インドネシアにおけるスタートアップが激減?! | ~同じ空の下~ @Jakarta

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みんな同じ空の下に暮らしてるんだよ。だから色んな人とコミュニケーションしていきたい。だって、同じ空の下に暮らす同じ人だから。

インドネシアは、一昨年くらいから日本のインターネット業界からも
注目が集まり始めています。

海外からの注目だけではなく、インドネシア国内でも
スタートアップブームが沸き上がっていました。

そんなインドネシアのスタートアップシーンに変化が出てきています。

今日は、この事について紹介したいと思います。


Jumlah Perusahaan Startup Teknologi di Indonesia Turun Drastis Pada Tahun 2012
※インドネシア語の記事となります。
 邦訳すると「2012年、インドネシアにおけるスタートアップが激減!」

簡単に記事内容を紹介すると、

■新たに立ち上がったスタートアップの数
2011年:約800社
2012年:約350社

■減った大きな理由
オンラインビジネスが収益化する事が難しい事に経営者が分かったため

スタートアップの数としては、個人的な感覚としては
この数字は、多過ぎるかな?と思いますが会社ではなくプロジェクト等を含めると
これくらいの数字まで行っているのでは?と思っています。

各国、起業ブームが来ては、挑戦してみるけれども、
簡単ではない事に気付き、辞めて行く……
そしてまたブームがやってくると言う事を繰り返していると思っています。

なので第一次、起業ブームが来て、その熱が一旦、冷めたと言う認識を持っています。
(日本で言う1999年くらいでしょうか?)

そもそも
「インターネットってすぐにお金持ちになれるんでしょ?」
「とりあえずサービス作ればユーザーも簡単に集められるよね?」
と言う考えの経営者が多かったため、現実はそんなに甘くない!と言う事で
致し方ない部分も在るかと思います。

記事内でも触れられてますが
2011年にDaily Dealサービス(グルーポン型)は、44社立ち上がりました。
6ヶ月後に残っていたサービスは、12社。
そして現在残っているのは、たったの4社となっています。

またインドネシアのスタートアップコミュニティの
Startup LocalのNataliは以下のように言っていました。

"スタートアップビジネスの経営者はマインドセットが必要である。
 機能を考えるだけではなく、どのようにユーザーを獲得するのか?
 あなたのプロダクトをどのように売り込むのかを考えなければならない"


私もこの意見には同意です。
多くのスタートアップ経営者と話す際に、
プロダクトの説明はもの凄く熱っぽく語ってもらえるのですが、

「ユーザーをどのように獲得するのか?」
「このサービスを欲しているであろうユーザーのニーズって何?」
「新しいユーザーがこのサービスを使おうと思う理由は何?」


と言った質問をすると思った以上に考えられていない事が多いです。

またプロダクトの機能を考える際の前提も
ユーザーニーズを深く、そして正確に把握するマーケティング力が重要と考えています。

作りたい物を作るのではなく、ユーザーニーズ/課題が在る物に対して
サービスを通じてどのようなソリューションを提供するのか?


が大切だと考えています。

勿論、モノ作りにおいてはユーザーばかりを見ていても始まらず、
ある種の熱狂的な強い想いがサービスを立ち上げると言う事も在ると思うので、
情熱を注げる前提で、何をやるか?どうやるか?を考えるのが大切です。

なお、新たに2012年に立ち上がったスタートアップの分野としては、
モバイルゲーム、旅行、eコマースが多く目立ちました。

一時的なスタートアップブームが一旦、落ち着いたインドネシア
逆に

今から挑戦する経営者は、熱いパッションを持っている人
ビジネスの難しさを理解した上で挑戦する覚悟


を持った人が増えると言う事も考えられるので今年の動きも楽しみにしています。

現地に根を張ってVC活動をしている事も活かし、
サービスが上手く行かなかった理由、上手く行った理由、
上手く行きそうな方法だとどう言う方法か?と言った肌感覚を持って、
市場ポテンシャルの大きい分野を決めて、
経営者を見つけて投資をする!と言った事も挑戦して行きたいと考えています。

いずれにせよ、スタートアップ ブームは少し落ち着いていますが、
まだまだ市場ポテンシャルは、限りが無いので挑戦あるのみ!!!

この大きな海原の荒波の中の大航海をインドネシアの経営者と共に
乗り越えて行きたいと思います。



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