昔、80年台中盤の頃、日本でインディーズの
ブームが有った。
その頃、有名だったインディーズメーカーの中に、
ナゴムレコードってのが有った。
有頂天のリーダーのケラが主宰でインディーズ
アーティストを扱うレーベルとしてスタートした。
ケラは、今はケラリーノ・サンドロヴィッチと
いう名前で劇団「ナイロン100℃」を率いている。
どっちかといえばそっちの方が有名かもね。
で、その頃、ナゴムにはいろんなアーティストが
居て、ナゴムのアーティストが好きな女の子を
総称してナゴムギャルと言ってた。
みんな奇抜な格好をしてて、ぼくはあまり食指が
動かなかったけどね( ̄ー ̄)ニヤリ
で、今日は、ナゴムからデビューした
筋肉少女帯について。
筋肉少女帯は、インディーズの頃は高木ブーって曲が
売れて、強力だなぁと思っていたら、メジャーデビュー
して、そこそこ売れてた。
ぼくはあまり彼らは追っかけていなかったんだけど、
後輩のうちに遊びに行った時に後輩が激賞して、ぼく
に貸してくれたのが、メジャーデビュー後の
2ndアルバム
Sister Strawberryだ。
実は、6曲30分あまりしか収録されていないので
アルバムと言うよりもミニアルバムといった方がよいと思う。
曲目は以下のとおり。
マタンゴ(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:筋肉少女帯 / 編曲:筋肉少女帯)
キノコパワー(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:三柴江戸蔵 / 編曲:筋肉少女帯)
夜歩く(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:三柴江戸蔵 / 編曲:筋肉少女帯)
日本の米(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:大槻ケンヂ / 編曲:筋肉少女帯)
ララミー(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:大槻ケンヂ・内田雄一郎 / 編曲:筋肉少女帯・塩野啓一)
いくじなし(作詞:大槻ケンヂ / 作曲:大槻ケンヂ・斎藤清二 / 編曲:筋肉少女帯)
大体がインディーズ時代のリメイクらしいんだけど、
ぼくは、インディーズ時代は、高木ブーぐらいしか
知らないのでとても新鮮に聴けた。
このアルバムは三柴江戸蔵っていうスーパー
キーボーディストのプレイが特筆モン。
この人は、国立音大を出てて、このアルバムを
最後にバンドを去っていくんだけど、そのプレイ
強力スギ。
このアルバムの素晴らしさは、彼のピアノに有ると
言っても過言ではないと思う。
で、このアルバムは、もう一人強力な人が
演奏してる。
横関 敦って言うギタリスト。
彼は、最初、スタジオから始まって、The Bronxって
いうバンドでデビュー。
一枚目のアルバムが、Jet Fingerってアルバムで、
Young Guitarとか、Guitar Magazineに出てくる
時は、Jet Finger横関っていう感じで紹介される
ことが多かった。
就職してから、同じ年代の人と、昔の音楽の話をする
ときにJet Fingerって言ったら、「居たねぇ~横関」
っていう感じで異常に盛り上がったことが有ったぉ。
ま、そんなことはどうでもいいんだけどこのアルバム
だけ彼がサポートとして弾いてる。
これがまた、ステキなんだ。
Jet Fingerってぐらいだから、当然速さ重視の
ギタリスト。
このアルバムの頃は、脂が乗り切った演奏をしてる。
トーンはちょっと軽めなんだけど、一音一音の粒が
揃ってて分かりやすい。
その当時に流行った、スウィープ奏法バリバリの
曲も有って時代性を感じるけどね。
この中でぼくが特に思い出が有るのは、
キノコパワーと日本の米。
キノコパワーは、「キ~ノコ人間に~」ってフレーズ
が有るんだけど、それが一時期、ぼくの中ですごく
ハマった。
普段も、すぐ、「キ~ノコ人間に」とか口癖のように
言ってて、それを聞いた奴に「何それ?」と言われる
と、このアルバムを貸して布教活動してた。
で、後は日本の米。
昔から、とても好きだったんだけど、ある時、
両親と家族で、旅行に行った時に、渋滞の時に
たまたま、これがかかった。
最初は、大槻ケンヂの寸劇で始まる曲なんだけど、
その寸劇が、ちょっと長いやり取りで、
ケンヂ「お父さんお金貸してくれないかな?」
父親「米はうまいなぁ・・」
ってとこで、曲が始まる。
そこまでは良かったんだけど、最後に曲が終わった
後に最後の寸劇が有るんだけど、
ケンヂ「親父、金よこせ~」
と連呼して終わる。
横に親父が乗ってて、ちょっと気まずかった。
途中で飛ばせばよかったorz。
で、このアルバムだけど、一時期、絶版になってて
結構なプレミアが付いてた。
一番高いところでは、8,000円とかで取引
されてたように思う。
最終的には2009年にリマスタリングされて、
再発されたので、価格は落ち着いたけどね。
ぼくはプレミアが付く前から持っていたのだけど、
傷がついて音飛びするようになってしまってた。
もう1枚ほしいなと思って、探してると、どこに
行ってもとても高くて、買えないなと思ってた。
で、近くのCDレンタルで、1500円で見つけて
慌てて買った覚えが有る。
元の1枚も実は、クリーニングして何とか聴ける
ようになってるんだけど、予備として買っとこ!
と思ったのよね。
CDがこんなに廃れるなんて思わなかった
もんなぁ・・・。
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