ヴァンパイア VS 狼男。
「アンダーワールド」
『処刑人の吸血鬼・セリーンは、狼男を処刑しながらも、狼男の不審な動きについて探っていた。その際にセリーンは、地下道の奥底で無数の狼男を目撃した。
しかし吸血鬼のリーダー・クレイヴンは、そのセリーンの行動を良く思っていなかく、話しも信じようとはしなかった。』
2003年公開。
監督:レン・ワイズマン。
脚本:ケヴィン・グレヴィオー(原作)、ダニー・マクブライド(脚色)。
出演:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、シェーン・ブローリー、マイケル・シーン、ソフィア・マイルズ、ロビー・ギー、ケヴィン・グレヴィオー、アーウィン・レダー、ビル・ナイ。
シリーズ第1弾。
現代を舞台に、吸血鬼(ヴァンパイア)と狼男(ライカン)が互いに闇で争い合っているという世界。
しかし、ライカンのリーダーであるルシアンが倒された事により、ライカン側の力は衰退し、今ではヴァンパイアが優位に立っています。
最初に台詞だけでどういう世界かの説明はされますが、それでも序盤は「誰が誰と戦っているのか」がよく分かりません。
セリーンが誰かと戦っているのは分かりますが、その理由や、勢力図などは見ていくうちに徐々に分かっていきます。
ライカンがなかなか変身しないのも問題かも。
最初から変身するとか、目印があるとかしてくれたら、物語にスッと入り込めたと思います。
注目なのは、最終的なセリーンの決断。
クレイヴンの策略、ライカンの目的、ヴァンパイアの長老・ビクターの考え方と冷酷さ、歴史の嘘。
あの事が無かったらこの戦いは始まっていませんし、勢力図も変わってきます。昔からの決まりなんかに未だに縛られているのも問題。変化出来る所は、時代に合わせて変化させるべき。長老が若い世代にバトンタッチしないからこうなる。
全てを知ったセリーンのあの決断は、古くさい昔の決まりに終止符を打つようなものだと思います。未知なる世界への1歩です。
だけど、頭真っ白だろうな。
それにしても、ヴァンパイア側は油断しきってましたね。
ライカンが一斉に襲撃したら、入り口にいた奴ら全員やられてるな。