マーズ・アタック! | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

火星人、地球に降り立つ。


「マーズ・アタック!」


『謎の円盤型非行物体が地球に飛来。アメリカ大統領のデイルは、それを全国民へ発信。国内は期待と不安の声が入り乱れていた。
そんな中、テレビが突然異星人にジャックされた。そこに映し出されたのは、全身緑で、骸骨のような顔をして、大きい脳ミソが剥き出しになっている生物であった。』




1997年公開。

監督:ティム・バートン。

脚本:ジョナサン・ジェムズ。

出演:ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、アネット・ベニング、ピアース・ブロスナン、マーティン・ショート、サラ・ジェシカ・パーカー、マイケル・J・フォックス、ロッド・スタイガー、ジム・ブラウン、ルーカス・ハース、シルヴィア・シドニー。


地球は、いきなり火星人からの攻撃を受けてしまいます。




火星からやってきた“平和の使者”。大統領をはじめ、人類は火星人を歓迎するムードになっていた。
しかし火星人は地球人をいきなり攻撃。
わけもわからず火星人との戦いが始まります。


まずこの作品、監督がティム・バートンであることに驚きました。そして納得しました。「あの人ならこういうの作る」。
全体的に感じるダークな雰囲気に、合間合間に見られる気持ち悪さ。好きですよねぇ、ブラックユーモア。

火星人の見た目もそうですが、火星人に殺される地球人とかも、コミカルに見えて気持ち悪かったです。
個人的に一番引いたのは火星人に捕まった地球人の姿ですね。捕まえてどうするのかと思ったら最悪なことしてましたね。理由も原理もよくわかりません。
とにかくゾッとしましたね。



同じ時期に公開された「インデペンデンス・デイ」では、異星人が早めに敵とわかったため、人類が早期に「打倒!異星人!」となりました。

しかし今回はその逆で、ほとんどの地球人か歓迎ムードです。合ってるかどうかわからない翻訳機のせいでもありますが。
あまりにも危機感や不信感がないため、この地球人はかなりマヌケに見えましたね。

翻訳機もそうですが、火星人の体の作りなど、火星人と合ってもいないのに作ったり分析したりしてるんですよね。
見ただけ、聴いただけでわかるとか天才でしょ。
思わず、「何で分かったの?」と突っ込んでしまいました。

基本的に大統領側が大きく描かれてはいますが、その他、ある不動産王、元チャンピオンボクサー、トレーラーハウスに住む一家など、複数の人間の視点で物語は描かれています。
どの視点も重要になってきますが、個人的に一番好きなのは元チャンピオンですね。
グラスの戦いとか良かったです。



その火星人ですが、見た目は、宇宙人というのを絵に描いたような定番デザインです。UFOも円盤形で、ザ・UFOです。
見た目は分かりやすいですが、考えは全くわかりません。何が好きで、何が嫌いかもわかりません。
「我々は友達」と翻訳機を使って言ってましたが、本当かもわかりません。そう言いながら殺してましたから。

「こちらの常識は、あちらでは非常識」
「平和に対する認識の違い」
そういうのがあったように思います。
そして今回の騒動の原因は、地球人側にあったようにも思います。そんなつもり無くても、思い込みで行動しちゃダメですね。

ラストは、「え!?それが弱点!?」となりました。これも「なんで!?」と思い理解できませんでした。
開いた口が塞がりませんでした。



今思うとキャストが豪華過ぎるこの作品。 
そんなキャストを無駄遣い出来るのも、ティム・バートンならではな気がしました。

ティム・バートン好きにはオススメ。