サボテン大将軍は、サボテン型のハンマーや爆弾を多数出す。
しかし、シン・キリンには全く当たる様子がない。
「なぜ当たらないのかしらん!?」
痛めつけて自分のオモチャにしたいのに。自分が何もかも出来る人形にしたいのに。
あの妙な光を纏い、朱雀の鎧を身につけてからは攻撃が当たらない。
残像を発生させ、通った跡になるように光の粒子が漂っている。
「君はぁぁぁ、私のぉぉぉダァァァッチワイ…………」
「くたばれ、この変態ロリコンオヤジィィィッッ!!」
橙色の光が10程放たれ、朱雀を模してサボテン大将軍を囲む。
シン・キリンのスピードを速め、朱雀の光に自ら飛び込んでいった。
「瞬光星・″大陽光″!!」
瞬光星・″大陽光(だいひこう)″とは、朱雀の光を纏い、瞬時に敵を討つシン・キリンの必殺技である。
本来ならば、亜光速に達したスピードを利用して複数の敵を倒す技であるが、今回は違う。
サボテン大将軍を包囲して逃げ場を無くし、10の″大陽光″すべてを打ち込む。
「ハァッ!ヤァッ!ハァァッ!!」
次々とサボテン大将軍は受け、何もされることなくシン・キリンは貫通して現れる。
「お、お願い…………1回でいい、その…………お尻触ら…………」
サボテン大将軍の中から光が溢れるように漏れ、大爆発をした。
時間切れになってキリンレンジャーに戻ると、爆発の跡を見る。
そこには、小さなサボテンが落ちていた。
そう、サボテン将軍は死ぬ時に自分の分身を残す。それがサボテン大将軍になったのだ。
「もう2度とこないでよね」
ダイバスターでサボテンを破壊し、跡には何も無いのを確認するのであった。
K紐男爵による触手飽和攻撃。すべてから″紐電撃″が伝わり、まるで電気の玉のようになっていた。
「さあ、プリティガール!恥じらうのです!キュートなボディを露にしなライノス(ライノス=サイ)!!」
電撃を浴び続ければ、転身が解除される。解除されれば、もう好きにできる。
「オーホッホッホ…………ホワットゥ?」
一向に悲鳴がない。ただでさえパワーアップしているのに、その何倍もの″紐電撃″が通じないはずがない。
すると、閃きと共に触手がすべて斬り裂かれた。
青龍の鎧を纏ったシン・ホウオウは、あらゆる攻撃を無効化してしまう。
「紐男爵、あなたが何度も甦るなら、何度でも斃す。もう、お兄ちゃんに守ってもらうばかりの、あたしじゃないッ!!」
青龍月刀を回転させる。周囲の水分までも巻き込み、シン・ホウオウの前に水の渦が出来ていく。
K紐男爵は左腕を突き出し、グンッと伸ばす。昔とは違い、今は斬られるほどの強度ではない。
「ナウこそ、紐をサウンドさせるッ!!」
牙を生やした触手が肥大化し、シン・ホウオウを喰らわんばかりに襲いかかる。
そこへ、回転の勢いをすべて刀へと押し込め、一閃した。
「鳴水星・″龍転刃中″!!」
鳴水星・″龍転刃中(りゅうてんじんちゅう)″とは、刀を回転させ、大気中の水分を宿らせ、敵を切り裂く必殺技である。
水の斬撃が渦のように回転しながら進んでいく。K紐男爵の腕も、逆に喰われていくように千切れていく。
渦はやがてK紐男爵に達し、龍が食い破るように躰中から血飛沫を垂らす。
「ぬぅぅぅ…………マイセルフが、またウィンできなかった…………」
元に戻ったホウオウレンジャーは、介錯すべくK紐男爵に近づいていく。
刀を当て、覚悟させる。
「紐男爵、中王天の目的は何?」
「…………それをアンダスタンしてドゥゥする?」
「止める。そして、中王天を斃す」
斃す。倒すより、命を奪うという意味を持つ。
K紐男爵は悟った。自分に聞いているのは、ダイレンジャーとしてではなく、由貴としての言葉であると。
本当なら、さっきの攻撃で倒される筈だった。
死に損なったのではないのだと、理解する。ホウオウレンジャーは、何かを感じている。
「マイセルフはただのハンド駒にすぎない…………。トゥルーの狙いは、ディアブロのリバース」
「ディアブロ?」
イタリア語で″悪魔″を意味する言葉だ。
このような言葉を使われた以上、何かを期待できるわけではないと理解した。
「そう」
ブシャッ、という音と共にK紐男爵は消滅した。
紫色のオーラが飛んでいく。
きっと、あの先に待っている。
Q口紅歌姫と、女体化したカブキノイドの両者に攻め立てられるキバレンジャー。
口紅剣とキセルの仕込み刀がたて続けに襲ってくる。
通常でも齊天大聖に覚醒する以前より、反応速度や気力・妖力は強化されている。
しかし、相手も2体ともパワーアップしている。
「″桜街道一本道″!!」
カブキノイドがキセルを口に当て、一服吸うように息をする。
キセルを外し、フゥゥッと煙を吐き出す。
それを見てキバレンジャーは気を解放し、煙を吹き飛ばす。
しかし、辺りはすでに変わっていた。
桜並木の中心におり、花びらが美しく舞い落ちる。
「季節外れの桜…………あんまり綺麗じゃないなッ!」
白虎真剣で桜の樹を1本斬り倒す。ブワッと花びらが浮き、また落ちる。
樹を斬れば、術が解除されるかと思ったが、検討違いのようだ。
「どうする…………」
キバレンジャーが悩んでいると、カタッという音が生じる。
「!?。コウ、俺を前に向けろいっ!!」
言われた通り、瞬時に白虎真剣を胸元へ出す。すると、桜並木を突っ切って矢のように飛来するものがあった。
そう感知し、強い衝撃が伝わる。白虎真剣が防いだが、自身は吹き飛ばされて樹に激突してしまった。
「ぐぅゥッ!」
何という技だ。恐らく、桜花で惑わし、超スピード投擲して一撃必中で倒すという技なのだろう。
仕込み刀はあれ1本だけではないはず。ここで桜並木を押し倒している時間はない。
「吼新星・″乱れ山びこッ!!″…………レッツゴー、山びこデモ行進」
気力技により、山びこデモ行進隊が召喚される。
″アニメ規制するな″、″ワンパターン展開やめれ″、″作者ネタ切れしてるんじゃね″というプラカードを持ち、行進していく。
「カラフールなアニメ漫画をかーえーせ!」
″かーえーせ、かーえーせ″
今の世間に不満を抱くオタクの集まり。
けれど、音は膨らんでいき、樹を無視して拡がってく。
「そうはさせないわぁぁぁ」
歌(やや違うが)に対抗するには歌ということで、Q口紅歌姫は妖力でコットポトロ聖歌隊を生み出す。
「口紅歌謡曲第四編・″罪と罰″」
Q口紅歌姫が聖歌隊と共に歌い出す。歌声が重なり大音響となり、桜すら揺れていく。
けれども、威力の差は明確だった。山びこデモ行進隊は鎮圧されるかの如く消え去ってしまう。
「″乱れ山びこ″が音負けした!?。…………く、耳が…………」
音を操る自分が、音に苦しめられるとは。
そのまま動きを止められ、カブキノイドが仕込み刀を抜いて、キバレンジャーを瞬く間に斬った。
「″桜街道・花道″」
カチンッ、という鞘に収めた音と共に、キバレンジャーは倒れた。
しかし、シン・キリンには全く当たる様子がない。
「なぜ当たらないのかしらん!?」
痛めつけて自分のオモチャにしたいのに。自分が何もかも出来る人形にしたいのに。
あの妙な光を纏い、朱雀の鎧を身につけてからは攻撃が当たらない。
残像を発生させ、通った跡になるように光の粒子が漂っている。
「君はぁぁぁ、私のぉぉぉダァァァッチワイ…………」
「くたばれ、この変態ロリコンオヤジィィィッッ!!」
橙色の光が10程放たれ、朱雀を模してサボテン大将軍を囲む。
シン・キリンのスピードを速め、朱雀の光に自ら飛び込んでいった。
「瞬光星・″大陽光″!!」
瞬光星・″大陽光(だいひこう)″とは、朱雀の光を纏い、瞬時に敵を討つシン・キリンの必殺技である。
本来ならば、亜光速に達したスピードを利用して複数の敵を倒す技であるが、今回は違う。
サボテン大将軍を包囲して逃げ場を無くし、10の″大陽光″すべてを打ち込む。
「ハァッ!ヤァッ!ハァァッ!!」
次々とサボテン大将軍は受け、何もされることなくシン・キリンは貫通して現れる。
「お、お願い…………1回でいい、その…………お尻触ら…………」
サボテン大将軍の中から光が溢れるように漏れ、大爆発をした。
時間切れになってキリンレンジャーに戻ると、爆発の跡を見る。
そこには、小さなサボテンが落ちていた。
そう、サボテン将軍は死ぬ時に自分の分身を残す。それがサボテン大将軍になったのだ。
「もう2度とこないでよね」
ダイバスターでサボテンを破壊し、跡には何も無いのを確認するのであった。
K紐男爵による触手飽和攻撃。すべてから″紐電撃″が伝わり、まるで電気の玉のようになっていた。
「さあ、プリティガール!恥じらうのです!キュートなボディを露にしなライノス(ライノス=サイ)!!」
電撃を浴び続ければ、転身が解除される。解除されれば、もう好きにできる。
「オーホッホッホ…………ホワットゥ?」
一向に悲鳴がない。ただでさえパワーアップしているのに、その何倍もの″紐電撃″が通じないはずがない。
すると、閃きと共に触手がすべて斬り裂かれた。
青龍の鎧を纏ったシン・ホウオウは、あらゆる攻撃を無効化してしまう。
「紐男爵、あなたが何度も甦るなら、何度でも斃す。もう、お兄ちゃんに守ってもらうばかりの、あたしじゃないッ!!」
青龍月刀を回転させる。周囲の水分までも巻き込み、シン・ホウオウの前に水の渦が出来ていく。
K紐男爵は左腕を突き出し、グンッと伸ばす。昔とは違い、今は斬られるほどの強度ではない。
「ナウこそ、紐をサウンドさせるッ!!」
牙を生やした触手が肥大化し、シン・ホウオウを喰らわんばかりに襲いかかる。
そこへ、回転の勢いをすべて刀へと押し込め、一閃した。
「鳴水星・″龍転刃中″!!」
鳴水星・″龍転刃中(りゅうてんじんちゅう)″とは、刀を回転させ、大気中の水分を宿らせ、敵を切り裂く必殺技である。
水の斬撃が渦のように回転しながら進んでいく。K紐男爵の腕も、逆に喰われていくように千切れていく。
渦はやがてK紐男爵に達し、龍が食い破るように躰中から血飛沫を垂らす。
「ぬぅぅぅ…………マイセルフが、またウィンできなかった…………」
元に戻ったホウオウレンジャーは、介錯すべくK紐男爵に近づいていく。
刀を当て、覚悟させる。
「紐男爵、中王天の目的は何?」
「…………それをアンダスタンしてドゥゥする?」
「止める。そして、中王天を斃す」
斃す。倒すより、命を奪うという意味を持つ。
K紐男爵は悟った。自分に聞いているのは、ダイレンジャーとしてではなく、由貴としての言葉であると。
本当なら、さっきの攻撃で倒される筈だった。
死に損なったのではないのだと、理解する。ホウオウレンジャーは、何かを感じている。
「マイセルフはただのハンド駒にすぎない…………。トゥルーの狙いは、ディアブロのリバース」
「ディアブロ?」
イタリア語で″悪魔″を意味する言葉だ。
このような言葉を使われた以上、何かを期待できるわけではないと理解した。
「そう」
ブシャッ、という音と共にK紐男爵は消滅した。
紫色のオーラが飛んでいく。
きっと、あの先に待っている。
Q口紅歌姫と、女体化したカブキノイドの両者に攻め立てられるキバレンジャー。
口紅剣とキセルの仕込み刀がたて続けに襲ってくる。
通常でも齊天大聖に覚醒する以前より、反応速度や気力・妖力は強化されている。
しかし、相手も2体ともパワーアップしている。
「″桜街道一本道″!!」
カブキノイドがキセルを口に当て、一服吸うように息をする。
キセルを外し、フゥゥッと煙を吐き出す。
それを見てキバレンジャーは気を解放し、煙を吹き飛ばす。
しかし、辺りはすでに変わっていた。
桜並木の中心におり、花びらが美しく舞い落ちる。
「季節外れの桜…………あんまり綺麗じゃないなッ!」
白虎真剣で桜の樹を1本斬り倒す。ブワッと花びらが浮き、また落ちる。
樹を斬れば、術が解除されるかと思ったが、検討違いのようだ。
「どうする…………」
キバレンジャーが悩んでいると、カタッという音が生じる。
「!?。コウ、俺を前に向けろいっ!!」
言われた通り、瞬時に白虎真剣を胸元へ出す。すると、桜並木を突っ切って矢のように飛来するものがあった。
そう感知し、強い衝撃が伝わる。白虎真剣が防いだが、自身は吹き飛ばされて樹に激突してしまった。
「ぐぅゥッ!」
何という技だ。恐らく、桜花で惑わし、超スピード投擲して一撃必中で倒すという技なのだろう。
仕込み刀はあれ1本だけではないはず。ここで桜並木を押し倒している時間はない。
「吼新星・″乱れ山びこッ!!″…………レッツゴー、山びこデモ行進」
気力技により、山びこデモ行進隊が召喚される。
″アニメ規制するな″、″ワンパターン展開やめれ″、″作者ネタ切れしてるんじゃね″というプラカードを持ち、行進していく。
「カラフールなアニメ漫画をかーえーせ!」
″かーえーせ、かーえーせ″
今の世間に不満を抱くオタクの集まり。
けれど、音は膨らんでいき、樹を無視して拡がってく。
「そうはさせないわぁぁぁ」
歌(やや違うが)に対抗するには歌ということで、Q口紅歌姫は妖力でコットポトロ聖歌隊を生み出す。
「口紅歌謡曲第四編・″罪と罰″」
Q口紅歌姫が聖歌隊と共に歌い出す。歌声が重なり大音響となり、桜すら揺れていく。
けれども、威力の差は明確だった。山びこデモ行進隊は鎮圧されるかの如く消え去ってしまう。
「″乱れ山びこ″が音負けした!?。…………く、耳が…………」
音を操る自分が、音に苦しめられるとは。
そのまま動きを止められ、カブキノイドが仕込み刀を抜いて、キバレンジャーを瞬く間に斬った。
「″桜街道・花道″」
カチンッ、という鞘に収めた音と共に、キバレンジャーは倒れた。