とてもスケジュールがあいました | 日刊タカナリ

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おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

とある洋館に集められた5人の男女が紡ぐ、この世界の真実。


「AD-LIVE  10th Anniversary stage ~とてもスケジュールがあいました~」


2018年開催。

総合プロデューサー・脚本:鈴村健一。

演出:鈴村健一、浅沼晋太郎、川尻恵太(SUGARBOY)。

出演:蒼井翔太、浅沼晋太郎、梶裕貴、下野紘、寺島拓篤、鈴村健一、小山めぐみ、辻本耕志、向山智成。

昼・夜の2講演が収録。


今回のAD-LIVEテーマは、『究極のアドリブ』。

これまではテーマに沿った大まかなストーリーや出来事があらかじめ決められていましたが、今回決まっているのは「世界観」と「最後の行動」のみ。
どのようにして、どういうストーリーを展開させるかは出演者のアドリブ次第。
さらに今回の出演者は、過去最高の5人とストーリーテラー・鈴村健一。

最大規模で、予想通り大混乱の舞台が展開されます。



それぞれの講演で注目なのは、“誰がどういう役をするのか”。 

AD-LIVEではどういう役をするのかをお互い知らないため、役によってストーリーも変化してきます。誰がどういう役をし、どのように物語をかき乱し、どう盛り上げてくれるのか。それにより物語は良い方向に進むのか。
今回も非常に濃く、どういう行動をするのか全く予測出来ないキャラクター達でした。

面白かったのが、“テラシマタクマ役、寺島拓篤”“下野紘役、下野紘”ですね。
まさかの本人役。キャラクターを作り込む必要がないため、結構好き勝手やってます。
下野紘さんは出だしから自由でしたwww 

驚いたのが浅沼晋太郎さんと蒼井翔太さん。
どちらも女性役を1回ずつ演じていましたが、普通に女性でした。顔もスタイルも整っていましたし、声も違和感ありません。普通に可愛かったです。驚愕でした。
蒼井翔太さんに惹かれる下野紘さんが面白かったですwww 



ストーリーに関しては、少ない設定で、しかもアドリブでよく最後までもっていったと思います。
前半で上手い具合にいっても、後半からガラッと展開が変わるので、どのように着地するのかは予想不可能です。本人達も分からないと思います。

本当に、アドリブワードに助けられていました。
今の状況に合ったワードが引けるのがすごいし、ハマった瞬間は非常に気持ちいい。
今回も神引きの連続でした。

展開予想が出来ないため、夜の部のラストとかはどうすればいいか分からなくなる事態に発展。この時の梶裕貴のファインプレーが素晴らしかったです。
というか、梶裕貴さんは夜の部は特に自由でしたね。ピンクだし、「私のせい」ってしつこいし。



中盤に挟まるストーリーテラーである鈴村健一さんの語りにも注目。

結構長い台詞をアドリブで紡いでいます。
何が出るかわからないアドリブワードを交えながも、決めていたであろう内容から脱線しないように、ちゃんと文章を瞬時に組み立てていました。
まるで最初から決められていたかのようにスラスラと話していたので、アドリブだとはとても思えません。

さすがは「AD-LIVE」を作り上げた男。
素晴らしい語りでした。



過去最高出演者で、予想通りの大混乱でしたが、大笑いしましたし、目が離せませんでした。

こういう滅茶苦茶な舞台をまたやってほしい。