特筆版 上巻 | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

新たな“明治剣客浪漫譚”。


「るろうに剣心ー特筆版ー 上巻」


『幕末動乱の最中、京都を中心に最強と謳われた維新志士“人斬り抜刀斎”。彼は動乱の時代の終わりと共に姿を消した。

時は流れ明治十一年。
流浪の剣客・緋村剣心は、初めて東京を訪れた。しかし訪れて間もなく、知らない子供に捕まった。訳も分からず剣心は、武田観柳主催の賭け試合に出された。』


「るろうに剣心」特筆版の上巻。

内容は、実写映画第1弾が公開されるタイミングでジャンプSQに掲載された「キネマ版」第1話~第3話。

そして原作「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー」第1話に繋がる「第零幕」が収録されています。



まずは第零幕。

横浜を舞台に、剣心と西洋人医師のエルダーとの出会いを描きつつ、悪徳医師の石津の悪巧みの阻止に動きます。

正直話自体は、私自身が志々雄や縁を通って来ているので、普通に感じました。そう感じる方は多いと思います。
敵のエスピラールは楽しかったですけどね。

最近アニメにもなりましたが、この漫画版と比べると多少変化してます。まさか奴が改心するとは。



そしてキネマ版。

原作者・和月伸宏によるセルフリメイク作品です。
ストーリーは映画同様に、武田観柳の事件の辺りをガラッと改変したものになっていますが、ベースは映画の脚本の没案。
キャラクター設定はあまり変更はありませんが、ストーリーは映画の内容とは異なります。

驚いたのが、薫と弥との出会いと武田観柳のガトリングガンの件が一緒になっていたこと。
弥彦は相変わらずの生意気さでしたが、薫に関しては原作よりも大人の落ち着きがあるように感じました。観柳によってかなり追い詰められていたのもあるでしょうね。

その観柳は、原作よりも実写映画に寄っていたように思います。かなり濃く、ふざけたキャラクターになっていました。
ガトリングガンへの愛がスゴい。

さらに今回は喧嘩屋・相楽左之助も登場しますが、“二重の極み”使えます。もう安慈と会って習得済みです。
剣心と“二重の極み”を使う左之助の戦いは原作にも無かったので、これには熱くなりましたね。
斬馬刀が無いのは少し残念。



この話は下巻まで続きます。
なんかヤバイ奴がさらにヤバくなってそう。