拉致された親子を追って。
「Nile ナイル」
『ある大発見をした考古学者の西山。それがきっかけとなり、西山とその息子・海が、古代美術品密売シンジケートに拉致されてしまった。
2人を救出するため、2人と親しくしていた国際通信社の見城は、海の姉・恵子と共にエジプトへ向かった。』
1999年公開。
監督:和泉聖治。
脚本:田部俊行。
原作:吉村作治『ナイルの暗号』。
出演:渡瀬恒彦、ラニア・サイエド・ユーセフ、吉村作治、小松裕奈、三浦春馬、片桐竜次、宍戸開、新藤栄作、名高達男、哀川翔、津川雅彦。
エジプト考古学の第一人者・吉村作治原作の作品。
考古学者・西山を拉致した古代美術品密売シンジケートとの戦いが描かれています。
今や少年期の三浦春馬が出演している事で有名な作品。
そうとは知らずに見たので、エンドロールで非常に驚きました。
あと哀川翔も出てるんですが、演技久しぶりに見ました。相変わらず独特な声。
全体的に、良くも悪くも普通な作品でした。
つまらない訳では無いんですが、所々どこかで見たことあるような感じがします。サスペンス作家じゃない人が原作の作品ですから、そうなるのも仕方ない気がします。
「シンジケートとの対決」と「西山が発見した貴重品」、この2つを上手く繋げることは出来なかったものか。
西山が発見した貴重品、意外性が無かったですね。
気に食わないのが2つ。
まずは宍戸開が演じる口だけ刑事。
こいつがカッコだけつけて何一つ役に立たない。
エジプトにわざわざ来なくてもいいし、いなくても話は成り立つ。
もう1つが、主人公の見城にあそこまで悲しみを与える必要があったのか。
いくらなんでも悲しすぎる。すでに傷付いた人間に何故安らぎを与えないのか。
最後のあの悲しみはいらなかったと思います。
「エジプト」「サスペンス」でワクワクしていたんですが、少し思ってたのと違いました。
最後の決着、間抜けだったなぁ。