日本酒に箔をつけるために「神」やら「鬼」の一字を酒名につけるといったところでしょうか。
こんなところでも欧米人と日本人との感覚の違いが浮き彫りになりますね。新たな発見です。
欧米では箔をつけるために、権威の象徴である「王様」という言葉を用い、日本人は箔をつけるために「神」や「鬼」など人知を超えた存在にあやかって神秘性を持たせる。
……って、おっと、コロナからかなり脱線してしまいましたね。
話を元に戻しまして、それではコロナウイルスは、なぜ「コロナ」が付くのでしょうか?
「ウイルスの王様」だからでしょうか?
確かに、この世界規模の感染率や1930年代の世界恐慌のように将来の教科書に確実に載るレベルの世界経済へのダメージを考慮すると、「王様」と呼ぶのに相応しいするかもしれません。
しかし、今回のウイルスが「新型」と言われているように、「コロナウイルス」自体は決して真新しいものではなく、いわゆる普通の「風邪」も実はコロナウイルスが引き起こしています。
ということは、「ウイルスの王様」ということがコロナウイルスの名前の由来ではないようですね。
それでは語源はどこから来るのでしょうか?
実はコロナウイルスを電子顕微鏡で撮影すると、円形(実際は球体)のウイルス本体をスパイクタンパク質と呼ばれる突起が囲むように無数ついているのが確認できます。ニュースなどで皆さんが一度は目にしたことのある、あの形です。
その形が王冠、もしくは「太陽コロナ(solar corona)」に似ていることから、「コロナウイルス」と発見された1960年代に名付けられたようです。
<太陽コロナ>
なるほど、コロナウイルスはその外観から名付けられたのですね。
ちなみに、風邪だけではなく一昔前に感染が拡大したサーズ(SARS)やマーズ(MERS)を引き起こしたウイルスも、コロナウイルスの一種です。これらがいわゆる「旧型」で、現在世界で猛威を振るっているが「新型」のコロナウイルスなのです。
ところで、この新型コロナウイルスには正式名称はないのでしょうか?
いつまでも「新型」と呼ぶわけにはいきません。
それではいつまでも「新発売」と宣伝していた「ケンちゃんラーメン」と一緒です。
※ わかる人にはわかります
ニュースなどでたまに見かけることがありますが、「COVID-19」というのがWHO(世界保健機関)が今年2月に正式発表した新型コロナウイルスの正式名称です。
これはーー
CO = COrona(コロナ)
VI = VIrus(ウイルス)
D = Disease(病気)
19 = 2019年(初確認された年)
ーーを組み合わせたものです。
それにしても、この「COVID-19」はまるで製品の型番のような堅苦しい名称ですね。
なぜWHOはこんな覚えにくい、頭に残らない名称にしたのでしょうか。
その証拠にメディアではどこもCOVID-19は使用せず、皆一様に「新型コロナ、新型コロナ」と声高に報じています。
COVID-19という名称は一般受けしないのです。
疫学にまったく詳しくない先生ですが、例えば「日本脳炎」や「スペイン風邪」は聞いたことあるし頭に残ります。
まだ新型コロナウイルスの正式名称が決まっていなかった頃、インターネット上では「武漢肺炎」という表現が使用されていました。この病名は新型コロナウイルスに関して「最初に発生した場所」と「病状」を見事に表しています。
英語でも「Wuhan Virus(武漢ウイルス)」や「Chinese Virus(中国ウイルス)」という表現が使われていました。
ですが、WHOはそれらを正式に採用することはなく、また、日本のメディアも「新型コロナウイルス」と呼ぶことに終始しています。
その理由には、WHOの表向きな説明の裏に潜む黒幕の陰謀が!?
続きは次回のエントリーで。