どうも、元英会話講師のタカ先生です。
気が付けば、意図せずシリーズものになってしまいました、この「付き合う」シリーズ。説明がついつい長くなってしまうので、気が付けば1つのテーマで第3回目。はたして今回でこのシリーズは完結するのか!?
ちなみに、細かい指摘ですけど上の文の「!?」は日本語で書くとこの順番ですが、英語では逆の「?!」です。まずは疑問文ありきで、その後にびっくりマークがくる。ちなみにちなみに、このびっくりマーク「!」は「exclamation mark」と言います。「exclamation」は「exclaim」の名詞形で、「叫ぶ」という意味です。間違っても、Google先生的に「surprise mark(びっくりマーク)」と呼ばないように。
……って、こうやって脱線するので、どんどん長くなってしまうんですよね。すみません(汗)
ではでは、前回の内容を少し振り返ってみましょう:
めでたく、大好きな彼と「We are going out.」状態になったのはいいものの、付き合っていると思っていた彼が、「あれ!? 他の子とデートしている!?」――そんな時どうやって自分たちの関係を確認をしたらいいでしょうか?
ようするに、「真剣な交際をしているかどうか」の確認をしたいわけですから、それを聞けば良いのです:
Are we in a serious relationship? (私たちは真剣な関係ですか?)
ただ、これだとちょっと硬い感じがします。
Are you serious about us? (あなたは私たちのことを真剣に考えている?)
Are we serious? (私たちって真剣[な関係]?)
また、遊びのデートのことをcasual dating(カジュアルなデート)と表現するので、関係が真剣なのかどうかは次のように聞いたりもできます:
Are we in a relationship or just dating?
(私たちは[真剣な]交際をしているの? それともただデートをしているだけ?)
ただ、このように単刀直入に相手に自分たちの関係を聞くのは、「付き合ってください」と告白するように、非常に怖いものです。もし自分だけが勝手に盛り上がっていて、相手はただの遊びのつもりだったらどうしようと不安になります。なので、いきなり相手に答えを聞くよりも、まずは交際が真剣であるかどうかの「サイン」を見つけることが一般的です。
インターネットで「交際関係」について英語で調べてみると、こんな見出しが出てきます:
20 Unexpected Ways To Tell Your New Relationship Is Getting Serious
(あなたの新しい関係が真剣になってきたとわかる意外な20の方法)
Dating vs. Relationship: 14 Signs to Know Your Status
(デート 対 真剣交際:あなたの立場を知る14のサイン)
Five Signs You're Not Just "Dating"
(ただ「デートしている」だけじゃない5つのサイン)
Which Stage of Dating Are You In?
(デートのどのステージにあなたはいますか?)
When is it okay to ask about your relationship status?
(いつ[交際相手に]関係性について聞いても大丈夫ですか?)
このように欧米では「告白」という文化がないために、交際が真剣かどうかの線引きが非常に曖昧です。なので、それを知ることはみんなの関心事であり、同時に不安なことでもあるのです。
ちなみに、交際が真剣かどうか、日本的に言うなら「本当につき合っているかどうか」の確認方法は次のようなものがあります:
- 相手の友達や両親に紹介してもらえたかどうか?
- 自分の所有物を相手の家に置いていっても大丈夫かどうか?
- 旅行などの長期的な計画を相手としているかどうか?
- 嫌な部分や恥ずかしい部分を見せ合うことに抵抗がないかどうか?
- 何かしたいことや行きたいところがあった時、真っ先にその相手の顔が浮かぶかどうか?
最後に、一番やっちゃいけないと言うか、一番きれいじゃない確認方法を紹介してお別れをしたいと思います:
――シンディはイライラしていた。
チラッと隣で横になっているジョージに目を向ける。彼はその視線に気づき、にっこりと微笑みを返した。その笑顔で余計にイラついて、シンディは顔を背けた。その態度に心配になったジョージは肩肘をついて起き上がると、こう尋ねた、
“What’s wrong?” (どうしたの?)
シンディはジョージの方を向かずに、天井を見つめたまま応えた、
“What are we?” (私たちって、なんなの?)
目の端で明らかに狼狽しているジョージの姿が映った。「やっぱりね」と心の中でため息をつくと、シンディは畳みかけるように続けた。
“I told my friends that you are my boyfriend? That was okay, right?”
(友達にはね、あなたが彼氏だって伝えたんだけど、別にそれで良かったよね?)
そういい終わると、ようやくシンディはジョージの方に向き直って、ジッとにらみつけてやった。彼の眉毛はハの字になり、困惑の色を隠せなかった。目は泳いでいて、必死に答えを考えている様子だった。
“So?” (どうなの?)
すると、観念したかのようにジョージはうつむいてから、ゆっくりと視線を上げてこう言った、
“Um, I guess so.” (えっと、それでいいんじゃない?)
なんとも味気ない「告白」ですね。告白の文化がないと、こういう風になってしまうかもしれませんね。ただ、日本の場合は告白がある分、交際の入り口のハードルが高すぎると問題もあります。あなたは、どっちの文化が良いと思いますか?