おはようございます。


今日の『人生のカケラ』です。

 

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【運命を変える】


言葉が変われば考え方が変わる
考え方が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば性格が変わる
性格が変われば出会いが変わる
出会いが変われば人生が変わる

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大人の流儀【本の紹介-151】

 

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%B5%81%E5%84%80-%E4%BC%8A%E9%9B%86%E9%99%A2-%E9%9D%99/dp/4062169428

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

大好きな人に手紙を書きたくなったとき。

上司に意見をしなければならないとき。

人を叱らなければならないとき。

大切な人を失ってしまったとき。

嫌でもケンカをしなければならないとき。

とてつもない悲しみに包まれたとき。

こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。

 

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

伊集院静
1950年山口県防府市生まれ。

72年立教大学文学部卒業。

81年短編小説『皐月』でデビュー。

91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、

92年『受け月』で第107回直木賞、

94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、

2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』

『愚か者』などを手がけている

(本データはこの書籍が刊行された当時に

掲載されていたものです)

 

 

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ココロに響いた部分は以下の通りです

 

 

・新しい人は新しい人で希望に
 胸をふくらませていることだろう。
 だが彼等はまだ何も知らないし、何もできない。
 何も知らないということを知らないし、
 何もできないということも知らないのである。


・社会というものは、学校とも、サークルとも、
 家庭とも…、まるで違う場所であることを教えなさい。


・私は、人が社会を知る、
 学ぶ上でのいくつかの条件のひとつは、
 〝理不尽がまかり通るのが世の中だ〟ということを
 早いうちに身体に叩き込むことだと思っている。


・なぜ、叱ることが必要なのか。
 それは今の新しい人の大半が、
 本気で叱られた経験を持たないからである。
 なぜ、叱ると身に付くか。
 叱られた時は誰も辛いからである。
 辛いものは心身にこたえるし、よく効くのだ。


・歴史を見ればわかるが、
 ひとつの国が不況に陥るのは数字ではない。
 人間がそうさせる。


・何でも安いのがいいという発想も愚かだ。
 物には適正な値段、つまり価値がある。
 安いものは結果として物の価値をこわすことになる。


・この不安というのが大切ではないのか、と今回思った。
 企業が新製品を出す時は皆そうだろう。
 不安は新しい出口を見つけてくれる唯一の感情の在り方かも。


・世の中は今、すぐに答えを求める。
 正しい答えなどどこにもないと、
 やがてわかるのに、皆が答えを知りたがる。


・日本人は受動的で、
 自ら何事かをしようとすることが
 歴史的にもなかなかできなかった。
 だからと言って日本人が劣っていたわけでは決してない。
 むしろ逆で目的意識をいったん持つと、
 驚くほどの推進力を持つ人々である。


・人間は本来、旅する生き物ではないのか、
 と言う人もある。
 私も己自身のことを考えると、
 そうではないかと思う。


・人間がいかに愚かで、
 いかに素晴らしいかを知るのが学問の最初です


・一国の首相は、
 その国の力の鏡ではないのか。


・私はエリートというのは
 大半が贋物だといつも言っているのだ。


・所詮遊びなのだから楽しむことだ。
 同時に遊びだからいい加減にしないことだ。


・若いということは打算ができない点に魅力がある。
 大人たちが笑うことでも命懸けで進んでいく方が、
 人生は案外と充実している気がする。


・不況、不況って騒いでるのなら、
 〝私共、休み返上して働きます〟と世間なり
 国にむかって宣言する会社や地域が
 あってもいいんじゃないか。


・ゆとりで言うなら〝ゆとり教育〟がそうである。
 子供が学校に行って教科書一冊を
 満足に修業できなくて何が教育だ。
 国家を見るには教育を見よ。
 国家の未来を計りたくば、その国の子供たちの教育を見よ。
 つまり、教科書はその国の物差しでもあった。


・授業は、素読である。漢籍、すなわち漢詩を祖父が読み、
 孫は文字を追い、耳に聞こえたとおり音読をする。
 内容は勿論、理解できるはずがない。
 これをくり返すと子規はほどなく
 孟子の詩をよめるようになった。


・スポーツは敗れることで学ぶことが勝者の何倍もある。
 でも勝った方が嬉しい。


・〝五風十雨〟とは農作業に適した気候のことを
 表わす言葉で、五日ごとに風が吹き、
 十日ごとに雨が降ることで、
 これが普通の天候だという意味だ。


・物の価格というものは
 長い時間をかけて定まったものである。
 そしてその値段を私たちが納得して買うのも
 やはり長い時間がかかっている。
 大人になって初めて物の値段は理解できる。


・町内、同じ地域、知り合いの店で買物することは
 損得だけで選択してはいけないのではないか。
 共生ということは大切なものだと私は考える。


・物の値段とは正当な労働と同じ価値のものなのだ。


・後輩の墓参ひとつができなくて何が大人の男だ。
 大したことをしているわけでもないのに…。


・母にとって我が子の死は、昨日のことなのである。


・〝無所属の時間〟とは書いて字のごとく、
 その時間がどこにも所属していないことだ。


・天運、地運、人運と言って、風が吹きはじめると、
 天、地、人の力でも止めようがない。
 瞬時に呑み込まれる。
 それを知るにはどうするか。まず静かにする。
 そして気配をうかがう。どうも危ない?と感じたら、
 その場を離れることだ。


・企業の価値は資産、資本金、株価などではない。
 起業の真の価値は社員である。
 人間である。


・人間一人が、この世を生き抜いていこうとすると、
 他人には話せぬ事情をかかえているものだ。
 他人のかかえる事情は、
 当人以外の人には想像がつかぬものがあると私は考えている。


・人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。


・彼等を厳しい訓練に耐えさせているのは愛国心である。
 これに匹敵する強靭な精神というのは古代から見つからない。
 愛国心の基礎は家族であり、故郷であるからだ。


・子供の教育と言うが、大人が子供状態なのだから、
 この人たちを教育、規制せねば、
 大人を見て育つ子供の社会観は何をか言わんである。


・勝負師は一切他人の為には生きません。
 はじめっから死ぬまで自分さえよければいいんですよ。
 どう考えても最低でしょう。無駄です


・「どんな会社に就職したらいいんですかね」
 若者に尋ねられる時がある。
 「今は就職難だから、そんな所まで見る余裕はありませんよ」
 そうではない。人間が二十歳を過ぎれば、
 人の顔、表情、姿を見て、
 その人が底力を持っているかどうかはわかる能力はあるのだ。


・丁寧は、人間の誠実が、これをさせている。
 誠実は生きる姿勢である。


・妄想しなくなったということは、
 それだけ夢を見なくなったということだろう。


・生きることにいちいち意味を求めるのは、
 鮨を喰うのに、ミシュランとかいう馬鹿な星が
 ふたつもついてる鮨屋のトロだから、
 うん、やはり美味い、といちいち御託言いながら
 鮨を食べる阿保と一緒でしょう。


・人生というものは総じて割には合わないものだ。
 そういうことを平然と受け入れて
 生きるのが大人の男というものだ。


・墨を使うなら朝一番の水がいい。
 これは常識である。手紙は丁寧と誠実、
 つまり姿勢だ。


・葬儀に出席したら大人の男はどんな顔をしておくのか。
 式の長い短いはあるが、その間中、
 故人との思い出をずっと思い起こしておけばいい。
 嘆くもよし、笑うもよし。それが人を送ることだ。


・この四、五年、独り暮らしの男の凶悪犯罪が目立つ。
 後で男たちの事情を知ると、共通している点がひとつある。
 それは彼等が何年も実家に挨拶に帰っていないことだ。


・家というものはさまざまな事情をかかえて正月を迎える。
 外から見る他人の目には本当の、
 家族のこころの底は決して映ることはない。
 善きにつけ悪しきにつけ、それが家族であり、
 正月は家族の姿が如実に出る数日である。


・あなたはまだ若いから知らないでしょうが、
 哀しみにも終わりがあるのよ

 

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伊集院静さんのエッセイを初めて読みました。

とても読みやすく、
また私と違った感性だったので、
とても勉強になりました。


どうしても
自分の好きな作家の方を中心に読んでいると、
偏った物の考え方になってしまいがちですが、

紹介してくれる人が変わると
違う感性の下で響いた本を
紹介してくれることになるので、
それだけで新鮮な気持ちで
読書をすることができました。


特に大人の男としてどうあるべきか、
それを伊集院静さんの視点からの意見は
今後の自分の考え方の中でも
学ぶべきものがありました。


読書を通して自分の知識を増やすこと、
そして見識を広げることにより、
今まで見えてなかった部分が
見えるようになったりします。


そのような意味でも
これからもできる限り
人から勧められた本を読み、

視野を広げるために
様々な物の考え方を
学んでいきたいと思います。


そんな気持ちにさせて頂いた
伊集院静さんにはとても感謝です。

ありがとうございました!

 

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