8月23日
ミッドナイトスワンオンライン試写会に参加しました。コロナ禍での新たな試み。家で試写会が出来るとは!1人で見ること、他者にURLを知らせたりしない事、撮影などはしない事など当たり前の事だけど公開前の映画を家庭で見られるようにするにはスタッフさんの大変な努力があっただろう。改めて感謝です。

私は小説も購入したけど我慢して読まずに当日を迎えました。映画の始まりは綺麗でオシャレな感じ…
チラチラ映る美しい凪沙さん…良いのが悪いのか映像の事を考えたのはほんの少しの間であっという間にお話にのめり込んでしまった。今回はトランスジェンダーと言う難しい役所。私は浅はかにも女装姿が綺麗だとか男っぽいところも残る姿がまた信憑性もあるのよねなどと思ってた。お話はまぁまぁ壮絶で初めて知るトランスジェンダーの世界に圧倒され気持ちが追いつかない。書くのは簡単だけどお話の中の凪沙さんは草彅剛では全くなく、本当に全くなく、凪沙さんだった。あれからずっと草彅剛ではなく凪沙さんと凪沙さんが生きていたトランスジェンダーの世界の人々の事をずっと考えている。もう一つの軸であるネグレクト、母子家庭、バレエのある一果の世界。こちらも私自身母子家庭で2人の子を育てたので母子家庭はわかるがかなり幸せな母子家庭だったせいか共感出来る事も理解出来る世界でもなく一果やその友人のりんの住む世界も非常に遠い。自分の身に置き換えて感動するとか泣くとかそう言う映画では私自身全くなかった。ドキュメンタリーを見てる方が感覚が近いかも。作り物を見てる感じがしない。私は知らなかった新しい世界を見てしまったと言う衝撃。そこでやっと我が身の置かれた当たり前の人生がどれだけ幸せだったのかと気付かされたように思います。自分の性別について考えた事もなく疑問に思った事もない。あっという間に母になった私には母になる事への切望もなかった。自分の親との確執もなく子育てにも迷わずなんて幸せだったのか。この映画を見た後、母や息子にこの想いを話し公開したら一緒に見に行こうと誘った。
今も凪沙さんの事が頭から離れない。
一果があれからどうしてるのか親のように気になる。

たくさんの人に見てもらいたいのは
共感出来る人にも知らなかった世界の人にも
きっと何かを伝えられる作品だと思うからです。
映画的な技術や手法もよくわからないし
バレエの事も演技のこともよくわかってないけど
ただの草彅剛ファンが見て草彅剛の事を想うに至らない作品だと言う事実だけは伝えられると思います。
これは凄いことです。

https://youtu.be/qFWyZt8xG78


https://midnightswan-movie.com/sp/