高校2年の頃、てーいち君が、シャチさん
スゲーよって言ってきた。
よく聴いてみると、エチオピアの飢餓支援のために
イギリスのアーチストがチャリティソングを作る
ってことだった。
その曲は、Band Aidの
Do they know it's Christmas?
ボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロが、発起人となって
イギリスで呼びかけて実現したプロジェクト。
ボブ・ゲルドフって、この時まで日本では全く無名
の人だったけど、このプロジェクトで、一瞬にして
有名になった。
ブームタウン・ラッツってバンドのヴォーカルなん
だけど、有名な曲は、ほぼ無い。
一応、I don't like mondayって曲が有るけど、この
プロジェクトがなかったら、誰も知ってる人が
居なかっただろうと思われる。
ミッジ・ユーロは、ウルトラヴォックスのヴォーカル。
残念ながらこの人もぼくはあまり知らない。
ニューロマンティックシーンの代名詞ってwikiには
書いてあったけど、ニューロマンティックっていうと、
ぼくは、スパンダー・バレエのほうが印象に残ってる。
参加した有名ドコロは、Duran Duran、U2、
スパンダー・バレエ、ボーイ・ジョージ、
スティングポール・マッカートニー、
ポール・ウェラー、ポール・ヤング、
ジョージ・マイケル、バナナラマetc、etc
いかにもイギリスのチャリティーだなって思う
メンバーはポール・ヤングあたりかしら。
彼は後に、Every time go awayで世界的にヒット
するけど、この頃は、まだ、イギリス内でのローカル
スターって感じだった。
で、そんな彼がいきなり最初のフレーズを歌ってる
からあれは誰だ!って感じになったことを覚えてる。
次がボーイ・ジョージで、ジョージ・マイケル、
サイモン・ル・ボン(Duran Duranのヴォーカル)
ボノ、スティング、ポール・ウェラーと続く。
その頃は、ポール・ヤング以外はもう、大スター!
でも、そのポールは、サビの後の掛け合いでも、
メインで歌ってる。
相当、その頃イギリスで人気があったんだろうな。
で、この曲が入ったチャリティー・アルバムは
とっても売れて、きっちりと当初のチャリティー
の目的を達成出来ましたとさ。
でも、ぼくはこの曲のフレーズ自体は好きだけど、
曲名がとても嫌いだった。
(飢えている可哀想な彼らは、)クリスマスが
来ることを知っているんだろうか?って曲名だぜ?
大英帝国のキリスト教的帝国主義が全面に
あふれている題名じゃん!と思ったことを
覚えてる。
エチオピアのメインの宗教はよく知らないけど、
どちらかと言えば、キリスト教徒の割合が、一番
高いなんてことは無いと思う。
※もしかしたらこれ自体が偏見かもしれないけど。
そういった地域の人に向かって、クリスマスが来る
ことを知っているんだろうか?というのは傲慢で、
鼻持ちならないと思ったんだ。
そんなひねくれた高校生だったのですよ。
で、この後、イギリスがそういうことやるなら俺達
も当然世界を背負って立つUnited Statesだもん!
って感じで、アメリカでもそういったプロジェクト
が立ち上がった。
ま、いかにもアメリカ人のやりそうなことで・・・。
話を戻すと、このプロジェクトは、結構、ポップス、
ロックの歴史的にも意義が有ったように思う。
このプロジェクトを皮切りに、さっきのアメリカの
U.S.A for AFRICAとか、Hear'n Aidとかの
チャリティプロジェクトが立ち上がったもん。
その中でも、普通の人は、Hear'n Aidなんて聞いた
ことの無い人が多いと思う。
その話は、また今度ね。
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