昨日千秋楽を迎えたので思い出に書き起こしてみました。適当です照れ照れ

本当に楽しい舞台だった〜

また京都劇場でPART2をして欲しいな〜



家族のはなしPART1

わからない言葉





アサコはテーブルで父の介護ヘルパー申請の際に必要な書類に記載するはずの介護保険被保険者証の番号がわからなくなりその問い合わせの為の書類を書いているが、わからず声をあげてヒトシに助けを求めている。適当な相槌で話を全く聞かず生返事のヒトシ。傍らには濃紺のデニム上下、中には茶色のTシャツを着た愛犬ハッピーが辺りを見回している。ヒトシの生返事に腹を立て話を聞いているのかと詰め寄るアサコに聞いているさと開き直るヒトシ。問い詰められ介護保険の書類を書いているんだろう?と、まだお義父さんはそんな歳ではないだろうと誤魔化すヒトシにさっき私が言ったこと全然聞いていない!と怒るアサコ。父はそんな歳ではないが遠くない未来に必要なので調べてみようと思ったところ介護保険被保険者証が無くなっている事に気付きこんな事になってるのだとまた説明。それと下の階の方から来た物音の苦情に対して話を聞きに行くのはもう行ったのか?と話を変えて聞くアサコ。対してまたヒトシは何がうるさいのかね〜とはぐらかし、それを聞きに行くんでしょうが!と怒るアサコ。ハッピーはそんな2人を交互に眺めている。ま、わざわざ休みの日に喧嘩するのはよそうと2人は休日の午後を満喫しようと試みる。部が悪いヒトシはそれより俺の革靴知らないか?と話を変える。玄関にあるはずのスウェードではなくピカピカの革靴がないのだと訴える。アサコはニコニコしながらうーんうーんと生返事をする。そして生返事は腹がたつでしょ?と勝ち誇った顔をする。それを見てまだそんな事言ってるのと怒るヒトシ。アサコがきっと隠されたのよ、と横にちょこんと座るハッピーを顎で指す。まーたお前か!と気付き怒るヒトシと何でも隠すからね!とアサコも家の中の隠された靴を探し始める。ハッピーのおもちゃ箱にキッチンの隅にあ!と思いつきソファーの下を覗くヒトシ。革靴発見!ハッピーを叱り始める


照明の色が変わりハッピーの世界に

ヒトシ

ブブボバブシバラバベベショ!ゴデバーバババァバサーゴーシテゴーバッテーパイペーバビバニイグドーバカダガグシダラバベー!!

ハッピー

何言ってるかサッパリわからない

え?怒ってるの?何?それすごい好きだよ、それくれるの?欲しい欲しい!え?なに怒ってるの?もっとはっきり言って!よくわからない〜

元の照明に戻り

ハッピーって変わったものが好きだったりするわよねーとアサコ。運動靴は隠さないもんな、このピカピカの革靴だけだよ、と言うことはいい革靴とわかっているか?隠されると言うことはいい革靴と言うことか?と笑う2人。あと写真嫌いよねー、スマホも好きじゃないけどカメラにした途端逃げるのよと言ったそばから猛ダッシュのハッピー。ヒトシに捕まえられソファーの裏で遊ばれる。あとコレも好きなのよ、ずっーっと離さないのとおもちゃ箱からパンダとゴリラのヌイグルミを持って来た。ずっと使ってるから臭いが付いて臭いでしょ?臭いをかぐヒトシ、クッサー!

どっちか捨ててもいいんじゃない?1つあればいいよね?

照明変わって

アサコ

ハッピー、コペポコペポポッチカピポププペヨウぺーポッピポポッピポッピポポプペプー?

ドッチ?

ハッピー

ハッピー?あ、おれハッピー!お!それ好き!どっちも好き!くれるの?嬉しい!ドッチって知ってる、なんだっけな?あ、ちょうだいちょうだい!!とジャンプしてパンダをゲットして舞台上手でラッコがお腹に貝を乗せるようにパンダを乗せて喜ぶハッピー。

アサコ

バァァポッピパプペポウぺ

とゴミ袋のゴリラのヌイグルミが入れられる

ハッピー

何すんの!僕んだよー!やめてよー

やだよーやだよー!

アサコ

さよなら!

ハッピー

さよなら!ヤダヤダーーーーー!




照明変わって

ヒトシが叫ぶ

ああああーーーーー!忘れてたーー!

どうしようーー!今日友達が来るって言ってたんだぁぁ。はぁ?友達?と驚くアサコ。いやさぁ、オレがペケルチャプスタンで働いてた時の人でさぁ、へ?なんて?どこって言った?だけらぁ、ペケルチャプスタン!ぺける?え?どこよ、それ!だからぁペケルチャプスタンは中央アジアの真ん中の隅っこのあ、真ん中の隅っこって変だな、だからカザフスタンを上に上がってそこからずっとずっと東へいってまたまた行ってーーちょっと!その人が来るの?今から?うん前から日本に来たら訪ねてくると言ってたんだよね、もう彼らそこまで来てるから迎えに行くわ。え?彼ら?1人じゃないの?うん彼女と一緒らしい。ちょっと!何もないわ、お菓子も何もない!いいよーそんなの、それより堂島先生のところに持っていくお菓子を買いに行くのはどうするの?ああーそれもあった堂島堂島堂島堂島ロールでいいんじゃない?そんなわけなあでしょ!と怒るアサコに取り敢えずオレは迎えに行く!と家を出るヒトシ

ソファーのクッションを少し直していたらチャイムがピンポーーーン。あなたわざわざ自分ちなのに鳴らさないでよね!とプリプリしながらドアを開けにいくアサコとハッピー。

飛んでリビングへ帰って来て様子を伺うハッピー。そこへアサコがぎこちなく戻ってきた。

後ろに奇妙な格好の男女を連れて。

アサコは身振り手振りで2人にソファーに座るように促してみる。2人はうなづきながらソファーの背もたれから跨いでソファーに座り込む。

座り心地が気に入ったのかピョンピョンと跳ねながら大笑いをする。ハッピーはその声に驚き走り回る。アサコはテーブルの椅子を1つ持ってきてソファーの傍に座り拙い英語で彼が外出中だと伝えようとする。それを遮るように男が話し始めるがアサコにはサッパリ分からない。

全然わかないとぼやきながら頑張って聞いてみるキョート?京都って言った?ナリタ?あ、ナリタって言った!ギンザ?あ!銀座は好きじゃないのね?京都がいいと言ってるかしら?そこへヒトシが帰ってくるバクバクさーーーん!感動の再会で抱き合ったクセにやっぱり言葉は分からないらしい。ダメだ、オレ、ペケル語全くわからないや!呆れつつもバクバクさんの会話をヒトシ!ナリタ!ギンザ!キョート!と掻い摘んで訳し?ヒトシはさっき成田に来ました、そして京都から銀座に来ましたと勝手に通訳してみるアサコ。そこへ全然違いますよ!とバクバクさんの彼女が急に日本語で話し始めた。驚くアサコとヒトシ。ヒトシは古い友達です。さっき成田に到着しました、銀座は人が多いので嫌です。京都に行きたいですと訳してみせた。ずっとバクバクさんといるので自分が日本語話せるのを忘れてました〜と豪快に笑うヨシコ。言葉が通じたので落ち着きヒトシは家族を紹介する。妻のアサコです。そしてこっちは愛犬のハッピー!バクバクさんはおおお、ハッピーたーんとハッピーに近づき構い始める。ボールを投げてみせるが無視するハッピー。ハッピーのホネのオモチャを咥え犬の真似をするバクバクさんに紐を振り回しながら相手をするハッピー。ちょっとバクバクさんなにしてんの?いい国ですよね?ってとヨシコ。車はない代わりに馬に乗るんです。新幹線はないけど馬も同じくらい早いですと。そんな訳はないと突っ込むヒトシとアサコ。窓を眺めながら春のペケルチャプスタンは本当にいいですよと言いながら物凄い声量で歌い始める。慌てて窓を閉めるアサコ。そして今度はハッピーに向かって優しく歌い出すハッピーは興味深くバクバクさんを見ている。

ハッピーの世界

何?これスゴイ好き。なんかいいなぁ、なんでかなぁ、あ!お散歩に行きたくなる。お散歩よーと言われ外に出ると気持ちいい。お花屋のお姉さんや八百屋のおじさんも優しく話しかけてくれる。あ!ここ好き!公園では園児たちが大勢ハッピーを取り巻いている。友達の犬に会う(女優くるみ)何してんの?仕事だよ!と答えるハッピー剛。河原で明るい夕日が落ちるのを嘴の尖った鳥が飛んでいくのを、眩しそうに眺めながら、待ってろよ、今日は絶対追いつくぞ!



とそこへ鳴り響く電話の呼び出し音。アサコが出るとどうも下の階の住人からの苦情らしい。すいません、お客様がお見えなんですけど歌がお好きでああ、申し訳ありません!と平謝りするアサコ。電話を置くとソファーに寝転び怒り始める。ヒトシは身振り手振りでアサコが階下の住人に怒られる腹を立てているとジェスチャーするあなたがこの間謝りに行かなかったからこんな事になったんでしょ!と叫ぶアサコ。そこへヨシコが気を使い奥さんお加減わるそうですねと聞く。あ、日本語話せるんでしたね

ヨシコがバクバクさんにそろそろ帰ろうかと持ちかける。会えてよかったと抱き合うヒトシとバクバクさん。ミーシャさんもありがとう、いえ、ヨシコですと言いながら別れを惜しむ3人。ハッピーもかなり懐いていてピョンピョンと周りをシッポを振るように付いていく。

帰ってしまった。静かになるリビング。

私が悪いのよね、全部私。あなたは謝りに行くと約束したわけでもなかったんだし結局私が悪いのよね?と怒りが収まらないアサコ。

ハッピーの世界

ちょっと、何?どうしたのよ?なんか様子がおかしいよね?大きい声大きい声!嫌だ嫌だ、どうしたのよ〜

アサコがもう別れましょうと言う。

ハッピーはどっちが引き取る?私でいいよね?

何言ってるんだ、ハッピーをお散歩に連れて行ったりお風呂に入れているのは僕だぞ!と一歩も引かないヒトシ。じゃぁこうしよう。餌を入れた皿を部屋の端と端で別れて持ちお互いにハッピーを呼ぶ、ハッピーが来た方が勝ちだと。

その様子を見ながらなんだか楽しそうだと浮かれるハッピー。ご飯、ご飯!大好き!あっちもこっちもご飯!どうしたらいいの?え?散歩?後で散歩行くの?散歩好き!え!パパも散歩行くの?ご飯もあるし散歩もあるし、え?どうしてママは泣くの?どうしたのよ?なんで泣くの?パパまでどうしたの?え?どっちって何?歩くと忘れちゃう!と座って慎重に考えるハッピー。どっちの次は何だっけ?注意注意だ!どっちの後って何だっけ?えーっとえーっと!あ!サヨナラだ!どっちの後はサヨナラだ!嫌ダーーーーー!っとパニックになって大暴れするハッピー。テーブルの上のものをひっくり返しおもちゃ箱を蹴り飛ばし植木を倒しクッションを羽が飛び散るまでグチャグチャにしてしまいヒトシに怒られてようやく正気に戻るハッピー。アサコは部屋を出て行った。え!どこ行くの?やだよ、サヨナラ嫌だよ〜どうしたらいいの?どうしたらとお皿にのったドッグフードを懸命に食べて冷静を装うハッピー。

そこへヒトシがオバベババルグダイと声を掛けてくる。何言ってるのか全然わからないよ

泣きながら餌を食べ続けているとアサコが帰ってきた。パパピパ。え?帰ってきたよ?なんか言ったよ!ねぇ!とヒトシに駆け寄る。ヒトシがボベンバと言う。どうやら仲直りのようだ。

2人が泣きながら抱き合う。なんかわからないけどこれいいなぁ!とハッピー。音楽と共にバクバクさんとヨシコさんが大きなヌイグルミを抱えて再登場。アサコが革靴。ヒトシがホネ。バクバクさんがゴリラ、ヨシコがボールの大きなヌイグルミ持ってハッピーの周りを音楽にのって行進する。僕の好きなものをいうね!

えーっとね、河原で何度も何度も投げてくれるボール、酸っぱい匂いのする革靴、固くて白いやつ、ごはんよーって呼ぶ声、何でもいいから褒めてくれる声、暖かい潜り込んだ布団、お腹をゴシゴシ撫でてくれる大きな手、あとねあとね、ワオーーーーン!!

ハッピーのお陰で仲直りが出来たね、記念に写真を撮ろう、これから先ケンカしたらこの時のことを思い出せるように

嫌がるハッピーを挟んでハイポーズ!あ、魂が!とハッピー。そうだ洗面所の電気が切れててチカチカするから買いに行かないか?そうねチカチカしてるもんね、ついでにご飯食べに行こう、そうしよう!じゃハッピーお留守番ね!

え?お留守番!嫌い、ホント嫌だ!お留守番勘弁してーーー!ああ、本当に行っちゃった。こんなに散らかしたままま、いっか!部屋を駆け回りおもちゃで遊びフリスピーを投げ、革靴を隠し餌を食べる幕。


⚠️私の覚え起こしのものなので超ザックリです。

抜け落ちセリフ違い表現違いはご容赦下さい。